ホウ砂とは?|トイレ、洗濯物、食器洗い、防虫などのナチュラルなお掃除に
ホウ砂|硼砂|Borax
タイムレスエディションでは、人や自然に優しいハウスキーピングの提案をしています。ここではその一つの材料であるホウ砂(ホウシャ)について徹底的に紹介しています。特徴、環境や人に本当に優しいのか、具体的な使い方などについてお伝えしています。
目次
ホウ砂とは?
データ
ホウ砂は鉱物の一種です。四ほう酸ナトリウムやBoraxとも言われます。重曹と似た用途に使われます。基本的にはホウ砂の方が少しアルカリ性が高いのが特徴です。原料によってアルカリ性の度合いは前後します。
名前 |
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化学式 | Na2B4O5(OH)4・8H2O |
pH値 | 9.2(2%水溶液)|アルカリ性 |
健康に対する有害性(一部のみ抜粋)※1 | 経口による急性毒性は区分4、発がん性は区分外 |
環境に対する有害性※1 | 急性、慢性共に区分外 |
対応する汚れ
消毒、殺菌、消臭、カビの除去、洗濯、食器の洗浄などに |
環境への安全性・危険性
ホウ砂は鉱物の一種なので、排水されたときに生物分解の必要がなく、環境に負担が少ない物質です。海外でも環境にいい掃除の材料としてよく使われています。厚生労働省の安全データシートをみてもホウ砂の水生生物に対する有害性は、急性・慢性ともに区分外となっており、環境負荷が少ないことが分かります。
人への安全性・危険性
ホウ砂は目の洗浄などにも利用されていますが、使い方によっては注意が必要です。そのままのホウ砂が目に入った場合は危険ですし、誤って飲んでしまった場合も大変危険です。普通に掃除に使う分には問題ないですが、体内に入らないように注意してください。肌が弱い方は、手が荒れてしまう場合があるので手袋をして取り扱いください。
保存方法
高温多湿を避けて保管します。
ホウ砂を掃除に使いやすくする2つの下準備
ホウ砂は掃除の目的に合わせて、そのまま、またはスプレーにして利用できます。その下準備の方法をお伝えします。
ホウ砂パウダー
ホウ砂は粉のままの状態で使用する場合が多いです。基本は大さじの入る広口の蓋つき容器に入れておくと使いやすいです。
ホウ砂スプレー
ホウ砂は水で薄めてスプレーとして使うといい場合があります。その場合は、下記の割合で水とホウ砂を混ぜて作ります。
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具体的な使い方
研磨剤(クレンザー)として
ホウ砂も重曹と同じように、研磨剤として重宝します。セスキ炭酸ソーダなどを使っても落ちにくい、強い汚れをこすり落としたいときに向きます。その際は汚れに直接ホウ砂を振りかけ、こすり洗いをします。
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掃除スプレー
ホウ砂スプレーは、軽い汚れを落とす日々の掃除に向いています。
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トイレの洗浄剤として
ホウ砂はトイレの掃除にも活躍します。便器の洗浄には、ホウ砂を振りかけこすり洗いします。もしくは、1カップほどを便器に入れて数時間置くと、便器とパイプの汚れが落ちます。同時に消臭もしてくれます。
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防虫に
ホウ砂は防虫作用があります。じゅうたんやリネンにホウ砂を振りかけ、1時間程放置し、掃除機で吸い取ればノミやダニの予防になります。直接肌に触れたり、近くで息を吸い込むような場所に使う場合は、ホウ砂が残らないようによく吸い取ります。また、ネズミを避ける効果もあります。
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洗濯物に
ホウ砂は、洗濯物にも有効です。洗濯機に洗剤と一緒に大さじ5~6程のホウ砂を加えて通常通り洗うだけで洗浄力がアップします。
食器洗いに
食洗器を使うときに、洗剤と一緒に大さじ3程のホウ砂を加えると、洗浄力がアップし、食器にツヤが出ます。
注意点
適さない使い方
水あかはクエン酸、しつこい油汚れや泥の汚れは石けんが向きます。
注意する素材
避けた方がいい素材は下記になります。その他の素材も、全体に使用する前に見えない部分で試しに使ってみるなどして注意をしてください。
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次はこれを要チェック
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※1:厚生労働省による安全データシート参照