日本の吉日、一粒万倍日・天赦日の意味と計算方法を解説

Timeless Editionの手帳には一粒万倍日（いちりゅうまんばいび）と天赦日（てんしゃび・てんしゃにち）という旧暦の吉日の記載が追加されました。今回はそれらの意味を説明していきます。

一粒万倍日とは？

名前の由来は、一粒の籾（もみ）が万倍にも実る稲穂になる、という意味です。そのため、この日に行ったことは何倍もの大きな成果として返ってくるとされ、縁起が良い日とされています。

どんなことに向く？

一粒万倍日はそのほかの日よりも、行ったことが何倍にも膨れやすいエネルギーを持つ日、というイメージです。良くも悪くも、広がっていくエネルギーが強いということで、特に自分が心地よいエネルギーで保つことを意識すると良いですね。一般的にはお財布を変えるとか、転職する・・などと言われていて、検索するとたくさん出てきます。それらもとてもいいと思います。私は自分のエネルギーの状態がとても大切な日だと思うので、倍増させたいエネルギーの状態でいることが大切かな、と思うのでこのようなことを意識しています。

やりたいことをスタートさせる
感謝の気持ちを表現する
物事をポジティブに解釈する
ワクワクすることを考える
自分のやりたい感覚を優先して行動する
リラックスする
心地よさを優先する

計算方法

一粒万倍日の計算方法には若干の違いがありますが、こちらの計算方法を採用しています。

①節切りを基本とする

節切りとは二十四節気の節気が月の基準となっている節月を採用した暦の計算方法です。各月は、二十四節気の2つの季節（節気と中気）が対応しています。二十四節気についての詳細は下記へ

月名	節気	中気	季節
子月	大雪	冬至	冬
丑月	小寒	大寒	冬
寅月	立春	雨水	春
卯月	啓蟄	春分
辰月	清明	穀雨
巳月	立夏	小満	夏
午月	芒種	夏至
未月	小暑	大暑
申月	立秋	処暑	秋
酉月	白露	秋分
戌月	寒露	霜降
亥月	立冬	小雪	冬

②各月の決まった干支が一粒万倍日となる

節月によって月が決まっているのとは別に、一日は干支（かんし、えと）が割り当てられます。干支は、甲乙丙丁・・などの十干（じっかん）と子丑寅・・などの十二支（じゅうにし）の組み合わせで、全部で60あるので六十干支（ろくじっかんし）とも言われます。

干支の詳細は下記へ

一粒万倍日は節月による各月の決まった干支の日になります。毎月当てはまる干支が異なります。対応は下記になります。

月	一粒万倍日
子月	子日・亥日
丑月	子日・卯日
寅月	丑日・午日
卯月	寅日・酉日
辰月	子日・卯日
巳月	卯日・辰日
午月	巳日・午日
未月	午日・酉日
申月	子日・未日
酉月	卯日・申日
戌月	午日・酉日
亥月	酉日・戌日

③一年に60日以上ある

一粒万倍日はこのように決まっているため、一ヶ月に約5,6日あるため、1年間では60日以上ある吉日となります。次から説明する天赦日という吉日は年間数日しかないのでさらに貴重で、一粒万倍日と天赦日が重なる日はさらに縁起が良いよ言われています。

天赦日とは？

天赦日は、百神が天に昇り、天が全ての罪を赦す（ゆるす）日です。そのため、天赦日はあらゆることがスムーズに進み、何をやってもうまくいく日と言われています。年に5,6日しかやってこない、旧暦の中でも最高の吉日のひとつです。

どんなことに向く？

一般的には結婚とか宝くじを買うと良いなどと言われていますよね。それらもとても良いと思いますので検索してみてください。私は天赦日は自分が自分自身を赦す日とも言えると思っています。天から私たちへ愛と優しさのエネルギーが舞い降りてきていて、私たち自身が必要のない罪悪感やしがらみから浄化され、解放される日。本来は何もかもから自由の存在だと気づく日。自分自身に対する深い赦しを経験できたなら、本当に最強の吉日だと思います。そのため、天赦日にはこのようなことを意識しています。

自分を苦しめている過去を浄化する
今の自分にオッケーを出す
過去にあった”失敗”という定義を”学び”に変える
家族や先祖から受け継ぐ考えをポジティブに浄化する
最高に心地よいと思える場所へ行く
リラックスして心地よい状態でいる
自分のやりたい感覚を優先して行動する

計算方法

①節切りを基本とする

上記の一粒万倍日の計算方法と同じく、節切りを基本とした月の考え方で一年を四季に分割します。

②各月の決まった干支が天赦日となる

さらに上記の一粒万倍日の計算方法と同じく、一日に割り当てられた干支を見ます。各季節の決まった干支の日（2日間）が天赦日となります。干支は季節によって異なります。

季節	二十四節気	天赦日
春	立春〜立夏前日	戊寅日
夏	立夏〜立秋前日	甲午日
秋	立秋〜立冬前日	戊申日
冬	立冬〜立春前日	甲子日