Cancer New Moon
蟹座の新月のアファメーション
夏至を過ぎ、一年でいちばん高くまで昇った太陽が折り返していくころ、蟹座の新月がめぐってきます。外から手に入れるものではなく、もともと自分のなかにある安心を思い出す日です。
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Contents
蟹座の新月とは
蟹座の新月とは、太陽と月がともに蟹座にある新月のことです。太陽は夏至の日に、春分点から90度の夏至点で蟹座に入り、120度で獅子座へ移ります。6月21日頃から7月22日頃までのこの期間に起こる新月が、蟹座の新月です。今年の日時はMoon Calendarでご確認ください。
夏至点は、黄道がいちばん北へ張り出しているところです。ここにいる天体は、北半球の空でいちばん高い道を通り、いちばん長く地平線の上にいます。夏至の太陽がそうであるように、蟹座にいる月も同じ道を通ります。蟹座の新月の日、月は太陽のすぐそばで、東京なら朝4時ごろに昇り、夜7時すぎに沈むまで、15時間ほど空にあります。冬の新月の月が空にいるのは10時間ほどです。姿は見えないまま、新月の月が一年でいちばん長く昼の空にいる日が、蟹座の新月です。
同じ蟹座で満月になるのは、太陽が向かいの山羊座まで進んだ、12月22日頃から1月20日頃です。冬至を過ぎた、夜の長い時期に、蟹座の月は今度は夜空のいちばん高い道を通り、ひと晩じゅう見えています。年末年始をまたぐ時期なので、夏至のあとに書いた一文を読み返すのは、年の変わり目です。暦の一年で数えると蟹座の満月が一度もない年が出てくるのも、この時期のためです。夏至のあとに書き、冬至のあとに読み返し、次の夏至のあとにまた書く。蟹座の新月と満月は、一年の二つの折り返しをつなぐ一組です。
蟹座の新月のテーマ
この新月が映し出すテーマは、自分のなかにある安心です。
蟹座のキーワードは「I love」です。この世界は、すでに愛で満ち溢れています。私たちはその世界に生まれ、その世界で毎日を送っています。心の安心も、基盤と呼ばれるものも、そこから来ています。誰かにもらって手に入れたものではなく、生まれたときから自分のなかにあったものです。それがあるから、人は何でもできるという自信を持てますし、何が起こっても大丈夫だと信じていられます。
安心が揺れる日にも、その安心がなくなったわけではありません。ほかのものが前に出てきて、見えにくくなっているだけです。前に出てくるのは、多くの場合、かつて自分を守るために身につけた心の癖です。蟹は、体が育つと古い甲羅を脱いで、ひとまわり大きな甲羅に替えます。守ってくれていた殻が、いまの自分にはきゅうくつになっている。そう感じる癖があれば、「もう大丈夫だよ」と優しく伝えて見送るのが、この新月です。
蟹座の新月のアファメーション
アファメーションの書き方の基本は月のアファメーションにあります。蟹座の新月で言葉にするのは、安心のなかにいる自分です。もともと自分のなかにあるものなので、新しく探してくるというより、それがどこにあったかを確かめて、言葉にしていきます。
1. 半年前の一文を開く
年の変わり目の蟹座の満月でアファメーションを書いた方は、先にそのページを開きます。満月から今日までの毎日のなかで、その安心はどこにあったでしょうか。書いたときの自分と、読んでいるいまの自分とで、ほっとできる場所が変わっていることもあります。今日のアファメーションは、そこから続きます。
書いていない方は、年末年始のころを思い返してみてください。そのころ、自分はどんなときに安心していたか、なにに心がざわついていたか。思い出せそうなら、それが今日の出発点になります。浮かばなければ、そのまま次に進んでかまいません。今日が、あなたの蟹座の一年のはじまりです。
2. 自分の安心を書き出す
ここ最近の毎日をふり返って、次の三つをノートに書き出してください。大きな出来事でなくてかまいません。
いるだけでほっとできる人や場所、時間
長いつきあいの友人との他愛ない話、家族の声、帰り道に寄るいつもの店、子どものころから食べてきた味、布団に入った瞬間。何かをしてもらったからではなく、そこにいるだけで力が抜けるもの。そういうところに、あなたがもともと持っている安心があらわれています。
心がざわついたとき
返事がなかなか来なかったとき、そばにいる人が不機嫌だったとき、頼まれごとを断れなかったあと、予定が急に変わったとき。褒められたのに落ち着かなかった、楽しい集まりのあとにどっと疲れた、といううれしいはずの場面も入ります。ざわつきの奥には、大切にしたいものを守ろうとする気持ちが隠れています。
本当はほしいのに、まだ自分に許していない安心
疲れた日に何もしないで休むこと、人に頼ること、予定を入れない週末、できなかった自分のままでいること。「まだ早い」「わがままかもしれない」と後回しにしている安心には、あなたの心がいま求めているものが映っています。
心がざわついたときを読み返して、いまの自分にはもう必要ないと感じる心の癖が見つかったら、ここで見送ります。ほっとできるものと、まだ許していない安心の側には、そのかわりに選べるものが並んでいます。
3. ヒントになる質問
安心には、知らないうちに条件がつきます。役に立っているあいだは、好かれているあいだは安心していい、というように。7つの質問の「もし」は、その条件を外すためのものです。浮かんだことを、そのままノートに書いてください。
- もし、なにもできない日でも、あなたの居場所がそのままあるとしたら、どう過ごしますか?
