Nakshatra

27, レヴァティ(Revati)の意味|ナクシャトラの解説|インド占星術・ジョーティッシュ・ヴェーダ

ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27に分けたものです。ナクシャトラ自体の説明は下記のナクシャトラのページをご覧ください。ここではナクシャトラの27つ目、レヴァティの説明をしていきます。

ナクシャトラとは ナクシャトラ一覧

目次

  1. レヴァティの意味
  2. レヴァティのパーソナリティー
  3. レヴァティのデータ
  4. レヴァティの特徴詳細



レヴァティの意味

究極の真理を見つけて変容する場所

Revatiは豊かさを意味します。この豊かさは物資的、精神的両方を差します。作物はいつも太陽がレヴァティに位置するときに収穫されたので、古代の賢者たちはレヴァティの恩恵を感じていました。レヴァティは後で果実を収穫するために種を植える場所です。27個のナクシャトラの最後であるため、自分自身、人生、死、変化についての究極の真理へたどり着くことに非常に力を注ぎます。レヴァティの経験は私たちの考え方がより高次に、深い方向に向かうための変化を与えてくれます。自分自身を見つけるために試行錯誤しながら、魂に栄養を与えます。一度自分の中に創造の源である神を見つけたら、人生は変わらざるを得ません。種が違う未来へと成長するために、大きな変化を創り出します。誰もがみんな高いスピリチュアリティーを意図しているわけではありません。多くのレヴァティの人は理想を目指していますが、多くの人は普通の日常生活を続けています。本質的には理想を求めていても気づかず、その気づいていない理想を達成できない感覚から、社会や世界に失望を感じることがあります。



レヴァティのパーソナリティー

月のナクシャトラがレヴァティの人のパーソナリティーを説明していきます。インド占星術では全ての惑星がどのナクシャトラに位置するかを見ますが、その中でも特に月のナクシャトラは重要視されていて、パーソナリティーにも影響を与えます。自分の月のナクシャトラをチェックしたい場合はこちら

ナクシャトラファインダー

レヴァティの人は穏やかで友好的で自由な傾向があります。他の人がやっていることを邪魔することが好きではなく、他人にもそれを求めます。そのため、誰かが気をそらそうとしてきたら、いつでも攻撃的になります。状況に応じて行動を変得ることができます。正直で自分の考えていることははっきりしています。自分が何かを隠したりすることは出来ず、何かを隠しているような人は信用しません。自分の本能に従って行動し、そのベースには精神性があります。それはレヴァティの人を正統なイメージにさせます。何かを成し遂げようとするとき、レヴァティの人は丁寧に行います。その性質のおかげで成功し続けることができます。社会の中では尊敬される存在となり、人々の中では愛を保つ専門家です。豊かさと幸福の中で人生を過ごすことができます。


更に専門的にレヴァティの特徴を知りたい人は下へ進んでください。

レヴァティのデータ

※インド占星術の星座はサイデリアル方式のため、一般的な西洋占星術の星座とは位置にズレがありますのでご注意ください。

名前 Revati
読み方 レヴァティ
天文学の星 うお座ζ(ゼータ)星
星座の対応 うお座 16°40′ – 30°00′
支配星 水星
神様 Pushan
シンボル
人生の目的 モークシャ
動物
ジェンダー
ドーシャ カパ
エレメント
グナ サットヴァーサットヴァーサットヴァ
カースト シュードラ
ガナ Devas (神様)
方角
De, Do, Chaa, Chee
茶色
身体 くるぶし
鉱物 エメラルド
ラッキーナンバー 5

パダ|Padas

Pada 1 いて座
Pada 2 やぎ座
Pada 3 みずがめ座
Pada 4 うお座

レヴァティの特徴詳細

支配星:水星

ヴェーダの神話の中で水星は月の子供です。月は心、水星は合理的で実践的な思考を象徴しますが、それは完全な意識の断片でしかありません。水星が現実として認識しているのは、究極の現実のほんの一部です。水星はナクシャトラのサイクルの最後を支配し、そこは知性の制限を超えた理解によって、個々の意識の変化が起こる場所です。レヴァティは未来に新しい現実を作るために意識が知性と出会い、人生の大きなサイクルを終わらせる場所です。



