各植物油脂・キャリアオイルの効能

くるみ油(くるみオイル・ウォールナッツオイル)の効能|皮膚の再生能力がすごい!

くるみ油|くるみオイル|ウォールナッツオイルの効果効能

目次

  1. くるみ油のデータ
  2. くるみ油の代表成分
  3. くるみ油の特徴
  4. くるみ油の効果効能
  5. 手作り石けんとくるみ油



くるみ油のデータ

名前 ウォールナッツオイル、ウォールナットオイル、胡桃油、ロイヤルウォールナッツ、クルミ油、くるみオイル、Walnut oil
学名 Juglans regia
科名 クルミ科
使用部位 種(仁)
抽出方法 低温圧搾法(コールドプレス、冷搾法、常温絞り)
香り 独特なクルミの香り
薄い黄色
使い心地 なめらか
酸化 酸化しやすい
浸透力 浸透しやすい
ブレンド 単独にもブレンドにも向いている
肌質 成熟肌
部位 フェイシャル、ハンド、フット、ボディーマッサージに。
注意点 特になし
アーユルヴェーダドーシャ ※1 V± P- K+
ヨウ素価 146.5 (145-158) ※2
鹸化価(NaOH) 137.3(133-141) ※2
鹸化価(KOH) 192.2(187-197) ※2

※1: V:ヴァータ、P:ピッタ、K:カパ、+:ドーシャを上げる、-:ドーシャを下げる、±:ドーシャに影響しない、=:ドーシャのバランスをとる

アーユルヴェーダの基本

※2: ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

くるみ油の代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸 9.1g
ステアリン酸 2 g
パルミチン酸 7 g
一価不飽和脂肪酸 22.8g
パルミトレイン酸 0.1 g
オレイン酸 22.2 g
エイコセン酸 0.4 g
多価不飽和脂肪酸 63.3g
リノール酸 52.9 g
リノレン酸 10.4 g
その他 フィトステロール 176 mg

ミネラル&ビタミン(100gあたり)

コリン 0.4 mg
ビタミンE(αトコフェロール) 0.4 mg
ビタミンK (フィロキノン) 15µg

※USDA栄養データベースを参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



くるみ油の特徴

氷河期時代から生息するクルミの木

クルミは北ヨーロッパの種が起源で、それは氷河期以前から生息しています。ヒマラヤ、中国、東ヨーロッパを中心に、今では様々な温暖な地域で栽培されています。アメリカとフランスはその中でも大規模にクルミを生産しています。

くるみ油の効果効能

むくみの緩和、鎮痒作用、火傷の緩和、日焼けの緩和など

皮膚の再生を促進

くるみ油の主成分であるリノール酸は、皮膚の乾燥を防ぎ、再生を促進します。そのため、成熟肌に合うと言われています。また、湿疹、日焼けや火傷といった症状の回復を早める作用があります。

むくみの緩和

マッサージ後はむくみの緩和も期待できます。古くから、静脈系の機能不全による症状へ使用されてきました。

頭皮のかゆみやフケ予防

頭皮の不調にもいいと言われています。主にかゆみやフケを緩和させます。

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手作り石けんとくるみ油

くるみ油は、多価不飽和脂肪酸がメインなので、酸化しやすく、石けんづくりにはあまり使用されません。温めたり、空気にさらして乾燥させる工程で劣化してしまう恐れがあります。また、石けんにしても崩れやすい性質があります。使う場合は少量、酸化しにくいオイルや硬さが出るオイルと一緒に使用してください。

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