各生薬の効能

牡蠣(ぼれい)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

牡蠣(ぼれい)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 牡蠣のデータ
  2. 牡蠣の特徴
  3. 牡蠣の使い方



牡蠣のデータ

名前 牡蠣(ぼれい)、カキ殻など
英語 Oyster Shell
ラテン名 Ostreae Testa
科名 イタボガキ科:Ostreidae
学名 Ostrea gigas Thunberg(カキ)
使用部位 貝殻
成分 炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、ケイ酸塩、微量のたんぱく質など
四気 涼性
五味 鹹、渋
帰経(臓腑弁証
効能分類 鎮静薬

その他の牡蠣に関する記事をチェック: #オイスター

牡蠣の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

カキの貝殻を使用しています。

東洋医学の効能

精神安定作用

上がり過ぎた[気]を下げ、[気虚]が原因で起こるのぼせ・精神不安・不眠・寝汗・めまいを改善します。

潰瘍を治す

胃酸過多による潰瘍や胸やけに使用します。胃酸分泌の抑制をして、潰瘍を治します。

適応症

小児のけいれん・ひきつけ、めまい、[自汗]、寝汗、遺精、夢精、去痰、腫瘍など

牡蠣の使い方

ブレンド例

微熱を治し、[自汗]を止めます。

牡蠣+柴胡

十二指腸潰瘍などの神経症状を伴う胃腸障害や胃酸過多を治します。

牡蠣+甘草

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

安中散 温裏剤
桂枝加竜骨牡蠣湯 安神剤
柴胡加竜骨牡蠣湯 和解剤
柴胡桂枝乾姜湯 和解剤




次はこれを要チェック

東洋医学の基本 東洋医学の応用 ハーブの効果効能一覧 食材別ドーシャへの影響