各植物油脂・キャリアオイルの効能

バオバブオイルの効果効能|強力な保湿力と肌の保護に

バオバブオイルの効果効能

目次

  1. バオバブオイルのデータ
  2. バオバブオイルの代表成分
  3. バオバブオイルの特徴
  4. バオバブオイルの効果効能
  5. バオバブオイルの使い方
  6. 手作り石けんとバオバブオイル



バオバブオイルのデータ

名前 バオバブオイル、Baobab oil
学名 Adansonia
科名 アオイ科
使用部位
抽出方法 低温圧搾法
香り 土っぽい香り
黄色
使い心地 濃厚
酸化 酸化しにくい
肌質 成熟肌、乾燥肌など
部位 フェイシャル、ボディー、ヘア、ネイル、デンタルケアなどに
注意点 シクロプロペノイド脂肪酸が含まれる可能性に注意
ヨウ素価 88.2(55-96) ※
鹸化価(NaOH) 138.9 ※
鹸化価(KOH) 194.4 ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は一般的に言われている範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

バオバブオイルの代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸 31.5%
ステアリン酸 6.5 %
アラキジン酸 1 %
パルミチン酸 24 %
一価不飽和脂肪酸 36%
オレイン酸 36 %
多価不飽和脂肪酸 29.5%
リノール酸 27.5 %
α-リノレン酸 2 %

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



バオバブオイルの特徴

アフリカに生息

バオバブの木はアフリアのサバンナ地域に多く生息します。学名はAdansoniaで、その中にも9種類ほどあります。過酷な環境に耐えられるように、木の中で水分を溜められるようになっていて、何年もの干ばつにも耐えられます。バオバブの木には何千年も生きているものもあると言われています。

種子からオイルを抽出

バオバブオイルはバオバブの種子から抽出されます。アフリカでは伝統的に調理用のオイルとして利用されてきました。実はココナッツに似ていて、酸っぱい味がし、栄養価が高いです。

食用には脂肪酸に注意

バオバブオイルは、肌への使用など、外用としてはよく使われますが、食用としては向かない場合もあります。種類にもよりますが、シクロプロペノイド脂肪酸という栄養を阻害する脂肪酸が含まれている場合があります。シクロプロペノイド脂肪酸の中には、マルバル酸、ステルクリン酸等が含まれます。

バオバブオイルの効果効能

抗酸化作用、エモリエント効果、老化防止、保湿作用、瘢痕形成作用、抗炎症作用など

アンチエイジング

バオバブオイルはアンチエイジングに優れたオイルです。老化と共に少なくなる水分を保ち、ハリを与え、酸化を防止してくれます。フリーラジカルを抑える作用があります。

保湿、滑らかな肌に

バオバブオイルは優れた保湿作用があります。同時に肌を滑らかにしてくれます。

肌を保護

バオバブオイルは、紫外線や極端な気温の変化などといった、過酷な外の環境から肌を守ってくれます。

傷を治す

瘢痕形成作用にもバオバブオイルは優れています。傷や傷痕、シミ、ストレッチマークなどの治癒に効果的です。

エッセンシャルオイルの使い方一覧

バオバブオイルの使い方

マッサージオイルとして

バオバブオイルは顔を含めた全身のマッサージオイルとして利用できます。前述のように、保湿し肌を滑らかにします。ストレッチマークや傷が気になる場所にも有効です。老化も防止してくれます。

リップクリームとして

バオバブオイル優れた保湿力と肌を滑らかにする作用があるので、リップクリームに混ぜたり、原料にすることに向きます。潤いを保った唇にしてくれます。

ヘアオイルとして

バオバブオイルはヘアケアにも向きます。シャンプー後や髪をセットするときに少量を塗布します。そうすることで、ドライヤーや日光からの熱といった外部の環境から守ってくれます。

ヘアクリーム・ヘアオイルの作り方

手作り石けんとバオバブオイル

バオバブオイルは酸化しにくいオイルなので、石けんづくりに向きます。しかし、柔らかい出来になるので、硬さを出すオイルや泡立ちを良くするオイルと一緒に利用することをおすすめします。

固形石けんの作り方 液体石鹸の作り方




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