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チャクラとは?|心と体をつなげる7つのチャクラの意味と仕組みを徹底解説

チャクラはアーユルヴェーダ、ヨガでよく聞かれる独特な概念です。スピリチュアルな色が強いですが、ここではより科学的にチャクラを研究しようとしている波動医学の理論を主な参考にし、アーユルヴェーダやヨガからの概念も取り入れながら説明していきます。チャクラを理解すると、「病は気から」というように、心と体が繋がっている仕組みが分かってきます。

チャクラとは?

目次

  1. チャクラの定義と特徴
  2. チャクラの仕組み:エネルギーを体に取り入れる方法
  3. チャクラの働き:体の中でどのように作用するか?
  4. 各チャクラの特徴



チャクラの定義と特徴

チャクラという言葉の由来と定義

チャクラは「車輪」や「渦」などと訳されます。チャクラは常に回転していることから、「回転」の意味も含まれています。頭から胴体へと縦に配列された車輪のようなエネルギーとして描写されます。チャクラは高次元のエネルギーを取り入れて、体内で利用可能なかたちに変換する場所です。別の言い方をすると、思いや感情を身体とつなげるツボになります。

チャクラの場所と形

チャクラは、一般的には脊柱の各ポイントに対応され、図で見ると体の正面に描かれます。実際チャクラは私たちの体の周りを覆う、エーテル体の外側にあり、その中枢として働いています。茎のついた花のような形をしていて、体の前側から脊柱を通り、背面までをつなぎ、水平に存在しています。そしてより高い周波数のアストラル体にも対応しています。花のような形のチャクラは、感情により開いたりふさがったりします。個人の成長の度合いにより、花の大きさが違います。心が活き活きしていると、チャクラは光を放って鼓動します。感情が塞がると、チャクラは濁り機能が鈍くなります。チャクラ間のバランスが取れていると、生命力に溢れた健康な状態になります。

チャクラの数

チャクラの数は、小さいものを含めると数万あるとも言われています。(文献によって数百~数万と幅があります)多くの場合は、第一チャクラから第七チャクラの、7つの主要なチャクラに着目します。後で説明する私たちの体の主要な神経叢や内分泌腺と関わっているのがその7つになります。よりスピリチュアルな次元でみるとき、第八チャクラも含めた主要の8つのチャクラに着目します。各々のチャクラには特徴が沢山あります。色、音、形、元素、エッセンシャルオイル、パワーストーン、心理的・肉体的な特徴など、様々な要素に対応しています。特に色とチャクラの関係は重要で、カラーセラピーにも応用されます。

七つのチャクラの色と名前

チャクラ 名前
第1チャクラ ムーラダーラ、ベースチャクラ、ルートチャクラ、
第2チャクラ スヴァディスターナ、セイクラルチャクラ
第3チャクラ マニプーラ、ソーラープレクサスチャクラ
第4チャクラ アナハータ、ハートチャクラ
第5チャクラ ヴィシュッダ、スロートチャクラ
第6チャクラ アージュニャ、ブラウチャクラ
第7チャクラ サハスラーラ、クラウンチャクラ

チャクラの場所

チャクラ 場所
1 脊髄の基底部
2 仙骨
3 おへその上指2,3本分の部位
4 胸の中央
5 喉元
6 眉間、額の中央
7 頭頂(大泉門)

チャクラの仕組み

全てはエネルギー

まずチャクラを理解するには、すべては小さな粒子からできていて、その粒子はエネルギーでもある、という物理学的にも明らかになっている事実を把握すると分かりやすいかと思います。アルバート・アインシュタインの有名な公式、E = mc2は、物質はエネルギー(波動)に変換可能であり、エネルギーもまた物質に変換することを証明しています。事実、粒子と反粒子が衝突すると消滅し(=物質からエネルギーに変換)、また、光子から粒子と反粒子が生成される(=エネルギーから物質に変換)ことが明らかになっています。(もちろんこれがチャクラの原理を証明するものではありません。)すべての物質は特定のエネルギー場が凍結したもの(凍結した光)です。光や電波が特定の周波数を持つように、物質も周波数特性をもちます。周波数が高いほど密度が小さくなります。すべては周波数の異なるエネルギーからできているともいえます。

