Nakshatra

15, スワティ(Swati)の意味|ナクシャトラの解説|インド占星術・ジョーティッシュ・ヴェーダ

ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27に分けたものです。ナクシャトラ自体の説明は下記のナクシャトラのページをご覧ください。ここではナクシャトラの15つ目、スワティの説明をしていきます。

ナクシャトラとは ナクシャトラ一覧

目次

  1. スワティの意味
  2. スワティのパーソナリティー
  3. スワティのデータ
  4. スワティの特徴詳細



スワティの意味

物質的な成功からスピリチュアルな道を見つける場所

swatiは剣という意味です。剣はネガティブ、ポジティブ両方の理由に使われます。スワティの人は、自分を前進させ、競争に勝ち、自分の道の障害を無くすための道具として剣を持ちます。スワティは太陽の妻の名前でもあります。スワティでは太陽がスピリチュアルな目的を忘れ、関係性における喜びと痛みに巻き込まれます。そのためこの場所では太陽が減衰します。その瞬間は、私たちが最終的にたどり着きたい場所である、悟り=モークシャについて忘れてしまいます。



スワティのパーソナリティー

月のナクシャトラがスワティの人のパーソナリティーを説明していきます。インド占星術では全ての惑星がどのナクシャトラに位置するかを見ますが、その中でも特に月のナクシャトラは重要視されていて、パーソナリティーにも影響を与えます。自分の月のナクシャトラをチェックしたい場合はこちら

ナクシャトラファインダー

スワティの人は、コミュニケーションへの斬新なアプローチを持っています。逆境から立ち直る強さがあり、大きな成果を上げることを決意して生まれてきています。スワティの人は内面の強さを持ち、実際にも気が強い人が多いです。そして自分のやり方があり、それに頑固になる傾向があります。一方ユーモアがあり、謙虚です。それが多くの仲間を作ります。彼らは自由な発想をした独立した人です。そのため、個人的な自由を必要とします。また、平和、愛、幸福を切望しています。正直で道徳心があり、他人をうらやましいと思うことはめったにありません。繊細な心は時に批判にうまく対応できずに、動揺することもあります。


更に専門的にスワティの特徴を知りたい人は下へ進んでください。

スワティのデータ

※インド占星術の星座はサイデリアル方式のため、一般的な西洋占星術の星座とは位置にズレがありますのでご注意ください。

名前 Swati
読み方 スワティ、スヴァーティー、など
天文学の星 うしかい座α星=アルクトゥルス
星座の対応 てんびん座 6°40′ – 20°00′
支配星 ラフー
神様 Vayu
シンボル 珊瑚
人生の目的 アルタ
動物 バッファロー
ジェンダー
ドーシャ カパ
エレメント
グナ タマスータマスーサットヴァ
カースト ブッチャー
ガナ Devas(神様)
方角
Ru, Ray, Pa, Ta
身体
鉱物 ヘッソナイト
ラッキーナンバー 4

パダ|Padas

Pada 1 いて座
Pada 2 やぎ座
Pada 3 みずがめ座
Pada 4 うお座

スワティの特徴詳細

支配星:ラフー

ラフーは成功、富、お金、リスクを冒す能力へのあこがれを創り上げます。スワティはアイディアの人で、商業的で利益が出るためのアイディアを思いつく能力があります。ラフーは彼らを誰も行ったことの無い場所に行く能力を与えます。多くの億万長者はスワティの下で生まれています。ラフーは蛇の頭だけが対応していて、身体がありません。これは考えることはできても、感じることを忘れがちであることを意味しています。スワティの人は最初は自分の性格を識別、分析することで、潜在意識を投影します。自分への信頼とエゴが強く、それが行き過ぎると魂とのコンタクトを失ってしまいます。達成へ向かい突き進みますが、その達成が物質的なことのみの達成であると不満が残ります。そしてその不満が彼らを内側へと導きます。スワティの人はよく考えすぎてしまって、直感をあまり使いません。すべての行動に対する報酬を楽しむことをせず、いつも何かをやっています。



