Timeless Edition

Capricorn
山羊座

山羊座(やぎ座)は、春分点から数えて10番目の星座です。地の星座で活動宮、支配星は土星。一年でいちばん昼が短い冬至の日に、太陽はこの星座へ入ります。空の低いところまで下りた太陽が、ここから少しずつ高さを取り戻していく。その長いのぼりの最初の30度が、山羊座です。

Contents

  1. 山羊座のテーマ
  2. 山羊座の基本データ
  3. 山羊座とは
  4. 山羊座の特徴
  5. 山羊座と体の部位
  6. 山羊座とアロマ・ハーブ
  7. 山羊座にある天体(太陽・月・惑星)
  8. FAQ

山羊座のテーマ

” I FULFILL “

満たされた自分が、世界も満たすことを思い出す

fulfill には「満たす」と「果たす」の二つの意味があります。山羊座が思い出していくのは、この二つがひとつであることです。自分が満たされていると、それは自然と外へ広がって、まわりの人や社会を満たすことになる。役割は、そこから果たされていきます。山羊座に言われる社会での成功や名声は、そうして満たされた人が、自然と見える場所に立つようになった姿です。

山羊座の基本データ

項目

山羊座

読み

やぎ座

英語名・記号

Capricorn ♑

12星座のなかの順番

10番目

日にち(太陽星座)

12/22〜1/19頃

山羊座の新月(月星座)

12/22〜1/19頃

山羊座の満月(月星座)

6/21〜7/22頃

2区分

女性宮

3区分

活動宮

4元素

地

支配星

土星

体のパーツ

膝(膝・骨・関節など)

象徴アロマ

サイプレス

※日付は年によって1日前後ずれます。

山羊座とは

夕暮れの星空に浮かぶ山羊座の星の並びと「Capricorn」の文字

山羊座は、春分点から270度から300度までの30度で、地球から見た太陽の通り道(黄道)を12に分けた10番目の区画です。太陽は毎年12月22日頃の冬至にここへ入り、1月19日頃まで留まって、大寒で水瓶座へ移ります。北半球では冬至の日に太陽の高さがいちばん低くなり、そこから昼は日ごとに伸びていきますが、寒さはむしろ深まり、一年でいちばん冷える時期がこの星座の後半にあたります。

二十四節気では、冬至と小寒(しょうかん)が山羊座の区画です。冬至で入り、小寒を折り返して、大寒で出る。冬至と小寒それぞれの季節は、冬至、小寒の記事に、二十四節気の全体は二十四節気のページに書いています。

英語名の Capricorn はラテン語の「山羊の角」、ギリシャ語の名アイゴケロスも「山羊の角をもつもの」の意味です。上半身が山羊、下半身が魚という姿はギリシャよりはるかに古く、バビロニアの星の記録に「山羊魚(スフルマシュ)」の名で現れ、水と知恵の神エアの象徴でした。紀元前後のローマの文法家ガイウス・ユリウス・ヒュギヌスの名で伝わる『天文詩』は、この星座を、幼いゼウスと一緒に育てられたアイギパンの姿だと記しています。神々とティタン族の戦いで、敵にパニックと呼ばれる恐れを投げこみ、石の代わりに貝を投げつけたので下半身が魚になった、というのが『天文詩』の話です。

冬至の太陽が真上に来る南緯23.4度の線を南回帰線(Tropic of Capricorn)と呼ぶのは、この名がついたおよそ2千年前、冬至の太陽が実際のやぎ座の星々のなかにあったためです。夜空のやぎ座は12星座の星の並びのうちいちばん小さく、明るい星のない三角形で、日本では秋の宵、南の空の低いところに見えます。12星座の全体像は、12星座の基本ページにまとめています。

山羊座の特徴

山羊座の特徴は、自分のなかにあるものを社会のなかで形にし、役割として果たしていくことです。この星座に入った天体は、思いや力を自分の内側だけで終わらせず、人が一緒に暮らす現実の場に、仕事や仕組みとして置きます。置かれたものはまわりの人の役に立ち、そのまま社会のなかでの役割になります。山羊座が現実的だ、実務に強い、責任感があると言われるのは、自分のものを社会の形にして果たすところに、この星座の働きがあるためです。

山羊座は女性宮(2区分)

山羊座の内向きは、現実を受けとめる形をとります。女性宮の天体は外へ働きかけるより受けとめる側にいて、17世紀イギリスの占星術師ウィリアム・リリーも『クリスチャン・アストロロジー』で、山羊座を女性の、夜の星座に数えています。山羊座で受けとめるのは、いまここにある現実そのものです。社会がどう動いているか、手もとに何があるか。山羊座が形にするものは、その受けとめた現実のなかから出てきます。

山羊座は活動宮(3区分)

春分・夏至・秋分・冬至から始まる4つの星座を活動宮と呼び、山羊座は、冬至から始まる冬の星座です。活動宮の天体は自分から動きを起こしますが、山羊座ではその動きが、社会のなかでものごとを実際に動かしはじめる形をとります。計画を計画のままにせず、仕事や組織のなかで回りはじめるところまで持っていく。山羊座がまとめ役や責任ある立場と結びつけられるのは、この始め方のためです。

山羊座は地の星座(4元素)

山羊座の地は、社会のなかの地です。牡牛座で味わい、乙女座で手をかけた地は、山羊座で、ひとりの暮らしを越えて、人と人が一緒に使う現実の形になります。建物、会社、制度、決まりごと。山羊座が仕事や社会での役割と結びつけられるのは、この地が社会の大きさで形をとるためです。

