自分の望みが明確になる、ラフーとケトゥー｜インド占星術で知る今世の望みの叶え方と才能

Timeless Editionは、自然のリズムと調和して本当の自分を輝かせるライフスタイルを提案しています。この記事はインド占星術（サイデリアル方式）での解説になります。一般的な西洋占星術とは異なりますのでご注意ください。

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ラフーとケトゥーの天体的意味とは？

ラフーとケトゥーはインド占星術ではとても重要視されている惑星です。西洋占星術ではノースノード、サウスノードと呼ばれ、基本的な星読みで必ずしも使われる惑星ではありません。日食月食の回でラフーとケトゥーのお話をしましたが、この時は日食月食に関連する部分を詳しくお伝えしていました。今回はまた別の視点でラフーとケトゥーを読み解いていきます。

ラフーとケトゥーは実際に物質的に存在する惑星ではなく、地球から見たときの月の通り道である白道と太陽の通り道である黄道の交点になります。その交点の登っていく方の昇交点をラフーと言い、降りていく方の降交点をケトゥーと言います。常に他の惑星と逆向きに移動していて、一回星座を移動すると同じ星座に約１年半滞在します。比較的長く滞在するので私たちにも強い影響を与えます。

太陽は自分自身そのもの、月は世界をどう体験したいかを示します。いつも月は心と簡単に説明してしまっていますが、心はつまり世界をどう感じる傾向があるか、つまり世界をどう観ているか、どう体験したいかを示していると言い換えることもできます。例えば、子供たちが飴を一個づつもらった状況があったとして、中には大喜びをする子もいるだろうし、一個だけかと思う子もいるかもしれません。同じ体験だけど、感じ方が違うことによって、体験する世界が違います。つまりどう感じる傾向があるかという月の性質を見ると、世界をどう体験したいかがわかります。なので、太陽と月を見るとその人が体験したいと思っている人生の大枠が見えてきます。

この図のように地面があって、月の軌道（白道）と太陽の軌道（黄道）が上のような日があったとします。この地面はただありのままの現象です。この太陽の軌道は、今世でどんな体験をするかが組み込まれている魂の軌道です。私たちに見える部分（赤い実線の部分）はこのタイミングで明らかになっている魂の部分、地球の裏側の部分（赤い点線の部分）はまだ見えていない魂の領域を示します。この月の軌道は、世界をどう体験したいかを示す心に軌道です。私たちに見える側の月の軌道部分（青い実線の部分）は、そのタイミングで意識に上がっている心の部分を示し、地球の裏側の軌道部分（青い点線の部分）は、無意識の領域を示します。この太陽と心の軌道の重なる部分がラフーとケトゥーです。

ラフーとケトゥーを直線で結ぶと（図の黄色い線の部分）、太陽と月の軌道の回転軸もしくは支点のようにも見えます。支点はテコで考えるとテコを支える点であり力の中心です。つまりラフーとケトゥーの軸はこの人生で私たちがどこにエネルギーや情熱を注いでいくかの中心点です。欲望や望みとも言い換えられます。

ラフーとケトゥーは実際に物理的に存在する惑星ではありませんが、太陽と月の軌道の交点という概念があるおかげで、今世の望みが明確になっているのです。ラフーとケトゥーがリアルな惑星で無いと同じく、欲望も幻想です。でも同時にその幻想によって、私たちは夢を抱き、人生を楽しむこともできます。欲望はエンジンのようなもので、私たちがどんな目的地にいこうとしてエンジンを発動させているのかがわかります。

ラフーの意味とは？

ラフーは北半球の方に向かっていく昇交点の方で、目に見える世界への入り口です。つまり、この世界でどんな風に欲望を叶えていくか、「どのように望みを現実にしていくか」がわかります。このラフー自体を望みと思っている限り、ラフーは無限に湧き出る欲望の象徴になります。永遠に終わらない「この人生で実現したい欲望」を示す惑星です。もっと高い視点から、肉体を持ち地球にいながら目覚めた意識とつながる、つまり自分自身を知るところに望みがある時、ラフーは望みを実現させるただのツールとなります。

ケトゥーの意味とは？

ケトゥーは南半球に降りていく降交点で見えない世界へとつながる場所です。つまり、ケトゥーはソースと繋がっているので、すでに知っている感覚があります。そのため、ケトゥーがいる場所に関してはマスターしているテーマです。なのでそこには執着はないのですが、望みを現実にするために使っていくことができます。なのでケトゥーは「望みを叶えるために使う能力」となります。ケトゥーを使うことが、自分自身を知るという一番大切な欲求、つまり目覚めにも繋がっていきます。ケトゥーの場合も、地球的な視点で使う場合は、「何を手放していくか」という意味になります。そのテーマに関して手放しを促進できることが起こり、そこから学ぶの繰り返しを人生を通じて行います。本当はマスターしているのに、できない、苦手と思う幻想のヴェールがかかってしまっているからです。でも目覚めた視点では、もう知っていることに気づくため、自分が使うこなすツールとなるのです。

時間軸の世界でみるラフー、ケトゥーの解釈

時の流れを見ていく星読みでは、ラフーもケトゥーも動いていくのですが、個人の生年月日からその人のテーマを見る場合、ラフーとケトゥーの位置は決まっています。なので、その人生で大きな一つの望みのテーマがあり、何度も何度も現実にしては何かを学ぶ、、、という繰り返しをいろいろな角度からやって成長していきます。地球での時間軸で考えると、これはカルマとも関連づけられます。直線的な時間軸なので、自分の過去生からこの欲望を繰り返していると考えられています。その視点から考えると、ラフーは未達成で今世やること、ケトゥーはすでに達成していることを示します。過去生で何度もやってきていることは、当たり前にもう知っている感覚があり、執着がないですが、まだ未達成のことはそれを実現したいという執着があります。ただ、ケトゥーも影という特徴があるので、今までやっていたといっても、それに今世で気づくには時間がかかる可能性もあります。

時間軸のない世界でみるラフー、ケトゥーの解釈

また別の視点での見方ができます。地球的な時間軸から解放され、今はスピリットそのものとして目覚めた視点で人生を送ると決めているよ、という人にとっては、欲望とはもはや自分自身を知ること以外何もなくなってきます。その場合の視点だと、ラフーとケトゥーはこの人生で何を通じて自分を極めていくか、もしくは楽しむか、という場所になります。何を通じて目覚めるかといってもいいかもしれません。この場合でも、ラフーとケトゥーが情熱の中心点とか、エンジン的な要素であることは変わりありません。視点の違いによって、具体的な解釈は変わってくる可能性があります。

このような本質的な意味から発展して、ラフーは外国、マジシャン、マスコミュニケーション、幻覚なども示します。ケトゥーはモークシャ、神経、占星術、宗教などとも関連します。ラフーとケトゥーの意味は本当に深くて、私もまだまだマスターしたとは言い切れません。ラフーとケトゥーについてだけをまとめた膨大な本も何種類もみたことがあります。常に深めていこうと思うので、またどこかでシェアできたらいいなと思います。

12星座別に見る、あなたの望みを叶える方法とその能力とは？

次にラフーとケトゥーがいる星座から、具体的にどのような意味があるかをお伝えしていきます。つまり、私たちがどのように望みを叶え、そのためにどのような能力を使うか？の解説です。時間軸のない、目覚めた視点からの解説となります。実際はハウスやナクシャトラ、そのほかの惑星との関連を見ないと分からないこともたくさんありますが、簡単な方向性がわかるのでぜひ楽しんでみてください。

まずは自分のホロスコープで、ラフーとケトゥーの星座をチェックしてみてくださいね。