Nakshatra

2, バーラニー(Bharani)の意味|ナクシャトラの解説|インド占星術・ジョーティッシュ・ヴェーダ

ナクシャトラとは、地球から見た月の通り道である白道をを27に分けたものです。ナクシャトラ自体の説明は下記のナクシャトラのページをご覧ください。ここではナクシャトラの2つ目、バーラニーの説明をしていきます。

ナクシャトラとは ナクシャトラ一覧

目次

  1. バーラニーの意味
  2. バーラニーのパーソナリティー
  3. バーラニーのデータ
  4. バーラニーの特徴詳細



バーラニーの意味

女性的なエネルギーの使い方を学ぶ場所

Bharaniは大切にする、支える、栄養を与えるといった意味があります。バーラニーは受動的で与える、女性的なエネルギーを持っています。女性的なエネルギーは魂を生み出し、その魂を「存在」の領域から別の領域へと移します。別の言葉で言うとスピリチュアルな高次の存在から、物質的な存在へと変化させます。そのエネルギーをさらに解釈すると、バーラニーの人はアイディアを生み出す人です。いつも色々な分野での創造性が豊かなエネルギーを持っています。また、バーラニーはナクシャトラの中で一番官能的です。創造性を通じた自己探求をしていきますが、特に官能的な表現を通じての学びに幸せを感じます。



バーラニーのパーソナリティー

月のナクシャトラがバーラニーの人のパーソナリティーを説明していきます。インド占星術では全ての惑星がどのナクシャトラに位置するかを見ますが、その中でも特に月のナクシャトラは重要視されていて、パーソナリティーにも影響を与えます。自分の月のナクシャトラをチェックしたい場合はこちら

ナクシャトラファインダー

バーラニーの人は寛大で、確固とした強い個性を持ち、知性、カリスマ性、そして強い忠誠心に恵まれています。誰かの厳しい言動も気にしない大らかさがあります。とても強い魅力を持っています。心がどんなにパニックになっていたとしても、外からは穏やかに見えます。友好的ですが、長期的に関係を保とうと考えません。人生を最大限に生きていて、リスクを冒すことを楽しみます。バーラニーの人は近道をすることをせず、まっすぐな方向へ行くことを好みます。正直で自尊心を大切にしていて、関係性が崩れるとしても、自分の中がクリアになっていることを大切にします。美しいもの、音楽、芸術、ゲーム、スポーツなどが好きです。そして物質的な生活を楽しむことも好きです。女性的なエネルギーに影響され、とても楽観的です。


更に専門的にバーラニーの特徴を知りたい人は下へ進んでください。

バーラニーのデータ

※インド占星術の星座はサイデリアル方式のため、一般的な西洋占星術の星座とは位置にズレがありますのでご注意ください。

名前 Bharani
読み方 バーラニー、バラニー
天文学の星 おひつじ座35, 39 ,41番星
星座の対応 おひつじ座 13°20′ – 26°40′
支配星 金星
神様 Yama
シンボル 女性器
人生の目的 アルタ
動物
ジェンダー
ドーシャ ピッタ
エレメント
グナ ラジャスーラジャスータマス
カースト アウトカースト
ガナ Nara(人間)
方角 西
Li, Lu, Ley, Lo
ブラッドレッド
身体 足の下部
鉱物 ダイアモンド
ラッキーナンバー 9

パダ|Padas

Pada 1 しし座
Pada 2 おとめ座
Pada 3 てんびん座
Pada 4 さそり座

バーラニーの特徴詳細

支配星:金星

金星はクリエイティビティーや官能など、このナクシャトラの女性的なエネルギーと関連しています。 金星はジョーティッシュの師でもあるので、とても知識がある惑星でもあります。バーラニーの人は本人が望むのであれば、感情や情熱を操る強さがあります。これは、セクシャリティーと他人との関係からの学びが彼らにとって重要だからです。彼らがセクシャリティーの使い方を誤った場合、相手を選ばない性的な関係が問題を引き起こし、本人の内側のエネルギーを枯渇させます。この問題に直面しても、同時にどのように学びに変えていくかも知っています。金星は美しさ、女性らしさ、エレガンス、良いものへのあこがれをもたらします。そしてバーラニーの人は非常に異性を惹きつける魅力があります。未成熟な場合は、このバーラニーの純粋な魅力がこじれてしまうこともあります。世俗的な肉欲から、よりスピリチュアルな女性性の開花へと意識が移行した場合、バーラニーの人たちに尊厳と魅力をもたらしてくれます。



