Life with Timeless Edition

インド占星術と西洋占星術の違いと2つの視点の活かし方

今日は西洋占星術とインド占星術の違いについてお話ししていこうと思います。この2つは似ているようで、根本から全く違う学問と私は思っているのですが、どんな部分が違うのか、そしてどうやって2つを使いこなしていくと自分に役立てるのか?を私の視点からお伝えしていきます。

この内容は動画でもみていただけます。

Timeless Editionでは、7,8年くらいMoon & Nature Diaryという手帳を発売していて、サイトでは10年以上月星座を中心とした星読みを発信しています。それは一般的に浸透している西洋占星術の視点の情報です。でも私がヴェーダに目覚めて、アーユルヴェーダやヨガ、ヴェーダ哲学からインド占星術をどんどん学んで行った時に、その奥深さに魅了されて、今ではインド占星術からの星読みを動画やSNSでもやるようになりました。西洋占星術はそこまで詳しいわけではないのですが、二つを使ってみたときに、全く違う学問だと思って、でもその違いをうまく使った時に、その人とか世界をもっと多角的に立体的に見ることができるのが面白いなと思いました。

すごくわかりやすい大きな違いは、星座のズレになります。自分の星座が牡羊座と思っていたのに、インド占星術では魚座だったということがよくあります。本来は西洋占星術もインド占星術も、この星座だけを見るのではなく、そのほかの惑星の位置やハウス、お互いの関係性やそのほかあらゆる情報を読み取って、その人本人のことを知っていきます。包括的にみた時に、全体像が月人のように大きく変わることはないなと私は感じています。でもこのとても限定的な一つの星座だけの視点で見ると、なんでズレているんだろう?どっちが本当なの?と疑問に思いますよね。でもこの違いが面白いポイントです。このような星座の違いが出る理由と、その読み解き方を説明していきます。

西洋占星術とインド占星術の視点の違い

この2つの占星術を全く違う学問にしている大きな理由の一つは、視点の違いです。例えば、人間の女性と男性の違いを比べるとかではなく、極端に言うと、人間とゾウを比べているくらい違います。それくらいベースが違うので、細かくは比べるものではないのかなと思います。その理由となる視点の違いは下記になります。

西洋占星術の視点:地球から宇宙を見上げています

インド占星術の視点:宇宙から地球を見下ろしています。

西洋占星術の場合は、星座の始まりが春分点となります。天の赤道と、地球から見たときの太陽の通り道である黄道の交点が春分点・秋分点と言われますよね。その春分点が牡羊座の始まりとなります。なので毎年春分の日が牡羊座の始まりと同じです。西洋占星術は常に地球から見た太陽の軌道がベースになっているので、地球からいつも空を見ていて、そこから見える惑星やそれらの関係性を読み取っていきます。そして星読みの中心も自然と太陽となります。

西洋占星術では星座の始まりは地球と太陽の関係性から決まりましたが、インド占星術は実際に存在する牡羊座の星の場所を牡羊座としています。そのほかの星座やナクシャトラも全て、実際にある星座の場所が厳密に対応しています。そのため、宇宙から地球を見下ろしているような視点にいつもなっています。そして星読みの中心はになります。

なぜ星座の位置がずれるか?

このような星座の始まりを考える概念が違うことで、今星座が約24度くらいズレています。1つの星座が30度なので、現在はほとんどの場合が一個星座がずれることになります。なので先ほどお伝えしたように、自分が牡羊座と思っていたら、インド占星術では魚座だったと言うことが起こります。牡羊座の始まりが西洋占星術もインド占星術も同じタイミングの時もあったのですが、どんどんズレが大きくなっていっています。この理由は、地球に歳差運動というのがあるためです。コマの動きのように地球の軸が回転しているんですね。約72年で一度ずれ、約2150年で30度ずれる計算になります。約13000年後に正反対の位置に行って、25,772年で一周します。

