Herbs,  各ハーブの効能

カレンデュラ の効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

カレンデュラの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. カレンデュラの使い方
  6. 和ハーブとしての使い方



キーワード&データ

キーワード:皮膚のトラブルに

名前 カレンデュラ、ポットマリーゴールド、calendula、marigold
和名 キンセンカ(金盞花)
学名・読み方 Calendula officinalis [カレンドゥラ・オフィキナリス]
科名 キク科
使用部位
ジェンダー 男性
惑星 太陽
四大元素

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特徴

学名である Calendulaは、ラテン語の「月初めの日」を意味するKalendaeが語源と言われています。この言葉はカレンダーの語源でもあります。開花期が1カ月ということもあり、女性の月経周期とも関連付けられ、伝統的に月経不順の薬としても用いられてきました。ヨーロッパでは「貧者のサフラン」と呼ばれたり、花が朝咲き夕方に閉じることから「太陽のハーブ」とも呼ばれています。

スピリチュアルなストーリー

カレンデュラには守護の力があると信じられていて、カレンデュラで作られた花冠を玄関につるすと悪いエネルギーから守ってくれると言われていました。また、ベッドの下にまくと、予知夢を見るとも言われていました。カルペパーはカレンデュラを太陽が支配し、獅子座のもとにあるとしました。内服すると心臓を強化すると述べています。強力な排出作用から、天然痘や麻疹にも効果があるとしていました。

感情面にもたらす効果

カレンデュラは、感情を鎮静させてくれるハーブです。神経質で怖がり、誰かに守ってもらいたいと思うような人に向いています。ショック、トラウマ、怒りなどの強い感情をやわらげてくれます。頭痛として現れる短気や不寛容、無謀さなどにも効果的です。とげとげしさをやわらげてくれるようなハーブです。

カレンデュラの効果効能

カレンデュラは、皮膚や粘膜の修復に優れたハーブです。そのため肌の炎症、火傷などの肌のトラブル全般や、胃潰瘍や黄胆にも使われてきました。また、抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用、抗寄生虫作用にも優れます。そのため、白癬やヘルペスにも効果的です。外用・内用として浸出油やチンキ剤にされることが多いです。

作用

  • 皮膚・粘液の修復
  • 消炎作用
  • 抗菌作用
  • 抗真菌作用
  • 抗ウイルス作用
  • 抗寄生虫作用
  • 抗遺伝毒性作用

適応

  • 口腔の炎症
  • 皮膚炎
  • 創傷
  • 下腿潰瘍
  • 白癬
  • ヘルペス

作用の意味一覧

有効成分

フラボノイド(クエルセチン)、カロチノイド(カロチン、キサントフィル)、フィトステロール(タラキサステロール)、苦味質、多糖類、精油など

注意事項・禁忌

通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。ごくごく稀ではありますが、アレルギー反応が報告されています。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

キク科アレルギーの人は注意
敏感肌の人は注意

『ESCOP Monographs』

カレンデュラの使い方

ティーの飲み方

大さじ1をお湯に入れ、7分蒸らす。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

皮膚の消炎

  1. 大さじ1のカレンデュラを500mlの水に加え、しばらく沸騰させる
  2. きれいに濾す
  3. 1日2,3回、1~2時間湿布剤として使用する

『フィトセラピー植物療法事典』

肌の保湿とケアのハーブブレンド

カレンデュラ、カモミールジャーマンリンデン

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、ヘアケア、バス、芳香浴、スイーツ、料理、染料

ハーブのレシピ



和ハーブとしての使い方

和名:キンセンカ|金盞花

西洋のメディカルハーブと同じ植物になります。日本へは1800年代に中国を経て渡来しました。染料や飼料として使われたり、体毛を薄くするとしてフェイスクリームにして使われていました。現在でも切り傷、虫刺され、日焼け、水虫、にきび、湿疹などほぼすべての皮膚トラブルに使われます。また、肝臓や胆嚢を整えるので、皮膚障害の元となっている毒素の排出にもいいです。消化器系の炎症や生理痛にもいいとされています。

学名 Calendula officinalis
使用部位
作用 抗菌作用、消炎作用、鎮痛作用、収れん作用、止血作用、駆風作用、健胃作用、解毒作用
適応 感染症、湿疹、皮膚炎、胃腸の不調、生理不順、PMSなど

陰陽五行説




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