Leo
獅子座
獅子座(しし座)は、春分点から数えて5番目の星座です。火の星座で不動宮、支配星は太陽。ここまでの4つの星座で、「私」は立ち、持ち、行き来し、愛のなかに置かれました。獅子座で、その私からはじめて何かが生まれます。太陽が自分の支配する星座を通る夏の盛りに、その創造は形になります。
Contents
獅子座のテーマ
” I CREATE “
自分が世界を創っていることを思い出す
獅子座のテーマは、自分が創造主だということです。目の前の世界は、誰かが用意して自分に与えたものではなく、自分が創っているもの。太陽が誰の光も借りずに自ら光り、その光でまわりの天体を照らしているように、世界の光源は自分です。喜びも、出来事も、そこにいる人との関わりも、自分が創り出しているのだと引き受けたとき、世界は与えられたものから、自分の作品に変わります。牡羊座で「私」が立ち、獅子座でその私が、世界を創る側に回ります。
獅子座の基本データ
項目
獅子座
読み
しし座
英語名・記号
Leo ♌️
12星座のなかの順番
5番目
日にち(太陽星座)
7/23〜8/22頃
獅子座の新月(月星座)
7/23〜8/22頃
獅子座の満月(月星座)
1/20〜2/18頃
2区分
男性宮
3区分
不動宮
4元素
火
支配星
太陽
体のパーツ
心臓・背中(脊椎・脇腹など)
象徴アロマ
※日付は年によって1日前後ずれます。
獅子座とは
獅子座は、春分点から120度から150度までの区画です。黄道(地球から見た太陽の通り道)を春分点から30度ずつ区切った12の区画のうち、5つめにあたります。太陽がここにいるのは毎年7月23日頃から8月22日頃まで。夏至で頂点に達した太陽の高さは少しずつ下がりはじめていますが、地上の暑さはこの区画で最も高まります。
二十四節気では、獅子座の区画に大暑と立秋が入ります。黄道を15度ずつ区切る節気は、30度の星座ひとつに2つずつ入るためです。獅子座の入り口が大暑、まんなかが立秋で、一年で最も暑い名をもつ節気と、秋の名を最初に置く節気が、ひとつの星座のなかに並んでいます。暑さの頂点と秋の出だしが同居している、というのが獅子座の区画の暦の上の姿です。大暑と立秋それぞれの季節は、大暑、立秋の記事に、二十四節気の全体は二十四節気のページに書いています。
ネメアの獅子が、この星座の名の由来です。ギリシャ神話でネメアの谷に住んでいた獅子で、どんな武器も通さない皮をもち、英雄ヘラクレスに課された12の難業の最初の相手になりました。矢も棍棒も効かないと知ったヘラクレスは、素手で組みつき、その獅子を締め上げて倒します。そして獅子自身の爪で皮を剥ぎ、以後その皮を鎧としてまといました。獅子は星座になり、ヘラクレスの姿を描いた絵や像で肩にかかっている獅子の皮が、このネメアの獅子です。
12星座の全体像は、12星座の基本ページにまとめています。
獅子座の特徴
獅子座の特徴は、自分のなかから出てくるもので、まわりを明るくすることです。太陽をはじめ、この星座に入った天体は、外の事情に合わせるより先に、自分の内側から出てくるものを表に出します。一度出したものは引っこめず、中心に立つことを恐れず、出したものに誇りをもつ。獅子座に言われる堂々とした態度、華やかさ、気前のよさは、この一本の筋から出ています。隠れて働く、という選択肢が獅子座の天体にはありません。
獅子座は男性宮(2区分)
獅子座の外向きは、「見せる」という形をとります。男性宮の天体は内に溜めるより外へ向かって働きますが、同じ外向きでも、牡羊座なら動きだす形、双子座なら行き来する形になるのに対して、獅子座では、作ったもの、感じたこと、自分がここにいることを隠さず人の前に置く形になります。獅子座に注目や表現が結びつけられるのは、この見せる働きから来ています。
獅子座は不動宮(3区分)
獅子座が保ちつづけるのは、自分の火です。不動宮は、季節のさなかに置かれた4つの星座で、夏至から始まった夏を獅子座が引き受け、そのまま盛りの状態に留めます。暦の上では立秋がこの星座のまんなかにあり、区画の後半は名の上ではもう秋ですが、暑さはまだ引きません。始まった夏を終わらせずに燃やしつづけるこの位置が、獅子座の不動の質そのものです。生み出したものを途中で放り出さない、一度決めた自分の姿をなかなか変えない、というところは、この質から来ています。
獅子座は火の星座(4元素)
獅子座の火は、燃えつづける火です。点ける火(牡羊座)でも、遠くへ広がる火(射手座)でもなく、点いたあとの火を絶やさずに燃やしつづける火で、3つの火の星座のなかで、いちばん太陽そのものに近い火です。外から薪を足さなくても燃えているので、獅子座の火は、何かを始めるために燃えるのではなく、そこにあって人を温め、照らすために燃えます。焚き火のまわりに人が集まるように、獅子座の天体のまわりにも人が集まります。集めようとして集めるのではなく、燃えているところに人が寄ってくる、という順序です。
獅子座の支配星は太陽
獅子座の支配星は、太陽です。太陽が支配する星座は、伝統式でも現代式でも、12星座のうち獅子座ひとつしかありません。17世紀イギリスの占星術師ウィリアム・リリーは『クリスチャン・アストロロジー』で、獅子座を「太陽のただひとつの家」と呼びました。太陽は、自ら光り、ほかの天体に光を与える天体です。獅子座に入った天体は、その太陽の質を借りて、自分を中心に置き、自分から光を出すように働きます。獅子座に「王」や「誇り」の像が重ねられてきたのは、この太陽の位置から来ています。