神様:Pushan 

対応する神はプーシャンで、12の太陽神の一人です。プーシャンは太陽の一年を2つのパートに分けたアヤナ(Ayana)と関わりがあります。一つはUttarayana、もう一つはDakshinayanaと呼ばれます。プーシャンは太陽が昇って沈む、死と再生という縁起の良い時間を支配します。新年の夜明けに太陽は死に、そして生まれ変わります。レヴァティは夜と朝、生と死の境目の夜明けと関わっています。そして光と新しい夜明けが約束されている中にある完全な静けさの時間を象徴しています。プーシャンは生きている人と死んでいる人両方をガイドします。彼は人間の移行段階の守護者で、人々が恐れや心配無しに、適切な目的地にたどり着く手伝いをしています。これはただの人生の方向性だけではなく、魂が一つの領域から違う領域に移行するより高いレベルでの方向も導きます。プーシャンはまた精子を表していて、創造の種を意味します。結婚の儀式とも関連しています。ここは二つの魂が一つに結合され、別の存在、別の魂を創ることができる場所です。ヴェーダの思想では、カップルが結婚するともはや2人ではなく神聖な結合である1つになると考えられています。

ナクシャトラと神様・シンボル

シンボル:魚

シンボルの魚は、ヴェーダの神の神聖な三位一体の一人であるヴィシュヌの別の形です。その化身はマツヤという魚の神です。ブラフマーはヨガニードラの4つのヴェーダを唱えました。悪魔のハヤグリーヴァは、その意味を理解していませんでしたが、そのヴェーダのマントラを暗記しました。ハヤグリーヴァは馬の顔をした悪魔で、4つのヴェーダを海に持っていきました。ヴィシュヌはヴェーダが間違った人の手に行くのを防ぐために、最初の化身としてマツヤを作り、ハヤグリーヴァを倒すことによってそれを防ぎました。シャタビシャのページにはハヤグリーヴァのより神聖な形態が書いてあります。レヴァティの人はヴェーダのような知識を気にかけ、それを守るためには何でもします。魚には他にも水の中でしか生きられない、という重要な特徴があります。つまりスピリチュアルという海に魂を浸す時だけ、真の幸福を見つけることができます。

ナクシャトラと神様・シンボル

動物:象

レヴァティの動物は象です。神話の中で、象はもともとは翼をもっていて飛ぶことができたと言われています。一頭の象は飛ぶのに疲れ、木で休んでいました。その木は象の体重に耐えられる程強くなかったので、象は落ちてしまいました。象は知らなかったのですが、木の下ではDhirgatamasという聖者が瞑想をしていて、落ちたときに瞑想を邪魔してしまいました。彼は怒って、すべての象を地を歩くことしかできないようにしました。レヴァティとのつながりは呪われる前の空を飛べる象で、レヴァティは高く飛ぶ能力を持っています。そのために、地球上で生活することはある意味呪いのようにも捉えられます。さらに、空と地のように、異なる次元に住むレヴァティの能力を強調します。

ナクシャトラと動物

人生の目的:モークシャ

永遠と融合し、源と一つになりたいと思うレヴァティの人にとって、自分自身の知識にたどり着くモークシャへの思いはとても強いです。彼らは個人のエゴを手放し、地球に生きながら一番高次の真実にたどり着きたいと考えています。レヴァティのスピリチュアルな道は奉仕です。レヴァティの人の中でも魂の成熟度は様々ですが、最終的には個人的な望みにはあまり興味が無く、人類に対する奉仕を望みます。

ナクシャトラと人生の目的

星座:うお座

レヴァティ
うお座
1パダ 2パダ 3パダ 4パダ
いて座 やぎ座 みずがめ座 うお座

レヴァティは完全なスピリチュアルな星座であるうお座に位置しています。これはサイクルの終わりですが、そこにはいつも新しい始まりがあります。おひつじ座の新しいサイクルを迎えるために、うお座では何かが心に浮かびます。ここでは時間が違うペースで進みます。魚は最終的にスピリチュアリティと高い意識の中に現れます。そこは彼らが一番幸福な場所です。直感的な知恵と深い知識はうお座が持っている得意分野ですが、現実的な問題に対処することは得意ではありません。

ナクシャトラとパダ




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