Ayurveda,  アーユルヴェーダの基本概念

ドーシャについて|アーユルヴェーダの基本概念

ドーシャとは? 

アーユルヴェーダの理論の中で、ドーシャという概念はとても重要です。ドーシャとは3つの生命エネルギーのことを言います。アーユルヴェーダでは、万物は五大元素に置き換えられます。五大元素はあらゆる物質を構成していますが、ドーシャはそれにエネルギーを与えているようなイメージです。ドーシャについて詳しく説明していきます。五大元素の基本を知りたい場合は下記を参照ください。

五大元素とは

目次

  1. ドーシャの意味
  2. 3つのドーシャとは?
  3. ヴァータ・ピッタ・カパの特徴



ドーシャの意味

ドーシャ(Dosha)はvitiate(不純にする)、aggravates(悪化させる)などと訳されます。アーユルヴェーダでは、ヴァータ・ピッタ・カパの3種類あるドーシャのバランスを見て、今自分がどんな傾向が強いかを把握し、健康を保っていきます。これをトリドーシャ(3つのドーシャ)理論と言います。

トリドーシャ理論

トリドーシャ理論では、健康とは、3つのドーシャのバランスが取れている状態を言います。反対に、病気とは、3つのドーシャのバランスが崩れてしまっていることを言います。病気の治療は、ドーシャのバランスを取り戻すことです。

健康を保つための3つの要素

そして、ドーシャのバランスを保つために大切な3つの要素があります。それは、食事・生活習慣・環境です。病気の予防や病気になった際は、これらの3つの要素にバランスが崩れる原因が無かったか見ていきます。例えば、季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、季節によって影響されやすいドーシャが違うからです。その場合は季節が変わる前からケアをしていきます。

3つのドーシャとは?

次にドーシャの基本的な性質をお伝えしていきます。3つのドーシャはそれぞれ、ヴァータ、ピッタ、カパと呼ばれています。ドーシャは、気分やライフスタイル、年齢や季節といったあらゆることに簡単に影響されます。どれかのドーシャの性質あればどれかがなくなる、ということではなく、すべてが影響しバランスをとっている相対的な存在です。この3つのドーシャが肉体的、精神的に私たちを支配していて、そのバランスが健康や病気の原因となります。

ドーシャと五大元素の関係

ドーシャはアーユルヴェーダの基本の五大元素が組み合わさった性質を持っています。

ヴァータ ・空
ピッタ ・(水)
カパ ・地

また、2つの元素のうち、左に書かれている元素が各性質で強い力を持っている第1元素となります。そのため、ヴァータは風気質、ピッタは火気質、カパは水気質とも言われています。

ドーシャとグナの関係

また、ドーシャは3つのグナの性質も持っています。

ヴァータ ラジャス
ピッタ サットヴァ+ラジャス
カパ タマス

グナについての詳細はこちらをご覧ください。

3つのグナ

VPK(ヴァータ・ピッタ・カパ)の性質

ヴァータ・ピッタ・カパのコアな性質を説明します。より深い理解の為に、詳細ページもお読みください。大まかなイメージがつくと、体調不良を感じたときに、どのドーシャのアンバランスで起こっているかの原因をつかみやすくなります。

ヴァータ|Vata

ヴァータは動かすエネルギーです。ヴァータは全ての生命現象の先導者で、動かす力をもっています。大まかに支配している体の場所は、上の図の通り、おへそより下、肛門より上です。その他の性質、対応する体の機能や部位、心の性質などは下記の詳細をご覧ください。

ヴァータの性質

ピッタ|Pitta

ピッタは変換のエネルギーです。消化や代謝といった、体内全ての変換に関わります。大まかに支配している体の場所は、上の図の通り、おへそより上、胸より下です。その他の性質、対応する体の機能や部位、心の性質などは下記の詳細をご覧ください。

ピッタの性質

カパ|Kapha

カパは組み立てるエネルギーです。体の構造を司り、外から体を守って安定させる働きがあります。大まかに支配している体の場所は、上の図の通り、胸より上です。その他の性質、対応する体の機能や部位、心の性質などは下記の詳細をご覧ください。

カパの性質




次はこれを要チェック

アーユルヴェーダの基本や、日常生活への応用のまとめは下記へ

アーユルヴェーダの基本 アーユルヴェーダの応用

自分がどのドーシャかを診断したい場合は下記をチェックしてみてください。

ドーシャの体質診断

各3つのドーシャを私たちの体質に当てはめたの詳細は下記です。

ヴァータタイプの特徴 ピッタタイプの特徴 カパタイプの特徴