米油(こめ油・米ぬか油・ライスオイル)の効果効能|利点・使い方・危険と言われる理由

ricebran-oil

米油|こめ油|米ぬか油|ライスブランオイル

目次

  1. 米油のデータ
  2. 米油の代表成分
  3. 米油の特徴
  4. 米油の効果効能
  5. 米油が危険と言われる理由
  6. 手作り石けんと米油

 






 

米油(こめ油)のデータ

名前 米ぬか油、米糠油、米ぬかオイル、ライスブランオイル、ライスブラン油、ライスオイル、米油、こめ油
学名 Oryza sativa
科名 イネ科
使用部位 胚芽、米の外皮部分
抽出方法 圧搾法、溶剤抽出法など
香り ほぼ無臭
薄い黄色
使い心地 少し重い
酸化 酸化しにくい
浸透力 優れている
ブレンド 重めなのでメインのオイルに5-20%の割合で加えると使いやすい
肌質 乾燥肌、成熟肌
部位 フェイシャル、ハンド、フット、ボディーマッサージに。
ヨウ素価 104 (98-108) ※
鹸化価(NaOH) 138.5 (128-140) ※
鹸化価(KOH) 193.9 (180-195) ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

Saponification Iodinevalue

 

米油(こめ油)の代表成分

主な脂肪酸(100gあたり)

飽和脂肪酸  19.7g
ミリスチン酸 0.7 g
パルミチン酸 16.9 g
ステアリン酸 1.6 g
一価不飽和脂肪酸 39.3g
オレイン酸 39.1 g
パルミトレイン酸 0.2 g
多価不飽和脂肪酸 35g
リノール酸 33.4 g
リノレン酸 1.6 g
その他 フィトステロール 1190 mg

ミネラル&ビタミン(100gあたり)

0.07 mg
ビタミンE(αトコフェロール) 32.3 mg
ビタミンK (フィロキノン) 24.7µg

※USDA栄養データベースより

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

fattyacid3 fattyacid4 omega trans_fattyacid

 

米油(こめ油)の特徴

米ぬかから作られる

米油は、米ぬか油とも言われるように、玄米から白米へ精製されるときにとれる外皮の部分(=米ぬか)から、油分を抽出したものです。白米より玄米の方が栄養が高いことからもわかるように、米ぬかには沢山の栄養素が入っています。オイルにした場合もその栄養素が含まれます。米ぬかから10-20%程の油分が取れます。それを圧搾、若しくは溶剤抽出し、精製されたものが出回っています。

小麦麦芽油に似ている

米油は小麦麦芽油(ウィートジャムオイル)に似ていると言われています。脂肪酸の組成で見ると、小麦麦芽油の方がリノール酸が占める割合が多く、米油はオレイン酸が占める割合が多いです。その他はとてもよく似た組成になっています。

オメガ脂肪酸が豊富

米油には、オメガ6系脂肪酸のリノール酸が30%以上も含まれます。これは必須脂肪酸でもあります。オメガ6系脂肪酸は、器官組織や中枢神経の細胞膜の形成、血管や血液の働きにも関わります。体内でとても重要な役割を果たしています。オメガ脂肪酸の詳細は下記をご覧ください。

omega

 

米油(こめ油)の効果効能

抗酸化作用、コレステロール低下作用、更年期障害の緩和、自律神経失調症の緩和など

ビタミンEが豊富な若返りのオイル

米油にはビタミンEが豊富に含まれます。ビタミンEは抗酸化作用に優れるので、老化防止・アンチエイジングが期待できます。

ガンマオザリノールが神経系に作用

米油の特徴的な成分として、γ-オザリノールというものがあります。これは神経系に作用する成分で、更年期障害や、自律神経失調症などに効果があると言われています。

フィトステロールとの相乗効果で痴呆症や動脈硬化に

γ-オザリノールはさらにフィトステロール(植物ステロール)と一緒に摂ることで、痴呆症や動脈硬化にいいとも言われています。そのフィトステロールが、米油には他のオイルよりも豊富に含まれています。

コレステロールの低下

米油の大半を占めるリノール酸とオレイン酸はコレステロールの低下を促してくれます。

 

米油(こめ油)が危険と言われる理由

抽出方法と精製方法によっては危険

米油は、米ぬかから採取するため、他の種子や仁から抽出するタイプのオイルよりも抽出しにくい性質があります。より効率的に、かつ沢山の量を抽出するために、圧搾法ではなく、溶剤抽出法でオイルを抽出している場合があります。その際に使われる溶剤の多くは、ヘキサンと呼ばれるもので、毒性があります。ヘキサンで溶剤抽出されたオイルはその後高温にさらされ、ヘキサンは気化します。また、その後の精製過程でも、多くの化学薬品と高熱にさらされている場合があります。植物油脂の研究をしているレンプライス氏は、著書の中で、溶剤の残留物の殆どは除去されても、少なくとも1~2ppmは依然として残ってしまうと述べています。ちなみに厚生労働省が定める食品中の残留農薬の一定基準は0.01ppmです。食材として安全な玄米を使用していても、オイルの抽出や精製過程で毒性のある物質が混入してしまい、残留農薬の基準値を超える値で混入している可能性があります。オイルの抽出や精製に関する詳細は下記をご覧ください。

oilsafety

トランス脂肪酸が含まれている可能性

前述したように、溶剤抽出法で抽出される米油は、溶剤であるヘキサンを蒸発させるために300℃程まで温度をあげます。さらに精製過程で化学薬品が混ぜられると、それを蒸発させるために何度も高温にさらされます。高温にさらされるということは、油脂の中の脂肪酸が、シス型からトランス型に変換し、トランス脂肪酸が生成されていることを意味します。米油には、前項の代表成分で示したように、不飽和脂肪酸が半分以上を占めます。それはつまり酸化しやすいことであり、高温に弱いということです。米油はその中でも熱に弱いリノール酸を30%以上含んでいます。国の食品安全委員会の調べによると、リノール酸は特にトランス化しやすく、リノール酸が高温処理(200℃以上)された場合、その1~6%がトランス脂肪酸になっているとしています(※1)。トランス脂肪酸についての詳細は下記をご覧ください。

trans_fattyacid

一番搾り、低温圧搾、未精製のものがいい

これらをふまえて、米油を選ぶときは、「一番搾り、低温圧搾、未精製」のものを選ぶことをおすすめします。このサイトでは、米油に関わらず、すべての植物油脂にこの条件を勧めています。さらに原料の植物がオーガニックや無農薬であれば完璧です。これに当てはまらない場合は、その抽出過程や精製過程が安全かを十分に調べることをおすすめします。

 

手作り石けんと米油

米油は石けん作りに向いているオイルです。不飽和脂肪酸が大半を占めるので、米油をメインにした石けんにすると柔らかくなりすぎてしまいます。しかし少量入れることで、肌に有効な成分が沢山摂れます。さっぱりとした使い心地になります。

 

 

 

次はこれを要チェック

vegetableoils classification sanka oilsafety

 

 

スポンサーリンク



 

 


※1: http://www.fsc.go.jp/sonota/trans_fat/iinkai422_trans-sibosan_hyoka.pdf
参考文献を見る
@Depositphotos.com/yelenayemchuk

コメントを残す