チャクラにエネルギーが流れ込む

私たちの体も同じで、実際に見て触れる物質である体は低い周波数を持ちます。その体の周りには周波数の異なるいくつかの層があります。体の周りを覆う層の一つはエーテル体です。これは科学的にも検証されはじめています。エーテル体の外側にはアストラル体、さらに外側にメンタル体、コーザル体・・という周波数の異なる層(より高い周波数の層)があると言われています。コーザル体からメンタル体へ、メンタル体からアストラル体、アストラル体からエーテル体へとエネルギーが変換していきます。ここでいうチャクラは、そのエーテル体に位置し、周波数の高いエネルギーを体内へ変換させています。

チャクラを通じてエネルギーが変換し循環する

周波数の高い、高次のエネルギーがチャクラを通じて体内に入ると、その変換されたエネルギーは、ホルモンの変化をはじめとする様々な生理学的な変化に影響を与えます。チャクラを通じて体内に入るエネルギーは「プラーナ」とも言われます。ヨガではよく呼吸からプラーナを取り入れると言ったり、アーユルヴェーダでは食物からプラーナを取り入れると言ったりします。プラーナとは生命エネルギーとも訳されます。私たちの生命活動に不可欠なものと考えられています。チャクラを通じて体内に入ったエネルギーは、ナーディという管を通じて体全体に運ばれます。

チャクラとナーディ

チャクラはチャクラ同士、また体全体の様々な臓器や細胞と密接につながっています。その仲介をしているのが「ナーディ」とよばれる細い管です。ナーディはアーユルヴェーダ独特の考え方ですが、中医学でいうと経絡と似た概念になります。西洋医学では認知されていません。ナーディの多くは実際の神経に並行して存在します。(経絡は微小管という実際に認識されているものと対応しているところが違います。)72000本存在するとも言われています。チャクラから入ったエネルギーがナーディを伝わって私たちの体全体に供給されています。ナーディは神経系とも複雑な相互関係を持っているので、脳、脊髄、末梢神経系における神経伝達にも影響を与えていると考えられています。そのため、チャクラやナーディに何かしらの問題が生じると、神経系にも何らかの異常が生じると考えられます。



チャクラの働き

チャクラと関連する身体

チャクラにエネルギーが入ると、実際どのように体に作用していくかを見ていきます。エネルギーは頭頂部にあるクラウンチャクラ(第7チャクラ)から体内に流れ込み、脊髄や神経節に沿うように下へ向かって流れていきます。各周波数に応じたチャクラに分配されながら、体の必要とされる部位に流れていきます。対応するチャクラに到達すると、そのエネルギーは生理学的な情報へと変換されていきます。その生理学的な情報には、内分泌腺、臓器、神経叢の3つがあります。

内分泌腺

まず、チャクラは内分泌腺に強く影響していると考えられています。チャクラからのエネルギーは、それぞれのチャクラと結びついている内分泌腺に作用し、「ホルモン」というかたちをとった信号に変換されます。正常な時はホルモンの生産を促します。反対にチャクラのエネルギーの流れに何かしらの異常がある場合は、対応する内分泌系の機能が低下すると考えられます。ホルモンは少量でも血流に放出されると全身に影響を与えるほど強い作用を持ちます。また、内分泌系は、とても広い範囲の生理学的な変化を調整しているので、チャクラは間接的にも様々な影響を与えていると言えます。例えば、チャクラが内分泌系に働きかけると、ホルモンを通じて神経系や脳にも影響し、気分や行動に変化を与えます。「人の内分泌系は思考と感情による心理状態によって決定され、また、人は内分泌系の活動に従って変化する、感情的・精神的存在である」と断言する専門家もいます。