山羊座の支配星は土星

山羊座の支配星は、土星です。2世紀のプトレマイオスは『テトラビブロス』で、土星に山羊座と水瓶座を家として与え、その地の側が山羊座です。土星は、この地上で自分がしたいことに、進む道筋を示す天体です。山羊座では、その道筋が社会のなかの仕事や役割として見えてきます。道筋を進んで自分が満たされると、満ちたものは自然とまわりも満たしていく。土星の示す道は、そのまま山羊座のテーマへ通じています。

山羊座と蟹座(向かい合う星座)

黄道で山羊座 I fulfill と180度向かい合うのは、蟹座 I love です。冬至と夏至という、昼のいちばん短い日といちばん長い日が、この二つの星座の入り口です。蟹座は、世界が愛で満ちていることを思い出す星座で、山羊座とは「満ちる」で結ばれています。蟹座から見た山羊座のテーマ「満たされた自分が、世界も満たすことを思い出す」では、自分が何によって満たされているかがはっきりします。愛で満ちた世界にいることによってです。そこから受けとって満ちたものを、山羊座は社会という外の場に返します。返す先が社会なので、その姿は人の目に見える場所に立つことになります。

山羊座と体の部位

伝統的な西洋占星術では、山羊座は膝に対応します。12星座を頭から足へ順に体に当てる地図(メロテシア)で、1世紀ローマの詩人マルクス・マニリウスの『アストロノミカ』も、17世紀イギリスの占星術師ウィリアム・リリーの『クリスチャン・アストロロジー』も、山羊座に膝を与えています。リリーはその不調として、捻挫や骨折など膝に起こる病と、かゆみやかさぶたなどの皮膚の病を挙げました。膝と皮膚という、離れた二つの場所が並んでいます。

この二つを結ぶのが、支配星の土星です。2世紀のプトレマイオスは『テトラビブロス』で、骨を土星の受けもちとしました。膝は骨と骨がじかに向き合う関節で、皮膚は体をいちばん外側で包む境目です。伝統の占星医学は体を熱と冷、湿と乾の釣り合いで見ます。リリーは山羊座を冷たく乾いた地の星座と書き、土星もまた冷たく乾いた天体です。冷えと乾きが二重に重なる山羊座では、関節がこわばり、皮膚が乾いてひび割れる方向に偏りやすいと見られてきました。手当ての原理は、偏りと反対の性質で均すこと。冷えて乾いた部位には、温めて潤すものを当てます。

山羊座とアロマ・ハーブ

山羊座の支配星・土星の木として、16世紀ドイツの学者ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパが『オカルト哲学』で挙げたのが、糸杉(サイプレス)や松のような常緑の樹木です。サイプレスの精油は、現代のアロマセラピーでは、脚の重だるさやむくみをやわらげるマッサージに用いられてきました。

ハーブでは、17世紀イギリスの薬草家ニコラス・カルペパーが『The English Physician(英国の医師)』で、スギナ(ホーステール)を「土星のハーブだが、まったく害がない」と記しています。現代のハーブ療法では、ケイ素を含むハーブとして、骨や関節、髪や爪、肌の手入れにティーで用いられてきました。関節の痛みには、カルペパーが痛風や坐骨神経痛によいとしたジュニパーがあり、ジュニパーベリーの精油は、こわばった関節をほぐすマッサージに用いられてきました。現代の対応では、パトリシア・デイヴィスが『アストロロジカル・アロマセラピー』で山羊座の精油にベチバーを挙げています。

エッセンシャルオイル・精油

ハーブ

山羊座にある天体(太陽・月・惑星)

山羊座では、どの天体の働きも、社会のなかの形と役割になって現れます。12月22日〜1月19日頃に生まれた人は太陽星座が山羊座で、本質の光は、自分のものを社会の場で形にしていくところで表に出ます。土星が山羊座にあれば、支配星が自分の家にいて、したいことの道筋が社会のなかにそのまま示されます。月が山羊座にある人は、感じたことを現実のなかでどう形にするかへ心が向く色合いをもちます。動く力を受けもつ火星や、好きなものを受けもつ金星も、山羊座では、社会のなかで形をとる向きに出ます。

FAQ

Q1. 12月22日生まれは、射手座ですか?山羊座ですか?

A. 射手座から山羊座への移り目は冬至の瞬間なので、その年の冬至が何日の何時だったかで決まります。冬至は12月21日か22日で、時刻は年ごとに違います。近年の日本時間では22日の年が多く、21日の夕方になる年もあります。22日生まれの人は、その年の冬至が21日なら山羊座、22日なら、冬至の時刻より前の生まれは射手座、あとの生まれは山羊座です。生まれた年の冬至の日時は、惑星星座チェックに生年月日と時刻を入れると確かめられます。

Q2. 山羊座はなぜ「仕事」や「社会的な成功」の星座と言われるのですか?

A. 山羊座が、現実の世界で形をつくりはじめる星座だからです。山羊座は地の星座で、冬至から始まる活動宮にあたります。地の星座は目に見える現実を扱い、活動宮は季節をはじめる星座なので、山羊座は、自分のなかにあるものを、社会のなかで実際の形にしていく星座です。その形が、まわりから見える役割や仕事になることから、仕事や社会的な成功と結びつけて語られてきました。このサイトでは、その成功を、満たされた自分から広がったものが社会のなかで形をとり、自然と人の目に見えるようになったものとして読んでいます。

Further reflections

・・・

本記事の星座は、西洋占星術の方式(春分点を起点に、黄道を12等分するトロピカル方式)で区分しています。天体の位置や、月が星座を移る日時など、天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。星座や月にまつわる解釈は、古代から受け継がれてきた西洋占星術と月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。身体やアロマ・ハーブに関する記述は、伝統的な占星術における象徴としての対応を紹介するもので、医学的な効果や診断を示すものではありません。体調に不安があるときは、医療機関にご相談ください。

Words by Yuki

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