大豆油(ソヤオイル)の効果効能|皮膚の乾燥と栄養補給に!
大豆油の効果効能
目次
大豆油のデータ
名前 | ソヤオイル、ソイビーンオイル、大豆油、Soybean oil |
学名 |
|
科名 | マメ科 |
使用部位 | 種子 |
抽出方法 | 低温圧搾法、溶剤抽出法 |
香り | ほぼ無臭 |
色 | 淡い黄色 |
酸化 | 酸化しやすい |
浸透力 | 高い |
ブレンド | 他のオイルとブレンドして使用することが多い |
肌質 | 乾燥肌、成熟肌 |
部位 | ハンド、フェイシャル、フット、ボディーに。 |
注意点 | アレルギーなどの原因になる可能性がある |
アーユルヴェーダドーシャ ※1 | V+ P- K+ |
ヨウ素価 | 131.7 (125-140) ※2 |
鹸化価(NaOH) | 138.5(134-140) ※2 |
鹸化価(KOH) | 194(189-195) ※2 |
※1: V:ヴァータ、P:ピッタ、K:カパ、+:ドーシャを上げる、-:ドーシャを下げる、±:ドーシャに影響しない、=:ドーシャのバランスをとる
※2: ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
大豆油の代表成分
主な脂肪酸(100gあたり)
飽和脂肪酸 15.005 g | |
ステアリン酸 | 2.92 g |
ミスチリン酸 | 0.101 g |
パルミチン酸 | 11.984 g |
一価不飽和脂肪酸 10.977 g | |
パルミトレイン酸 | 0.403 g |
オレイン酸 | 10.574 g |
多価不飽和脂肪酸 45.318 g | |
リノール酸 | 40.182 g |
リノレン酸 | 5.136 g |
ミネラル&ビタミン(100gあたり)
コリン | 350 mg |
ビタミンE(αトコフェロール) | 8.18 mg |
ビタミンK (フィロキノン) | 183.9 µg |
※USDA栄養データベースを参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
大豆油の特徴
アジアでは5000年の歴史がある大豆
ヨーロッパでは19世紀後半までほとんど大豆を使用していませんでしたが、アジアでは対照的で、中国では5000年前から栽培されていた歴史があります。今ではヨーロッパも含めて重要なオイルの一つです。
溶剤抽出法によっての抽出が多い
大豆の種子には17~20%程しか油の含有量がないため、溶剤抽出法によって抽出されている場合が多くあります。溶剤抽出法は、「植物油脂は危険?」の記事で紹介したように、抽出や精製段階で危険な溶剤が使われている可能性があるので注意が必要です。低温圧搾法で抽出されたものをおすすめします。
食用として様々な作用
大豆はビタミンA,B,D,Eを豊富に含み、健康に良いとされる22種すべてのアミノ酸を含有する数少ない食物です。マッサージ用のキャリアオイルとしてより、食用として使われることの方がはるかに多いオイルです。コレステロールを含まず、レシチンが豊富、飽和型脂肪酸の低含有という特徴から、コレステロールの低下、動脈硬化の防止に効果的です。その他、ミネラルの補給、血圧低下作用、不妊症対策など、様々な作用があります。
遺伝子組み換えの大豆に注意
注意点は遺伝子組み換えの大豆が多いことです。必ず遺伝子組み換えを使っていないものを使用するようにしてください。
大豆油の効果効能
皮膚軟化作用、保湿作用、抗炎症作用など |
皮膚を柔らかくする
角質層に浸透していき、皮膚を柔らかくする作用があります。
乾燥やひび割れを治す
保湿作用があるので、乾燥肌や成熟肌に向きます。極度の乾燥によるひび割れやかさつきにも効果的です。
アンチエイジング
リノール酸を多く含むため、肌の再生を促進し、老化防止になります。
手作り石けんと大豆油
大豆油は酸化しやすい性質があるので、手作り石けんでメインにするオイルとしてはあまり向かないです。石けんを作る際に温めたり、長い間空気にさらして乾燥させなければならないので、その期間に劣化してしまう可能性があります。使用する場合は少量10%以下にし、酸化しにくいオイルと一緒にします。
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