各生薬の効能

麦芽(ばくが)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

麦芽(ばくが)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 麦芽のデータ
  2. 麦芽の特徴
  3. 麦芽の使い方



麦芽のデータ

名前 麦芽(ばくが)、麦糵(ばくげつ)、大麦芽(だいばくが)など
英語 Malt
ラテン名 Fructus Hordei Garminatus
学名 Hordeum vulgare Linné
使用部位 成熟したえい果を発芽させ、乾燥したもの
成分 デンプン、タンパク質、酵素(アミラーゼ、インベルターゼ)、麦芽糖、ビタミン、ベタイン、コリン、ヒスチジン、ホルデニン、カンジシンなど
四気 微温性
五味
帰経(臓腑弁証
気血水弁証 気虚血虚水滞気滞瘀血
効能分類 止瀉健胃薬

その他の麦芽に関する記事をチェック: #麦

麦芽の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

麦芽は炭水化物の消化を促進する代表生薬です。山査子は、肉・脂肪・乳製品など、脂質の多い飲食物の消化、神麹は豆やたんぱく質の消化を促進します。

東洋医学の効能

胃腸系の機能を高めて消化を促進します。

適応症

消化不良、腹部の膨張感、食欲不振、嘔吐下痢、断乳時に乳が止まらない時など

注意事項

授乳期に用いない

麦芽の使い方

常用量

2~5g

ブレンド例

胃腸虚弱による消化不良を治します。

麦芽+生姜

飲食の停滞、胃腸の張り、膨満感を治します。

麦芽+神麹

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

化食養脾湯 消導剤
半夏白朮天麻湯 化痰剤




次はこれを要チェック

東洋医学の基本 東洋医学の応用 ハーブの効果効能一覧 食材別ドーシャへの影響