- もし、誰の機嫌もあなたのせいではないとしたら、肩から下ろせるものはなんですか?
- もし、役に立たなくても大事にされるとしたら、引き受けるのをやめたいことはありますか?
- もし、甘えても迷惑にならないとしたら、誰に、なにを頼みますか?
- もし、なにが起こっても大丈夫だと分かっているとしたら、いま心配していることのうち、どれが残りますか?
- もし、子どものころの自分に会えるとしたら、どんな言葉をかけてあげたいですか?
- もし、まだ自分に許していない安心を、ひとつだけ許せるとしたら、なにから始めますか?
4. アファメーションを書く
これからの半年、どんな安心のなかで過ごしていたいか。書き出しと質問から見えてきたものをもとに決めて、「私は」を主語に、もうその安心のなかにいる自分の言葉にします。
- 私は、なにが起こっても大丈夫だと知っています。
- 私は、自分の気持ちのまま、落ち着いて過ごしています。
- 私は、自分に安心することを許しています。
今日は、書いたところまでで終わりです。明日からは、安心を感じたいときにいつでも、このアファメーションに戻ってきてください。ノートをもう一度開くのは、年の変わり目にめぐってくる蟹座の満月です。
蟹座の新月をささえるアロマ・ハーブ・天然石
真珠(パール)
16世紀ドイツの学者ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ『オカルト哲学』は、月に属するものを並べたなかに、貝のなかで生まれる真珠を入れています。月は、12星座のなかで蟹座といちばん結びつきの深い天体です。現在の誕生石の表(1912年)では6月の石です。書くあいだはノートのそばに置いておく石です。
レモンバーム(メリッサ)
蟹座の象徴のハーブです。気持ちを落ち着けたいときや眠る前のお茶として、現代のハーブ療法で広く飲まれています。心のためのハーブという見方は古く、17世紀イギリスの薬草家ニコラス・カルペパー『The English Physician(英国の医師)』に、アラビアの医師セラピオンの言葉として、心を明るくし、憂いから生まれるわずらわしい心配ごとを追い払う、とあります。書き出す前に、温かいレモンバームティーを一杯。精油はメリッサの名前で出ています。胸と胃のいたわり方は、月が蟹座にある日の過ごし方にまとめています。
FAQ
Q1. 自分に安心を許すことに、うしろめたさを感じるときは?
A. うしろめたさを感じるのは、これまでまわりの人や、やるべきことを先に大切にしてきたからです。ただ、安心はもともとあなたのなかにあるもので、自分に許したからといって、誰かの分が減るわけではありません。いきなり大きな安心でなくてかまいません。休みたいときに五分だけ座る、頼みやすい人にひとつだけ頼む。小さな安心をひとつ許してみると、自分が満たされているほうが、人にもやさしくいられることに気づくかもしれません。うしろめたさが残っていても、それごとアファメーションにしてかまいません。
Q2. 安心する相手や場所が、いま思い浮かばないときは?
A. 安心は、相手や場所が持っているものではなく、あなたの心のなかにあるものです。誰かのそばでほっとしたときも、あなたのなかにあった安心が、そこで顔を出していました。思い浮かぶ相手や場所がなくても、家に帰ってきたような気持ちになった瞬間を探してみてください。懐かしい匂いがしたとき、聞き慣れた歌が流れてきたとき、誰の目も気にせずにひとりでいられた数分。そういう瞬間が、あなたの安心のありかです。
Further reflections
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本記事の星座は、西洋占星術の方式(春分点を起点に、黄道を12等分するトロピカル方式)で区分しています。天体の位置や、月が星座を移る日時など、天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。星座や月にまつわる解釈は、古代から受け継がれてきた西洋占星術と月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。身体やアロマ・ハーブに関する記述は、伝統的な占星術における象徴としての対応を紹介するもので、医学的な効果や診断を示すものではありません。体調に不安があるときは、医療機関にご相談ください。