亜麻仁油(アマニ油・アマニオイル)の効果効能|摂取量や味、食べ方、アトピーにいい?

flaxseed-oil

亜麻仁油|アマニ油|アマニオイル|フラックスシードオイルの効果効能

目次

  1. 亜麻仁油のデータ
  2. 亜麻仁油の代表成分
  3. 亜麻仁油の特徴―加熱はダメ!
  4. 亜麻仁油の効果効能
  5. 亜麻仁油の飲み方、摂取量、味
  6. 亜麻仁油とえごま油の違い
  7. 手作り石けんと亜麻仁油

 






 

亜麻仁油のデータ

名前 亜麻仁油、アマニ油、亜麻仁オイル、フラックスシードオイル、フラックスオイル、リンシードオイル、リンシード油
学名 Linum usitatissimum
科名 アマ科
使用部位 種子
抽出方法 圧搾法、溶剤抽出法など
香り 亜麻仁の独特な香り
黄色
酸化 非常に酸化しやすい
浸透力 浸透しやすい
ブレンド 酸化が早いので、ウォールナッツオイルとブレンドしたものが多く出回っていた。
肌質 ニキビ肌、成熟肌、乾燥肌
部位 フェイシャルマッサージに
注意点 加熱してはいけない。冷蔵庫で保管後すぐに使い切る。シアン化合物の含有に注意。
アーユルヴェーダドーシャ ※1 V+ P- K-
ヨウ素価 190.3 (180-195) ※2
鹸化価(NaOH) 137.5 ※2
鹸化価(KOH) 192.5 ※2

※1: V:ヴァータ、P:ピッタ、K:カパ、+:ドーシャを上げる、-:ドーシャを下げる、±:ドーシャに影響しない、=:ドーシャのバランスをとる
※2: ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

Saponification Iodinevalue

 

亜麻仁油の代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸  8.976 g
カプリン酸 0.008 g
ラウリン酸 0.018 g
ミリスチン酸 0.077 g
ペンタデシル酸 0.027 g
マルガリン酸 0.051 g
ステアリン酸 3.367 g
アラキジン酸 0.131 g
パルミチン酸 5.109 g
ベヘン酸 0.113 g
リグノセリン酸 0.075 g
一価不飽和脂肪酸 18.438 g
ミリストレイン酸 0.008 g
パルミトレイン酸 0.06 g
オレイン酸 18.316 g
エルカ酸 0.031 g
ネルボン酸 0.023 g
多価不飽和脂肪酸 67.849 g
リノール酸 14.327 g
α-リノレン酸 53.368 g
エイコサジエン酸 0.031 g
ジホモ-γ-リノレン酸 0.096 g
アドレン酸 0.013 g
その他フィトステロール(スチグマステロール 30mg, カンペステロール 98mg, β-シトステロール206mg)

ミネラル&ビタミン(100gあたり)

カルシウム 1 mg
リン 1 mg
亜鉛 0.2 mg
コリン 350 mg
ビタミンE(αトコフェロール) 0.47 mg
βトコフェロール 0.55 mg
γトコフェロール 28.76 mg
δトコフェロール 1.65 mg
ビタミンK (フィロキノン) 9.3 µg

※USDA栄養データベースを参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

fattyacid3 fattyacid4 omega trans_fattyacid

 

亜麻仁油の特徴

flaxseed-oil2

7000年前から栽培

亜麻仁油はアマという植物から採取されます。アマは7000年前には栽培されていたと言われていて、栽培される植物の中では最も歴史のあるものの一つです。学名のLinumはラテン語どアマを表し、そこから英語のLinen(=亜麻布)という言葉に発展しました。 学名のusitatissimumの部分は、「大変有用な」という意味のラテン語です。その名のとおり、古くからアマは洋服など、様々な使い方をされていました。

フラックスシードオイルとリンシードオイル

亜麻仁油はフラックスシードオイルやリンシードオイルとも言われます。リンシードオイルというと、商業的な利用をメインとし、フラックスシードオイルというと、人が使用する目的で作られたものになります。リンシードオイルは、酸化しやすく、酸素と結合すると粘性をもち、固い膜状へと変化していく特性を活かし、塗料やニス、木材の防腐剤など多岐に利用されています。

非常に酸化しやすい

商業的に使用する場合は、酸化しやすい特徴が生かされていますが、スラックスシードオイルとして、食用や人の肌に使用するときは、その特徴に気をつけなければなりません。高温に弱いので、必ず低温圧搾されたもので、精製や脱臭が施されていないものであることが大切です。酸素に極力触れないようにし、高温多湿を避けた冷暗所や冷蔵庫に保存した場合でも、開封後最長半年以内には使い切るべきです。

加熱してはいけない

商業用に使用する場合は別ですが、食べたり皮膚に塗布したりなど、亜麻仁油を人体に使う場合は温めてはいけません。熱に弱いオイルなので、温めると有毒な成分が発生してしまいます。食べるときはそのまま、もしくはドレッシングのオイルとして使用するなど、温めない方法を選んでください。肌に使用する場合も、加熱してハーブを浸出させたりするような方法は向きません。加熱しない方法で使います。

 

亜麻仁油の効果効能

緩下作用、ホルモン調整作用、動脈硬化防止作用、抗潰瘍作用、皮膚のトラブル改善、糖尿病緩和、関節炎緩和、エストロゲン調整作用、抗炎症作用、抗ガン作用など

ヒポクラテスも認める皮膚の治療薬

亜麻仁油は、ヒポクラテスの時代に皮膚の疾患に有効と説かれていました。実際、大部分を占めるリノレン酸は乾燥肌や肌荒れに有効な成分です。

オメガ3系脂肪酸が大量!

亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸は、オメガ3系の脂肪酸です。オメガ3系は魚などに含まれている重要な栄養素であるDHAやEPAが有名ですが、α-リノレン酸は体内でそれらに変換されます。DHAは特に脳の機能に影響を与える非常に重要な栄養素です。そのα-リノレン酸の含有量は、100種類近くの植物油脂のデータの中でえごま油、キウイシードオイルに続いて3番目の量です。

認知症にいい

亜麻仁油は認知症にいいと一時期話題になりました。これはオメガ3系のα-リノレン酸が、他のオイルに比べて大量に含まれているからです。前述したように、α-リノレン酸は体内で変換されていき、DHAを生成します。DHAには多くの効能がありますが、その中の一部は脳の機能に作用します。それが認知症やアルツハイマー病などの脳に関わる疾患の予防につながると言われています。

アトピーやアレルギーに

α-リノレン酸の効果はまだまだ沢山あります。現在の私たちの食生活は、リノール酸を摂りすぎてしまう傾向があります。リノール酸を摂りすぎると、体内で一部の物質が生成されすぎて、それが炎症を引き起こし、アトピーやアレルギーに繋がってしまいます。そのリノール酸からの変換を抑えるには、α-リノレン酸が必須になります。そのため、α-リノレン酸を十分に摂取することは、アトピーやアレルギーといった炎症系の症状を抑えるのにとても有効です。この仕組みは必須脂肪酸のページに詳しく記載しています。

fattyacid4

エストロゲン調整作用

亜麻仁油にはエストロゲン作用をもつリグナンという成分が含まれます。エストロゲンは過剰になりすぎると乳腺や子宮内膜に負担がかかりやすくなり、減少しすぎると心臓疾患や骨粗しょう症の原因となります。リグナンはそのエストロゲンを調整する働きがあります。乳がんの発症率が少ないベジタリアンの女性の尿に多く含まれていると言われています。

血中の脂肪やコレステロール値を下げる

亜麻仁油に含まれるα-リノレン酸は、血中の脂肪やコレステロールの値を下げる働きがあります。それは動脈硬化、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを軽減することにつながります。

 

亜麻仁油の摂取量、飲み方、味

亜麻仁油の摂取量

亜麻仁油に含まれる大切な栄養素であるα-リノレン酸を摂ることが大切です。α-リノレン酸は、一日に1.2g以上摂ることが理想とされています。そのため、それを満たすには、亜麻仁油を一日約2.2g、つまり小さじ半分の量を摂ればいい感じです。

亜麻仁油の味

生臭いような独特なクセのある香りがあります。亜麻仁油だけを食べるにはくせが強くで苦手な人も多いかもしれません。

亜麻仁油の飲み方

味が癖があるので、そのまま飲むのは続かないかもしれません。また、加熱に弱いので加熱料理の調味料にも向きません。そのためサラダのドレッシングや、マリネのオイルといった冷たい料理に混ぜるのが一番いいです。その時も、オリーブオイルなどの他の食べやすいオイルと一緒に使ったほうが、独特な香りが和らぎます。煮物やスープなどの温かい料理でも、出来上がったものに少量かける程度でしたら劣化しないのでおすすめです。

 

亜麻仁油とえごま油の違いを比較

植物の違い

えごま油の原料のエゴマはシソ科の一年草、亜麻仁油の原料のアマはアマ科の一年草です。エゴマは青じそによく似ているのに対し、アマは細長い葉が沢山ついて、全体的にスラッと伸びていくので、植物としては全く異なるものです。

脂肪酸組成がとてもよく似ている!

一方、油にしたときの脂肪酸組成がとてもよく似ています。メインの脂肪酸をピックアップして比較するとよくわかります。そのことから、作用もとても似ていると言えます。

脂肪酸 えごま油 亜麻仁油
パルミチン酸 6% 5%
ステアリン酸 2% 3%
オレイン酸 20% 18%
リノール酸 12-13% 14%
αリノレン酸 60-65% 53%

えごま油の方がα-リノレン酸が豊富

二つとも体内で重要な必須脂肪酸であるα-リノレン酸が大量に含まれていることが多くな特徴です。あえて言うと、えごま油の方がそのα-リノレン酸の量がすこし多い傾向にあります。しかし、基本的に脂肪酸組成はとてもよく似ているので、二つはとても似ているオイルと言えます。

えごま油の詳細を見る

 

手作り石けんと亜麻仁油

亜麻仁油は酸化しやすい性質があるので、肌にはとても有効ですが手作り石けんにはあまり向かないです。石けんを作る際に温めたり、長い間空気にさらして乾燥させなければならないので、その期間に劣化してしまう可能性があります。

 

 

次はこれを要チェック

vegetableoils classification sanka oilsafety

 

 

スポンサーリンク



 

 


参考文献を見る
©Depositphotos.com/ daffodil, colors06

コメントを残す