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セージの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

セージの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. セージの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方



キーワード&データ

キーワード:収れんや抗菌に

名前 セージ、コモンセージ、sage、common sage
和名 ヤクヨウサルビア(薬用サルビア)
学名・読み方 Salvia officinalis [サルウィア・オフィキナリス]
科名 シソ科
使用部位
ジェンダー 男性
惑星 木星
四大元素
性質 熱、乾
チャクラ 第5チャクラ

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特徴

樹高80cm程になる低木です。古くから魔除けや浄化に使用されていました。17世紀に中国のお茶が伝わるまで、セージはヨーロッパでよく飲まれる健康茶でした。イギリスでは「長生きしたければ5月にセージを食べなさい」と言われるほど万能薬とされていました。ラテン語で「救う」を意味するsalvareがセージの名前の由来と言われています。

スピリチュアルなストーリー

セージは昔から不死や長寿と結びつけられてきました。他にも、セージを持ち歩くことで、金運アップになるとも言われていました。願い事を書いたセージの葉を枕の下に置いて寝て、願い事の夢を見ると、その願いがかなうとも言われていました。カルペパーは、肝臓に効果があり、血液を増やすとしています。そして傷の出血を止血し、潰瘍をきれいにするとしています。酢とセージの汁液を混ぜたものは感染症の特効薬とされていました。

感情面にもたらす効能

セージは喉の第5チャクラに働きかけます。そのため、言いたいことを言葉で表現できない人、言語障害がある人などに向いています。自分の創造性に対する不安があったり、創造性に対して妨害がある時にも使えます。お香やエッセンシャルオイルを部屋に焚いても効果的です。

セージの効果効能

サルビアタンニンの収れん作用によって、月経過多、多汗、母乳の分泌抑制にいいことが分かっています。さらに虚力な抗菌作用、抗真菌作用もプラスされ、口腔内の炎症や風邪による痛みや喉の腫れにも有効です。うがい薬として使用すると、喉の傷みや歯肉炎、口内炎を緩和します。ホットフラッシュなどの更年期の様々な症状にも効きます。

作用

  • 抗菌作用
  • 抗真菌作用
  • 抗ウイルス作用
  • 収斂作用
  • 制汗作用
  • 母乳分泌抑制作用

適応

  • 口腔・咽頭の炎症
  • 口内炎
  • 歯肉炎
  • 更年期や心身症の発汗異常
  • 寝汗

作用の意味一覧

有効成分

フラボノイド(ルテオリン)、精油、フェノール酸、カルノソールなど

注意事項・禁忌

伝統的に母乳を抑制させるために使われているため、授乳を続けたい人は授乳中の使用を避けた方がいいです。ESCOP Monographsでは授乳中も良くないとされています。

安全性クラス : 2b(妊娠中に使用しない)
安全性クラス : 2d(注釈にあるような他の特定の使用制限がある)
推奨用量を超えて使用しない(標準的な使用量は乾燥させた茶葉で3~12g)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

妊娠中・授乳中の使用は推奨されない

『ESCOP Monographs』

セージの使い方

ティーの飲み方

小さじ2をお湯に入れ、7分蒸す。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

口内炎など、のどの粘膜障害

  1. 小さじ2,3杯のセージにカップ2杯ほどの沸騰したお湯を注ぐ
  2. 5分ほど蒸らし、きれいに濾す
  3. 温かいままうがいをする

『フィトセラピー植物療法事典』

更年期のハーブブレンド

セージ、アンジェリカレッドクローバー

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、ヘアケア、バス

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:セージ

セージは過剰な分泌液を減らす作用に優れています。例えば、特に寝汗のような、過剰な汗の分泌を抑えます。鼻や肺の粘液の過剰分泌や唾液を抑えます。母乳や精液の分泌も抑えるはたらきがあります。痛みや潰瘍を乾かし、止血します。このような働きの根本は過剰なカパを抑えることです。ホットで飲むと、より発汗や去痰作用が働き、カパやヴァータを静めます。冷やして飲むと、より収れんや利尿作用が高まり、ピッタを静めます。ブリングラージとゴツコラとブレンドすると、育毛促進にもいいと言われています。また、精神面での鎮静作用にも優れます。感情的な障害を取り除き、穏やかさと明晰性を与えてくれます。行き過ぎた欲望や激情を静めてくれます。

学名 Salvia officinalis
使用部位
ドーシャエネルギー KV-, (過剰摂取の場合P+)
6つのラサ 辛味、苦味、渋味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 加熱(少しだけ)
ヴィパーカ(消化後の味) 辛味
ダートゥ(組織への影響) リンパ、血液、神経
系統 呼吸器系、消化器系、神経系、循環器系

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