各植物油脂・キャリアオイルの効能

パーム核油(パームカーネルオイル)の効果効能|石鹸の泡立ちの役目!

パーム核油|パームカーネルオイルの効果効能

目次

  1. パーム核油のデータ
  2. パーム核油の代表成分
  3. パーム核油の特徴
  4. 手作り石けんとパーム油



パーム核油のデータ

名前 パームカーネルオイル、パーム核油、Palm Kernel oil
学名 Elaeis guineensis
科名 ヤシ科
使用部位
抽出方法 圧搾法、溶剤抽出法など
香り 無臭
酸化 酸化しにくい
ヨウ素価 16.9  ※
鹸化価(NaOH) 171.6(164-182) ※
鹸化価(KOH) 240.3(230-254) ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

パーム核油の代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸 81.500g
ラウリン酸 47 g
カプリル酸 3.3 g
カプリン酸 3.7 g
ミリスチン酸 16.4 g
パルミチン酸 8.1 g
ステアリン酸 2.8 g
一価不飽和脂肪酸 11.400g
オレイン酸 11.4 g
多価不飽和脂肪酸 1.600g
リノール酸 1.6 g

ミネラル&ビタミン(100gあたり)

コリン 0.2mg
ビタミンE(αトコフェロール) 3.81 mg
ビタミンK (フィロキノン) 24.7µg

※USDA栄養データベースを参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸

パーム核油の特徴

熱帯地方に自生

パームオイルが取れるアブラヤシはナイジェリアを始めとした熱帯地方に自生しています。アフリカが原産で、インドやブラジルなどで栽培されています。15~30m程まで育ちます。野生種は樹齢12年ほど経たないと実をつけませんが、栽培種は4年ほどで実をつけます。

パーム油とは違う

同じアブラヤシからとれるものに、パーム油があります。パーム油は果肉からとれるのに対し、パーム核油は実の仁からとったオイルです。組成が異なるので、性質も異なります。パーム油の詳細をみる。

ココナッツオイルと似ている

パーム核油は、パーム油よりココナッツオイルの方が性質が似ています。その代用として使われることも多くあります。ココナッツオイルの詳細をみる。

工業用や食用に

ココナッツオイルと同じように、パーム核油も工業用には石鹸や洗剤の原料として使われます。また、様々な加工食品の原料としても使用されています。最も使われる植物油の一つです。

自然環境の問題

パーム油は自然環境の破壊と結びつく深刻な問題を抱えています。パーム油の需要が高まるにつれ、プランテーションのために大規模な熱帯森林の伐採が行われているのが現実です。それが原因で様々な環境問題、それが引き起こす健康被害が問題になっています。持続可能なパーム油を生産するために、認証制度があります。消費者はそういった信頼できる商品を購入していきたいものです。

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手作り石けんとパーム核油

パーム核油は、ラウリン酸を多く含むため、石けんの泡立ちを良くするために使用されます。ココナッツオイルと成分が似ているので、ココナッツオイルの代替として使用されます。ラウリン酸は刺激が強いので、入れ過ぎないように注意します。そのため、ベースとなるオイルは別のオイルにして、パーム核油は全体の30%前後くらい混ぜるのがいいです。

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