各生薬の効能

竜骨(りゅうこつ)の効果効能|東洋医学の生薬・ハーブ・薬草・食薬

竜骨(りゅうこつ)の効果効能

東洋医学で使われる生薬の紹介をしています。副作用や組み合わせによる注意点などがある場合があります。すべての情報を網羅しているわけではありませんので、使用の際は必ず専門知識のある人に相談してください。

目次

  1. 竜骨のデータ
  2. 竜骨の特徴
  3. 竜骨の使い方



竜骨のデータ

名前 竜骨(りゅうこつ)、龍骨、白竜骨(はくりゅうこつ)など
英語 Longgu
ラテン名 Fossilia Ossis Mastodi
使用部位 大型哺乳動物の化石化した骨
成分 炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、ケイ酸、鉄分、カリウム、リン、ヨウ素など
四気 平性
五味 甘、渋
帰経(臓腑弁証 大腸
効能分類 鎮静薬

その他の竜骨に関する記事をチェック: #リュウコツ

竜骨の特徴

※図や表以外で、東洋医学の言葉は全て[ ]の中に表しています。例えば、[心]は東洋医学での[心](しん)を表し、普通に心と書いてある場合は、通常の「こころ」を表しているとお考え下さい。そして[ ]内の言葉はまとめて東洋医学の言葉一覧のページで意味を調べられます。

特徴

大型哺乳動物の化石化した骨を使用します。現在は、動物の骨を酸で処理したものが多く、本物の化石は少ないです。

東洋医学の効能

精神の安定

[気]を補い精神の安定をはかります。精神の疲労による、不安、不眠、動悸、のぼせ、寝汗、多夢などに有効です。

[気]を補う

[気]を補い強壮をします。[気虚]によるインポテンツ、夢精、[自汗]などを治します。[腎]や[腸]の[陽気]を補い、下痢を治したり、[陽虚]による出血を止めます。

適応症

精神不安によるけいれん発作、動悸、不安、健忘、不眠、多夢、[自汗]、寝汗、遺精、小水混濁、吐血、鼻血、血便、不正子宮出血、おりもの、下痢、脱肛、口のふさがらないできもの(外用として)など

竜骨の使い方

ブレンド例

のぼせを下げて、精神を安定させ、不眠を治します。血圧を下げます。

竜骨+桂皮

のぼせを下げて、動悸や不眠を治して、精神を安定させます。

竜骨+茯苓

『漢方294処方生薬解説』より

処方例

配合されている漢方薬の一例です。

桂枝加竜骨牡蠣湯 安神剤
柴胡加竜骨牡蠣湯 和解剤




次はこれを要チェック

東洋医学の基本 東洋医学の応用 ハーブの効果効能一覧 食材別ドーシャへの影響