Ayurveda,  アーユルヴェーダの日常

ヴァータの食事|アーユルヴェーダの食事法

ヴァータの理想的な食事

基本的な食事法の実践の他に、アーユルヴェーダでは、ドーシャの体質によって食べ物を変え、バランスをとることを重要視しています。ドーシャごとにどんな食材が合い、どのように食べるといいかが変わってきます。ここでは、ヴァータの人がどのようなものを食べたらいいか、そしてその食べ方のコツをお伝えしていきます。



ヴァータタイプの食事のグナ(性質)とラサ(味)

グナ: 重・温・湿

ラサ: 甘・酸・塩

食べ物にはグナ(性質)とラサ(味)があります。ヴァータタイプに必要なグナは、「重・温・湿」です。つまり、重めのもの、温かいもの、水分の多いものです。油類も含まれます。例えば、温かいスープ、ホットミルク、ハーブティーなどです。ヴァータタイプに必要なラサは、「甘・酸・塩」です。つまり、甘味のあるもの、酸っぱいもの、しょっぱいものです。グナとラサの詳細は次のリンクを参照ください。

アーユルヴェーダの食事法

ヴァータのバランスを取る食事法

次にヴァータのバランスを摂るための調理法や食事のとり方のコツをお伝えします。具体的に個々の食材別にドーシャへの影響を知りたい場合は下記をご覧ください。

食材別ドーシャへの影響

ヴァータの人は、不規則性がヴァータの過剰を引き起こします。そのため食事の時間を規則正しくし、ゆっくりと食べることが大切です。朝食はしっかりとり、昼食を多めに、夜は軽く済ませると良いです。間食に甘いものを取ることもヴァータタイプの人にはおすすめです。またヴァータの人は消化が不安定な場合が多いので、消化しやすいものを取ることが理想です。ヴァータの人は冷えやすいので温かいものを取るようにします。基本的に冷性を持つ食材はヴァータを増加させますが、温めることで増加させなくなります。例えば、野菜は生の場合はヴァータを増加させるものが多いですが、調理したり温野菜にすることでヴァータの増加を防ぎます。ギーをかけてもヴァータを鎮静させます。

栄養素

ヴァータタイプの人は、ミネラル類(特にカルシウム、銅、鉄、マグネシウム、亜鉛)を摂ることが大切です。ビタミン類はビタミンA, B, B12, C, D, Eを摂るようにします。また、ロイヤルゼリー、アミノ酸類も大切です。醸造酵母はヴァータを増加させます。

野菜

基本的に冷凍野菜、生野菜、乾燥野菜は避け、調理した野菜を食べるようにします。

フルーツ

甘いフルーツ全般は好ましく、よく熟して果汁が多いものがヴァータを鎮静させます。ドライフルーツはヴァータを増やすので避けたほうがいいです。

乳製品

ほとんどの乳製品はヴァータを鎮静させます。一部粉ミルクや熟成された固形のチーズはヴァータを増やすので避けるようにします。

甘味料

ヴァータは基本的に甘味は摂るようにします。白砂糖、グラニュー糖、人工甘味料、加熱したハチミツ以外はヴァータを鎮静させます。

動物性

肉は赤身を中心にします。豚肉や鹿肉、ラムはヴァータを増やし、牛肉や魚介系、卵はヴァータを鎮静させます。

ナッツ&種

ヴァータの人はナッツや種類は積極的に摂るようにします。殆どすべてがヴァータを鎮静させます。

植物油脂

ヴァータの人は、亜麻仁油を除いた殆どすべての植物油脂は合います。

スパイス

スパイスも、キャラウェイを除くほとんどすべてがヴァータを鎮静させます。摂りすぎはヴァータの過剰につながりますが、適度なスパイスは必要です。

飲み物

飲み物は基本的には温かいものを飲むようにします。カフェイン入り飲料や炭酸、冷えた飲み物はヴァータを過剰にさせます。温かいチャイや豆乳、スパイスを利かせたもの、酸味のあるジュース等はヴァータを鎮静させます。




次はこれを要チェック

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