神様:Vayu

ヴァーユ(風)はアグニ(火)とスーリャ(太陽)と一緒に物質的な世界を支配しています。ヴァーユは知性も支配しています。ヴァーユは永遠のエネルギーと人を結びつける内側の生命力であり、呼吸であり、プラーナです。そしてスピーチの本質で、浄化をします。クベーラは富の神で、ヴァーユの現れです。ヴァーユはブラフマーの口から出て、激しく息を吹き、平和を乱し、ひょうを降らせました。ブラフマーは、富の守護者であるクベーラを創り、ヴァーユを落ち着かせました。これは、私たちが自分で創ったものを保とうとするとき、そのエネルギーが正しく使われるために、より多くの物を作らなけらばならないことを示しています。さもないとそれらが過度になり、破壊的になる可能性があります。アインシュタインが導き出した公式はその例です。素晴らしい発見であると同時に、原子爆弾という恐ろしい兵器が使われないように、そこにより多くのエネルギーが注がれています。ヴァーユは穏やかな姿ととても破壊的な姿を持っています。私たちを落ち着かせる穏やかな風になるか、道の全てを全滅させる破壊的な風になるかです。ヴァーユは不死の蜜であるソーマを飲み、スワティの人に自分自身を見つける真の動機を与えました。しかし、スワティはそれを物質的な世界で見つけようとすると、そこでは見つからないので、達成できない不満が出てきてしまいます。

ナクシャトラと神様・シンボル

シンボル:珊瑚

シンボルは、外側は固く、自己増殖していく珊瑚です。影響を与え、与えられる海の環境の中に住んでいます。これは人間の世界にも似ていて、人は世界から影響を受けますが、代わりに周りの世界にもインパクトを与えています。スワティの人は周りの人に影響を与え、反対に社会を利用して自分自身を成長させていきます。

ナクシャトラと神様・シンボル

動物:バッファロー

バッファローはヤマと関連していますが、多くの場合バッファローに乗っているのは土星です。土星はヤマの兄弟です。土星であるシャニは人々に対して生きている間にカルマの支払いを求め、ヤマは死ぬときに人々のカルマの重さを量る責任者です。二人ともシヴァと一緒にマハーカーラと呼ばれ、シヴァの献身者です。ヤマとシャニに影響を受けた人達が二人を気に入らなかったとしても、二人は非常に重要な任務を果たしています。私たちはみんな行動をしたらその結果が返ってくるという宇宙の法則の中に生きているので、今日行う行動に細心の注意を払うことが大切です。スワティに位置する土星はとても強く、一番最後の位置(てんびん座20°)で高揚します。このてんびん座20°は、スワティの最後とするか、ウィシャカの始まりとするかは難しいです。スワティで太陽が減衰するので、土星が強くなると通常は考えられています。バッファローは、強い意志だけでなく怒りも示すことができます。同じようにスワティの人の低いエネルギーは激しいので、制御する必要がありますが、そのバッファローの性質をマスターすると、見返りを求めずに永遠に他人に与え、サポートする人になります。人々はスワティの人を尊敬すると同時に、警戒もします。

ナクシャトラと動物

人生の目的:アルタ

スワティは物質的な世界で活動するアルタのエネルギーに影響されています。スワティは物質主義で、夢を現実にするためのとても実践的なステップを踏んでいきます。その夢は、最初はこの世界で成功を収め、足跡を残すことです。彼らが野望を達成するにはアルタのエネルギーがとても重要です。スワティはとても実践的で、富を増やし、ビジネスを成功させることがスピリチュアルな成長の一部です。彼らはスピリチュアリティーを十分に表現できないとしても、自分が力不足だと感じないようにするべきです。彼らは人々の為に世界をより良い場所にしていく実用的な能力を使うことができるからです。自分ではできない全ての人をサポートするので、アルタはとても重要です。アルタは税金を支払い、コミュニティのイニシアティブをとります。

ナクシャトラと人生の目的

星座:てんびん座

スワティ
てんびん座
1パダ 2パダ 3パダ 4パダ
いて座 やぎ座 みずがめ座 うお座

スワティはてんびん座に対応しています。太陽がてんびん座の10°になった時に一番の減衰になります。太陽が地球から一番離れた場所になり、一番力が弱まるのです。そのため、太陽は魂の本当の目的を忘れたように見えます。しかし、実践的に世の中の望みを満たすことはスピリチュアルな成長にとても重要なステップです。スワティの太陽は、世界と繋がり、パートナーからサポートを得るために人間関係を築くことを望んでいます。しかし真のスワティになるには、自分の人生を完全に生きるべきで、関係性から距離を取り、てんびん座が求めるバランスを見つけるべきです。完全に世俗的なものとの関与や物質的な喜びは、てんびんが片側に偏りすぎてバランスを崩しているので、スワティの人に不満をもたらします。

ナクシャトラとパダ




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