星の便り – Cosmic Journal

【蠍座満月】無意識に光が当たり変化していくタイミング|インド占星術

「自分と調和するライフスタイル」を実践していくための記事シリーズです。この記事はインド占星術(サイデリアル方式)での解説になります。一般的な西洋占星術とは異なりますのでご注意ください。

この内容はYoutubeやPodcastでも楽しんでいただけます。

 

満月について

満月については何度か説明をしているので簡単に説明すると、地球を真ん中にして、月、地球、太陽が一直線に並んでいる状態です。そして地球からは月の光が当たっている方が見えているために満月となります。月は心、太陽は魂を象徴しています。魂の光が正反対の位置から心を照らしています。心の内側がよく見えるタイミングになります。

蠍座について

蠍座は自分自身の潜在意識のような、まだ見えていないところを深く掘り下げていき、深い気づきを得る場所です。気づくということは、必然的に変容していくような場所でもあります。まだ知られていないことや、隠されていたことが明らかになる場所でもあります。外側では気づきを促進するために、気づきを得るための出来事が起こるタイミングでもあります。気づきを後回しにしていたり、気づいていないふりをしていると、その分強烈な出来事が外側で起きる場合もあります。蠍の毒を持って毒を制すみたいな感じで、自分の中に眠っている、本当は手放したいことを強制的に手放す出来事が起こってくれるような感じです。

蠍座の月

蠍座の月は、月が象徴している心が蠍座の影響を受けます。蠍座も月も水のエレメントなので、水の変わりやすさやスピリチュアリティーといった意味合いがより強くなります。蠍座は火星とのつながりが強いため、火星の火の激しさも持ち合わせます。水と火は正反対の性質であるように、蠍座の月はとても両極端なエネルギーを持ちます。深いスピリチュアリティーの中に、一瞬の衝撃的な激しいエネルギーが走ることがあります。深く深く物事を考え、本質を捉えていくエネルギーに心が影響されます。同時に、極端にいうとサイコパスのような、パッと終わらせるような考えをいきなりすることがあります。

牡牛座の太陽

蠍座の満月の時、太陽は月と正反対の牡牛座に位置しています。牡牛座の太陽については以前動画でお伝えしているので、簡単に説明するだけにします。魂の象徴である太陽が牡牛座にいるので、魂は生き生きと自分の感覚を楽しむことを求めています。そしてその感覚に正直に、五感を楽しませ、肉体や物質も楽しんでいる状態です。その太陽が正反対の位置から蠍座の月を見ています。

蠍座の満月

次にこれらを踏まえて蠍座の満月の説明をしていきます。感覚自体や、それを通じたこの世界の物質や体験を楽しみながら、心をはその体験を深いところまで捉えて、そこから自分を知るための気づきを得ようとしています。ただただこの世界が楽しければいいというより、そこから何かを得ようとする心の傾向に影響されます。この世界を楽しみたい!という太陽の光に月が一番照らされているタイミングなので、蠍座の隠された部分や、無意識の部分、隠そうとしている部分に光が照らされ、良くも悪くも明るみに出てくることが促進されます。感じ方は人それぞれですが、どんなこともこの世界を楽しむために光が照らされていることを忘れないでください。

西洋占星術の視点も合わせた解釈

西洋占星術とインド占星術の視点の違いについては先日アップしているので詳しくは参考にしてみてください。インド占星術と西洋占星術が同じ月星座の満月のことも稀にありますが、西洋占星術は次の星座である射手座の満月にずれていることが殆どです。西洋占星術はより早く感覚や前兆をキャッチし、インド占星術は実際に起こっている地球や宇宙のエネルギーをキャッチすることが得意です。それを踏まえて両方を統合した解釈をすると、外側の世界に感覚は向き始めるタイミングで、自分の知識や経験を伝えることやもっと自分自身が外から学んでいくような流れに乗っています。一方で今じっくりと自分と向き合うための現象が起こりやすく、内側を深めることも大切です。自分との対話をしっかりやることが、次の射手座の流れをスムーズにします。

意識するポイント

先ほど蠍座と月は水のエレメントとお伝えしましたが、水は影響されやすい、移ろいやすい特徴があるとともに、深い海のように制限のない無限の世界の象徴でもあります。そのため、一人で考え過ぎてネガティブな方向に行き過ぎたり、不安や恐れのような気持ちにフォーカスし過ぎないようにバランスを取ることが大切かなと思います。どんなことも意識を向ければそれを無限に深めることができますよね。自分にとって本当に必要なこと、自分が幸せになることに集中するといいのかなと思います。また、蠍座のタイミングでは、思いがけないアクシデントのようなことが起こりえますが、どんなことも自分に必要な気づきを得るためのことが起こっていると信じて、ネガティブに捉え過ぎないようにしてくださいね。