西洋占星術とインド占星術の解釈の違い

このような違いから、解釈にどんな違いがあるのかを解説していきます。

西洋占星術は地球から宇宙を見上げているので、とても地球的な視点がベースです。春分点が星座の基準なので、地球の自然の移り変わりにピッタリ連動しています。春になると自然と何か新しいことを始めようと私たちは感じますが、それが牡羊座がいつもリンクしています。なので「今のこの瞬間の感覚」を知るのが得意だと思います。今の瞬間の感覚や感情もそうですし、そこから見た未来、この人生を豊かに過ごすにはどうしたらいいか、この人生をどう演じていくのか、などを見ていくのに向いていると感じます。全体的な流れを見る毎日の星読みとか、この一年の特徴などをリーディングするのもとても得意だと感じます。

インド占星術は、宇宙を基準に地球を見ているので、宇宙的な視点がベースです。なので今の人生を超えた、魂の目的や使命を知ることが得意です。何をこの人生で学んでいくのか、どのように目覚めていくのか、私は何を楽しみにこの地球に来たのか、といったことをリーディングするのが得意です。常に私はどのようにこの世界を体験しようとしているのか?どんな学びをしようとしているのか?という視点になります。なので西洋占星術のように、一般的な毎日の星読みやこの一年の流れといったリーディングをすることもできるのですがあまりオーソドックスな方法ではありません。今の流れを知る場合にも、常に個人のホロスコープと今の星の配置を重ね合わせて、その人にとって今はどんなタイミングなのかをリーディングしていくのも特徴かなと思います。

だからといって、西洋占星術ではインド占星術のようなリーディングはできないとか、またはインド占星術では西洋占星術のようなリーディングができないというわけではありません。根本的な視点の違いによって、得意な部分が違うなと感じます。

どうやって生活に活かすか

例えば、西洋占星術では、春分の日から牡羊座に変わりますが、インド占星術だとその1ヶ月弱後に牡羊座になります。地球では、まず感覚的に感じる、心で思うことがあり、それが現実になっていきます。春になったと言われても、まだ冬のような寒さが続いたりします。風の時代が始まったといってもその瞬間から風の時代そのものの特徴にガラッと変化したわけではありません。このように実際に現実で起こることと感覚的に感じ取ることに時差があるのも地球の特徴かなと思います。時間の流れを感じることができ、物質が関連することがその理由の一つです。西洋占星術では、その瞬間の感覚をキャッチすることが上手なのかな、と思います。インド占星術は実際に宇宙で起こっている振動をキャッチしている感じがします。季節で言うと、西洋占星術では変化の兆しや心の動きを読み、いち早く春の訪れを感覚的にキャッチし、インド占星術では宇宙のリズムと一致した春のタイミングを教えてくれるようなイメージです。なので、インド占星術のリーディングをすると、とても宇宙的な視点であると同時に、タイミングがピタッと分かるので、とても現実的と言われたりします。

月星座の活かし方

Timeless Editionでは特に月星座について詳しく発信しています。発信を見てくださっている方はわかると思いますが、毎月の新月満月も大体星座が違いますよね。そのため、月星座の使い分け方法もお伝えしておきますね。

西洋占星術の月

西洋占星術の月星座は、「自分の内面世界を知るための鏡」のようなイメージです。今日の月星座を見た時に、今日の自分はどう感じやすいかがわかります。

インド占星術の月

インド占星術の月星座は、「この世界をどのように体験しようとしているのか」がわかります。今日の月星座を見た時に、今日の自分の魂はどんな経験を通じて成長しようとしているのかがわかります。

例えば、西洋占星術で牡羊座の月、インド占星術で魚座の月の日があったとします。その日のエネルギーは、自分自身に向き合うやる気満々の気分に影響されやすいと同時に、手放しを通じて成長しようとしているようなイメージです。

このような2つを統合させた見方をすることで、この世界を多角的に見ることができますね。毎年の手帳やサイトも、今後はこのような視点に統合させていこうかなと思っています。