神様: Yama

ヤマという神様は死の神様であるとともに、ダルマの神様でもあります。バーラニーのナクシャトラでは、私たちには必ず死を迎えることを認識します。地球に生まれた限り、死と共に生きることを学ばなければなりません。それは生物的な死だけではなく、すべてのもの、関係性や考えや希望なども、生まれては消えていくことを学びます。死の次はまた新しいものが生まれます。ヤマは死だけではなく、新しいい命の種を蒔くことも担当します。死という現象ばかりに気を取られるのではなく、新しい未来に目を向けることができるように、過去との切り離しを手助けしてくれます。ヤマはダルマの神様とも言われます。ダルマは「調和の中で自分の役割を全うする」ようなイメージです。ここでは役割や義務というような意味合いが強くなります。私たちは何を今楽しんでいようと、「死」のタイミングが来たらそれを無視することができません。そして今まで生きてきた人生のすべてのものを手放すことをしなければなりません。それがヤマのダルマのエネルギーです。また、ヤマがヨガとも関連しています。ヨガスートラの中で、アシュタンガと呼ばれる八支則の中に出てくる教えの一つです。私たちの外側で色々なことが起こりますが、そこから切り離して自分自身を生きることを教えてくれています。

ナクシャトラと神様・シンボル

シンボル:女性器

バーラニーのシンボルは女性器です。バーラニーは、性的行為によって、もしくは他の創造のエネルギーを育てることによって、創造の媒体となります。女性器は、魂が一つの人生から違う人生へ移動するときにとても大切です。それと同じように、バーラニーの人は、魂が一つの意識から肉体の意識に動く媒体のように振る舞います。そのため、分かりにくいけれども神聖なメッセージを、実用的で合理的な方法で表現することが得意です。彼らはクリエイティブな表現をし、そして他の人にもそれを手助けすることができる人です。

ナクシャトラと神様・シンボル

動物:象

バラーニーの象は尊敬と栄光と関連しています。その堂々として、人々から尊敬される特徴がバラーニーにも反映されています。象はその大きさにも関わらず、インドでは運搬などのとてもたくさんの仕事をこなします。バラーニーの人も同じくマルチタスクに対応できます。

ナクシャトラと動物

人生の目的:アルタ

バーラニーの人の人生の目的はアルタと関係していて、物質的な世界での学びが中心となります。バーラニーの人は、自ら変化することを決めない限り、とても物質的です。彼らのスピリチュアルライフは、抽象的なものから現実的なものへの移行と関連しています。スピリットの世界とのつながりがあるものの、バーラニーの人がそれを表現するのは物質的なこの世界であることに気づいています。彼らは新しいアイディアを創造し、育てることで自分の中の真実を表現します。しかし彼らの外へ向けた表現がとても現実的なため、スピリチュアルな面が誤解されることもあり得ます。彼らは富をいつも自分のためだけに望んているわけではなく、他の人のため富を使っていくことができる人です。

ナクシャトラと人生の目的

星座:おひつじ座

バーラニー
おひつじ座
1パダ 2パダ 3パダ 4パダ
しし座 おとめ座 てんびん座 さそり座

バラーニーに対応する星座はおひつじ座です。おひつじ座の支配星は火星で、外側のエネルギーを示します。一方バラーニー自体の支配星は金星で、内側のエネルギーを示します。金星は美しいものを好み、火星は情熱があり、すべてのことに対しての探求していくことが好きです。この金星と火星のコンビネーションは、ここでは特に、制御できないほどの過度の感覚を満たしたいという欲望を引き起こします。特に性的な関係において強くなります。バラーニーの人の関係性は一瞬で始まり一瞬で終わることがあります。おひつじ座の情熱と官能性が影響していますが、バラーニーの人全員がそのエネルギーのコントロール方法を知っているわけではありません。そのため、賢明でない選択をしてしまうことがあり、対人関係において問題が発生することがあります。ここでは一つ前のアシュヴィニーに存在した理想主義はもうありません。バラーニーのナクシャトラに位置する惑星がある場合、その惑星のテーマにおける性的な問題に直面する可能性があることを意識すると良いです。

ナクシャトラとパダ




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