ユーフォルビア(トウダイグサ)の育て方|多肉植物の水やりや栽培のコツ
ユーフォルビア(トウダイグサ)の特徴・育て方・栽培方法
ユーフォルビアは色々な種類があり、世界中に分布しています。ここでは枝や茎が多肉化した種類を紹介します。それらの多くはサボテンに似た姿をしています。葉が殆ど退化しているものもあり、変わった形の種類が多いです。棘をもち、葉や茎、根を傷つけると乳液を出します。それが毒を持つ場合があります。
目次
ユーフォルビアの特徴
名前 | ユーフォルビア |
学名 | Euphorbia |
科名属名 | トウダイグサ科ユーフォルビア属 |
型 | 夏型・冬型・(春秋型) |
育ち方 | 棘をもち、多くがサボテンのようなフォルムに育つ |
原産地 | アフリカ、マダガスカル、アラビア半島、カナリア半島 |
殖やし方 | 株分け、種まき、枝さし、根ざし |
※種類によって特徴が異なる場合もあります。
適した場所
多くの種類が乾燥地帯が原産のため、乾いた気候を好みます。一年中日当たりがいい場所で育てます。夏は雨を避けた屋外、冬は室内で管理します。
日当たり | 一年中日当たりがいい場所で育てる。夏は雨を避けた屋外、冬は5℃近くになったら室内で管理する。 |
越冬温度 | 3~5℃ |
肥料 | 生育期に薄めた緩効性肥料を月1回ほど与える。 |
毎日のケアとポイント
水やり
乾かし気味に水やりをします。生育期には、土が乾いたら水を与え、休眠期は乾燥気味にします。
枝さし、根ざし、種まきで殖やす
殖やす時期は夏型は5~7月、冬型は9~10月が適切です。枝さしや根ざしで殖やす場合は、枝や根をカットすると出てくる乳液をふき取り、洗い、1週間ほど乾燥させてから土に挿します。乳液は毒があり、かぶれる場合があるので気をつけます。
植え替え
植え替えを行う場合は、根を切らないように気をつけながら、ひと回り大きい鉢に移します。夏型は5~8月、冬型は9~11月に行うことが適切です。
1年のスケジュール
春
置き場所:日当たりのよい室内で管理します。5月ごろから風通しの良い日なたで管理します。
水やり:夏型は乾燥気味に、冬型は土が乾いたら水を与えます。5月ごろからは逆にします。
肥料:夏型は5月ごろから薄めの液体肥料を1か月に1回与えます。
夏
置き場所:風通しの良い日なたで管理します。雨が当たらないように気をつけます。
水やり:夏型は土が乾いたら水を与え、冬型は乾燥気味に管理します。
肥料:夏型は8月位まで薄めの液体肥料を1か月に1回与えます。冬型は9月以降から薄めの液体肥料を1か月に1回与えます。
秋
置き場所:日当たりのよい室内で管理します。室内に入れるポイントは気温が5℃位になった時です。
水やり:夏型は土が乾いたら水を与え、冬型は乾燥気味に管理します。10月ごろから逆にします。
肥料:冬型は9~11月に薄めの液体肥料を1か月に1回与えます。
冬
置き場所:日当たりのよい室内で管理します。
水やり:夏型は乾燥気味に、冬型は土が乾いたら水を与えます。
病害虫について
水のやりすぎが根腐れの原因になります。ハダニ、ナメクジ、カタツムリが発生する場合があります。
ユーフォルビア属の種類
多肉植物は、同じ属の中でも様々な種類があり、多くが「流通名」で表されます。下記はユーフォルビア属に属する植物の一例です。同じ属の場合、育て方が似ているものが多いですが、種類によって異なる場合があります。購入する場合は、属名だけでなく、流通名までチェックすると、より合った育て方ができます。
流通名 | 学名 | 型 |
我眉山(かびざん) | Euphorbia | 夏型 |
キリンドリフォリア | Euphorbia cylindrifolia | 夏型 |
紅彩閣(こうさいかく) | Euphorbia enopla | 夏型 |
ゴルゴニス | Euphorbia gorgonis | 夏型 |
花麒麟(はなきりん) | Euphorbia milii | 夏型 |
次はこれを要チェック