陰陽五行説と東洋医学

風の特徴|東洋医学の気候と体調の関係

風の特性

気候の移り変わりは自然の摂理で、悪いものではありませんが、東洋医学では気候の変化が体の適応能力を超えてしまった時、病因になりえると考えます。気候は、[風火暑湿燥寒]の[六気]で表されます。これらが変化し、病因になってしまうと[六淫](りくいん)と呼ばれます。このページではその6つの要素の中の[風]の特徴の説明をしていきます。[六淫]についての詳細は下記へ。

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

目次

  1. [風]のイメージ
  2. [風]の特徴



[風]のイメージ

風が吹いているイメージを思い描きながら特徴を理解すると分かりやすいです。春の風が強い日を思い浮かべてください。風は軽く、葉や花びらを巻き込んで舞い上がります。地面近くではなく、上空でより強くなり、規則正しく吹くことはなく、常に変化に富んでいます。穏やかな風は草木をゆらゆらと揺らし、強い風は勢いよく窓やドアを開きます。このイメージから、具体的な[風]の特徴を見ていきます。

[風]の特徴

五行
五臓
五気 湿
六気 湿
六淫 風邪 火邪暑邪 湿邪 燥邪 寒邪
五季 土用(長夏)

上へ行く

[風]は上へ行く性質があります。そのため、体の上半身や体表面である[陽]部に影響を与えます。そして、[風]が[風邪]になると鼻・咽・目などに病変を起こします。

開く

風が強いと勢いで窓が開くように、[風]は体の毛穴を開かせます。そして、[風]が[風邪]になると悪寒や発汗などの症状を引き起こします。

巻き込む

風が吹くと、葉や花びらを巻き込むように、[風]はほかの[邪気]を一緒に巻き込みます。特に[熱][湿][寒]の[邪気]を伴って体に侵入することが多いです。例えば、[風熱]は鼻や喉などの炎症、[風寒]は寒気などの症状が出ます。

変化しやすい

[風]は同じ状態が長く続くことはあまりなく、変化しやすい特徴があります。[風]が[風邪]になると寒気、発熱、鼻水、咳、咽の痛みなどの症状が出ますが、どれも進行が早く、痛みや熱のある患部が移動し、痛みやかゆみなどの症状が出たり消えたりするのが特徴です。例えば、蕁麻疹は、いきなり現れ、場所が移動し、かゆみが出たり消えたりします。

揺り動かす

風が吹くと草木が揺れるように、[風]はものを揺り動かす性質があります。そのため、[風]が[風邪]になると、身体が震える、けいれんする、ふらつく、めまい、などの症状が出ます。




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