剪定、切り戻し、摘心、水やりなど|ハーブの手入れ方法の基本
ハーブ栽培の手入れのやり方
ハーブを元気に長く育てるために、毎日の手入れが必要になります。その際の基本的な剪定方法と水やり方法を紹介します。
剪定の方法
ハーブは種類や気候によって、手入れをする必要があります。形を整えたり、育ちやすい環境を保つために茎や枝をカットすることをまとめて剪定と言います。特に風通しが重要な植物は、成長し込み合ってきた枝や茎を剪定します。剪定の方法にはいくつか種類があります。切り戻し・摘芯はよくハーブの栽培で使われる方法です。
切り戻し:株を元気にする
切り戻しは、株元から、若しくは株元3分の1程を残して、全体的にカットすることを言います。そうすることで新芽が増えて、株が若返り、より長持ちをします。花を咲かせるハーブは、花つきがよくなります。種類によって、花が咲き終わったとき、冬越しする前、梅雨前に行います。枝が伸びすぎてしまったとき、株が大きくなりすぎた時などにも行います。風通しを好む種類の植物にも向きます。
オレガノ、カモミール、セージ、タイム、ポットマリーゴールド、ミント、ヤロウ、ラベンダーなど |
摘心:葉の収穫量を増やす
摘心は、本葉が揃うようになった頃の若いうちに先端の芽をカットする方法です。これを行うことで、新しく茎がどんどん生えてきます。特に上に向かってまっすぐ伸びる、バジルやミントのようなハーブは摘心をするとどんどん新芽が出て、葉数を増やすことができます。
アニスヒソップ、オレガノ、キャットニップ、シソ、セージ、ゼラニウム、タイム、バジル、ヒソップ、フィーバーユー、ミント、レモンバーベナ、レモンバーム、ローズマリーなど |
水やりの方法
水やりの方法は、湿気と乾燥のどちらを好むハーブかによって、大きく2つに分けられます。基本的には、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。鉢植えの場合は、針の底から水が流れるくらい与えます。地植えの場合より乾燥しやすいので注意します。
湿気を好むハーブ
湿気を好む(乾燥を嫌う)ハーブは、水切れをすると葉が固くなったり枯れたりしてしまいます。土が乾きすぎないうちに水を与えます。また、夏の高温期は特に土が乾きやすいので注意します。
シソ、ジンジャー、ミント、レモンバームなど |
乾燥を好むハーブ
乾燥を好む(湿気を嫌う)ハーブは、水のやりすぎにより、根が腐ってしまいます。土の表面が乾き、土が白っぽくなってから水を与えます。種類によって、そこから更に2,3日乾燥させてから水を与える場合もあります。
オレガノ、セージ、ゼラニウム、タイム、ヒソップ、ラベンダー、ローズマリーなど |
夏の水やり
夏の晴れた日が続く時期は、水やりの頻度が上がります。夏は日中の水やりを避け、午前中や夕方に与えます。日中に水を与えると、土の温度が上昇して根が傷む可能性があります。
冬の水やり
冬は種類によってほとんど水やりが不要のものもあります。水のやりすぎに注意します。冬の場合は、晴れた日の午前中に水を与えます。土が乾かないうちに気温が下がり過ぎて、根が傷んでしまうのを防ぐためです。
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