Aroma,  豆知識

ユーカリの種類を徹底分析|アロマオイル・精油・エッセンシャルオイル紹介

ユーカリプタスの種類

ユーカリには700種類以上の種類があると言われています。フトモモ科の常緑高木で、オーストラリアを中心に生息しています。コアラが好きな葉としても有名です。ユーカリは水を吸い上げる力が強力で、成長がとても早い植物です。沼地に植えられたり、砂漠の緑化のために植えられたりしています。精油として売られているものにも沢山の種類があります。ここではケモタイプを含め9種類のユーカリの精油を紹介していきます。



ユーカリ共通の特徴

ユーカリの精油全体で共通している特徴を紹介します。共通する作用は、殺菌、抗ウイルス、抗感染作用に優れ、呼吸器系に働きかけます。そのため、気管支炎、カタル、痰、咽頭炎、喉頭炎、副鼻腔炎、喉の不調などには最適です。風邪、インフルエンザ、発熱にも効きます。その他、帯状疱疹やリウマチにも有効です。

名前 ユーカリ、ユーカリプタス
科名 フトモモ科ユーカリ属
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
ノート トップノート
陰陽
チャクラ 第5チャクラ
ブルー

ユーカリの種類と使い分け

ユーカリ・グロブルス / ブルーガム

ユーカリグロブルスは、一番代表的なユーカリです。ユーカリブルーガムとも言われます。オーストラリアやスペインが主な産地です。1,8-シネオールが大半を占めるのが特徴です。そのため香りは強いスッとする刺激臭があります。風邪の初期症状の緩和や、気管支炎、関節痛や白癬に有効です。防虫にもいいです。

ユーカリグロブルスの詳細

学名 Eucalyptus globulus
香り ◇樹木系◇強くフレッシュ。ほのかな甘さにグリーン調の香り
注意事項 刺激強、高血圧・てんかん症の人、妊娠中、幼児は避ける
主な成分 ◇酸化物類◇1,8-シネオール(~80%)、α-ピネン(~15%)、リモネン、アロマデンドレンなど

ユーカリ・ディベス / ペパーミント

ユーカリディベス、ユーカリペパーミントと呼ばれます。とても高さがあるユーカリの種類の中では、中位の大きさになる種類で、若葉がハートなのが特徴的です。ユーカリグロブルスに特徴的な1,8-シネオールの強い香りがなく、より甘いミントのような香りです。神経を覚醒させたり、セルライト除去のマッサージなどに有効です。

学名 Eucalyptus dives
香り ◇樹木系◇甘いハッカのような香り
注意事項 刺激強、高血圧・てんかん症の人、妊娠中、幼児は避ける
主な成分 ◇ケトン類◇ピペリトン(~50%)、α-フェランドレン(~35%)、α-ツエン、α-テルピネオール、β-フェランドレン、テルピノーレン、ミルセンなど

ユーカリ・スミティ

ユーカリスミティーはオーストラリアや南アフリカが主な産地です。ユーカリの中でも成長が早く、高温多湿、高度1000m程の所の地域で生息できます。樹皮の上部がリボンのように垂れ下がっています。成分はユーカリグロブルスと同じく、1,8-シネオールが大半を占めるのが特徴です。そのため香りはスッとする強い香りになります。風の初期や気管支炎により有効です。

学名 Eucalyptus smithii
香り ◇樹木系◇強い刺激のあるスッとする香り
注意事項 刺激強、高血圧・てんかん症の人、妊娠中、幼児は避ける
主な成分 ◇酸化物類◇1,8-シネオール(~85%)、α-ピネン(~10%)、リモネン、パラシメン、α-テルピネオールなど

ユーカリ・ラディアタ

ユーカリラディアタ(ラディアータ)は、ユーカリグロブルスと同じく1,8-シネオールが成分の大半をしっますが、比較的含有率が低くなることが多いです。また、ユーカリグロブルスと違ってケトン類を含まないので、より穏やかで安全に使用できます。子供や高齢者にも使用できると言われています。

学名 Eucalyptus radiata
香り ◇樹木系◇落ち着いたスッとした香り
注意事項 特になし
主な成分 ◇酸化物類◇1,8-シネオール(~80%)、リモネン、α-テルピネオール、ゲラニオール、α-ピネン、カリオフィレンオキシド、β-ピネン、ミルセン、リナロール、酢酸テルピニルなど

ユーカリ・レモン / シトリオドラ

ユーカリレモン(レモンユーカリ)は、オーストラリアが原産で、中国やブラジル、インドが主産地です。ユーカリシトリオドラとも呼ばれます。葉からレモン様の香りがすることが特徴です。成分も、他のユーカリと異なり、テルペンアルデヒド類のシトロネラールが中心となっています。筋肉痛の緩和や、血圧降下、昆虫忌避に最適です。

学名 Eucalyptus citriodora
香り ◇樹木系◇シトロネラのようなレモンが香る樹木の香り
注意事項 妊娠初期は避ける、刺激強
主な成分 ◇テルペンアルデヒド類◇シトロネラール(~80%)、シトロネロール(~20%)、ゲラニオール、酢酸シトロネリル、1,8-シネオール、リナロール、イソプレゴールなど

ユーカリ・スタイゲリアナ / レモンアイロンバーク

ユーカリスタイゲリアナ、またはユーカリレモンアイロンバークは、レモンユーカリをより甘くフルーティーにした香りです。1,8-シネオールの含有率が少なく、他のユーカリとは異なった香りで、ローズマリーを思わせます。作用は穏やかなので、肌や子供にも使用できます。心を刺激し、明るくさせてくれます。体には免疫系の不調に有効です。スキンケアやヘアケアにも向いています。

学名 Eucalyptus staigeriana
香り ◇樹木系◇レモン様のフルーティーな香りが混ざった樹木系の香り
注意事項 特になし
主な成分 ◇モノテルペン炭化水素類◇リモネン(~32%)、ネラール(~12%)、テルピノーレン、パラシメン、1,8-シネオール、リナロール、α-フェランドレン、ネロール、テルピネン-4-オールなど

ユーカリ・ブルーマリー / ポリグラクテア

ユーカリブルーマリー、またはユーカリポリグラクテアは、オーストラリアやウェールズに生息します。ケモタイプが二種類あり、成分が全く異なります。CTシネオールは1,8-シネオールの含有率が90%を超えます。CTクリプトンはクミンアルデヒドがメインの成分ですが、ケトン類が含まれるので注意が必要です。ユーカリのなかでも強い作用があります。防腐、筋肉の疲れ、呼吸器の不調、空気の浄化などに向いています。

学名 Eucalyptus polybractea
ケモタイプ CTシネオール CTクリプトン
香り ◇樹木系◇
注意事項 刺激強、高血圧・てんかん症の人、幼児は避ける
主な成分 ◇酸化物類◇1,8-シネオール(~95%)、α-ピネン、リモネン、パラシメンなど ◇芳香族アルデヒド類◇クミンアルデヒド(~70%)、クリプトン(~40%)、パラシメン、1,8-シネオール、ピペリトンなど




次はこれを要チェック

ここで見てきたように、精油には一見同じように見えても、違う種類のものが沢山あります。混乱しやすい植物をまとめていますので、下記をご覧ください。

イランイランの種類比較 タイムの種類比較 ローズの種類比較 ラベンダーの種類比較 シナモンの種類比較 カモミールの種類比較 シダーウッドの種類比較 

精油の作用一覧は下記へ

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