神経叢と臓器

チャクラは体内に同じ周波数を持った神経叢と、それに対応する臓器にもエネルギーを分配しています。体内の臓器は独自の周波数を持っていて、周波数が近いものは近い場所にあるか、離れていても生理的に強く結びついています。例えば、第3チャクラは太陽神経叢に関係の深い臓器である、胃・膵臓・胆のう・肝臓などと深く関わっています。それらは消化吸収の前半の過程に関与しているため、第3チャクラからのエネルギーはその働きを助けていることになります。このエネルギーに支障をきたすと、それらに関わる疾患が発生してきます。消化器系は、私たちの生命を維持するために食物の栄養素を分解し吸収する働きがあることは周知の事実です。アーユルヴェーダの考え方では、チャクラとナーディを通じてその消化器系にエネルギーを取り入れることも、消化吸収と同じレベルで生命維持に不可欠と考えられています。

チャクラ 内分泌腺 神経叢 体の部位
1 副腎 仙骨神経叢 骨・骨格
2 生殖腺 腰神経叢 泌尿生殖器系
3 膵臓 太陽神経叢 消化器系・筋肉
4 胸腺 心臓神経叢 循環器系・心臓・肺
5 甲状腺 頸神経叢 口・喉・耳
6 下垂体 総頚動脈神経叢 頭蓋骨の下部
7 松果体 大脳皮質 頭蓋骨上部・大脳皮質・皮膚

チャクラと関連する心と知覚

aura各チャクラはそれに対応する私たちの心理や感情面、感覚とも関わってきます。例えば、第三チャクラは感情的な問題、行動パターンにも関わります。第六チャクラは「第三の目」ともいわれ、直観に関わります。

チャクラは身体という物質的な部分だけでなく、心や知覚などの見えない部分にも関わっています。感情面では、前述したように、内分泌腺や神経叢から脳や免疫系に影響していることから、気分や感情へも変化を与えると言えます。

他にも、チャクラがエーテル体やアストラル体、メンタル体、コーザル体といったあらゆる階層から送られたエネルギーを受け取り変換する器官だからと言うこともできます。アストラル体は感情体とも言われ、感情の表出に関わるエネルギーです。メンタル体は自己表現や具体的な知力と関わり、コーザル体は個人を超え、ハイヤーセルフや過去世などと関わると言われています。そういった特徴をもつ各レベルのエネルギーが、コーザル体からメンタル体へ、メンタル体からアストラル体、アストラル体からエーテル体へとレベルダウンし、チャクラを介して体内に取り込まれます。そのため高次のエネルギーの一部である、感情や物事の真理、霊的なエネルギーも取り込まれていると考えられます。

チャクラから肉体に入るエネルギーの量

これまで見てきたように、チャクラからエネルギーが入ることにより、私たちの体は活性化されます。そのエネルギーの量は、それぞれのチャクラに対応する特定の感情的・霊的な学習課題と関わっています。その学習課題を個人がどの程度達成できているか、が大切になります。例えば、恐れや罪悪感、不適切な行動パターンなどは、チャクラに悪影響を及ぼします。そのため、そこから生命エネルギーを受け取っている臓器にも影響が及ぶと考えられます。特定の課題の習得を避けていると、次第にチャクラへのブロックが発生し、関連する臓器へのエネルギーの供給が妨げられます。そして変性疾患や腫瘍性の症状などが発生すると考えられます。逆に、特定の感情問題にとらわれ過ぎると、エネルギー過剰状態になり、内分泌腺への過剰刺激や炎症、腫瘍などを発生させます。

病気の原因には、外的な要素(ウイルスや環境など)もあるので、一概に病気の原因がチャクラの乱れとは言えません。その場合は、外からの影響が体に影響を与え、それが心にも影響し、チャクラを乱すとも考えられます。

チャクラ 課題 知覚
1 生存、肉体的欲求 嗅覚
2 情緒 味覚
3 個人の力、意志 視覚
4 愛、人間関係 触覚
5 自己表現、コミュニケーション 聴覚
6 直観、知恵 第六感
7 霊性 自己の超越




チャクラは心と体をつなげる

今まで見てきたように、チャクラは心や感情といった見えない部分と肉体をつなげます。体・心・魂のバランスがとれていることが本来の「健康」の意味です。チャクラはそのバランスをとるのに重要な役割をはたしています。各チャクラが具体的にどんな特徴を持っているかは下記を参照ください。

第1チャクラ 第2チャクラ 第3チャクラ 第4チャクラ 第5チャクラ 第6チャクラ 第7チャクラ