獅子座と水瓶座(向かい合う星座)
水瓶座 I contribute は、獅子座 I create の向かいにあります。大暑と大寒、夏の盛りと冬の底の対です。水瓶座は、自分ならではの持ち分をみんなに分け与える星座ですが、分け与えるためには、まず自分の側に創ったものがなければなりません。獅子座のテーマ「自分が世界を創っていることを思い出す」を水瓶座の側から読むと、自分の世界を創った者だけが、その世界をみんなの世界へ差し出せる、と分かります。順番は獅子座が先で、まず自分が創造主であること。誰のためでもなく創った自分の世界が、水瓶座で、結果としてみんなのものになります。獅子座の創造が自分ひとりの世界で終わらないことは、この対を通してはじめて見えます。
獅子座と体の部位
伝統的な西洋占星術では、獅子座は心臓と背中に対応します。12星座を頭から足へ順に割り当てた体の地図(メロテシア)は、1世紀ローマの詩人マルクス・マニリウスの『アストロノミカ』に見られ、そこで獅子座に当てられたのは脇腹でした。のちの伝統はここに心臓と背骨を加え、17世紀イギリスの占星術師ウィリアム・リリーの『クリスチャン・アストロロジー』では、獅子座の不調として、肋骨と脇腹の痛み、背中の痛み、心臓の震えや弱り、激しい熱、目の痛みが挙げられています。
獅子座で心臓が重く見られるのには、理由が二つあります。ひとつはメロテシアの位置で、胸の蟹座と腹の乙女座のあいだにある獅子座は、体の中心にあたります。もうひとつは支配星で、リリーによれば太陽は心臓と脳、右目、そして生命の精気を司る天体です。星座と支配星が同じ部位を指しているため、伝統の占星医学では、獅子座と心臓の結びつきがとくに強く語られてきました。目が獅子座の不調に入るのも、太陽が目を司るとされたからです。
熱と冷、湿と乾の釣り合いで体を見るのが、伝統の占星医学の基本です。火の星座は熱く乾いた性質に当てられ、太陽もまた熱く乾いた天体なので、獅子座では同じ向きの性質が重なって、熱が過剰に傾きやすいと見られてきました。リリーが挙げる激しい熱や心臓の高ぶりは、この偏りの現れです。手当ては、二つの向きから考えられてきました。熱の偏りそのものには、反対の性質で和らげる、つまり冷やして潤すものを当てます。一方で心臓には、太陽と同じ性質のハーブで支えを与えます。17世紀イギリスの薬草家ニコラス・カルペパーは『The English Physician(英国の医師)』の序文で、病は反対の性質の天体のハーブで治すこともできれば、同じ天体のハーブで治すこともできると書きました。獅子座の心臓に太陽のハーブを当てるのは、後者の考え方です。
獅子座とアロマ・ハーブ
ローレル(月桂樹)は、カルペパーが「太陽の木で、獅子座のもとにある」とした木で、獅子座の象徴アロマです。古代ギリシャでは太陽神アポロンに捧げられ、競技の勝者や詩人の冠にも編まれました。現代のアロマセラピーでは、ローレルの精油は、呼吸を楽にしたいときや、こわばった筋肉をほぐすマッサージに用いられてきました。
心臓の側では、カルペパーはマリーゴールド(カレンデュラ)とボリジを獅子座のもとに置き、カレンデュラの花は心臓を強め、ボリジは心臓を元気づけるハーブだと書きました。現代では、ボリジは気持ちが沈むときのハーブティーとして、花を植物油に漬けたカレンデュラオイルは肌の手入れのキャリアオイルとして使われています。
エッセンシャルオイル・精油
ハーブ
キャリアオイル
獅子座にある天体(太陽・月・惑星)
獅子座に入った天体は、どれも自分の内側から出てくるもので働き、それを隠さずに保ちます。7月23日〜8月22日頃に生まれた人は太陽星座が獅子座で、太陽が自分の支配する星座にいる状態です。本質の光が、借りものなしにそのまま前に出ます。月が獅子座にある人は、心が感じたことを自分から表す色合いをもち、金星や火星などほかの天体が獅子座にあるときは、その天体が受けもつ場面で、見せる働きと保つ働きが現れます。
FAQ
Q1. 7月23日生まれは、蟹座ですか?獅子座ですか?
A. その年の大暑の日付と時刻で決まります。太陽が獅子座に入る瞬間が大暑で、近年は7月22日の年と23日の年があります。大暑が22日だった年の7月23日生まれは、時刻に関わらず獅子座です。大暑が23日だった年は、その時刻より前の生まれなら蟹座、あとなら獅子座になります。境目の日の生まれの人は、惑星星座チェックに生まれた日時を入れれば、太陽星座を確かめられます。
Q2. 獅子座の支配星が太陽なのは、なぜですか?
A. 一年でいちばん暑い時期に太陽が通る星座だからです。2世紀のプトレマイオスは『テトラビブロス』で、支配星の割り当てを季節から説明しています。夏至に近く、いちばん熱をもつ蟹座と獅子座を、光を出す二つの天体である太陽と月に与え、そのうち男性宮の獅子座を太陽に、女性宮の蟹座を月に当てました。残りの10の星座は、この二つを起点に、水星、金星、火星、木星、土星の順で、両側へ対称に割り当てられています。太陽が支配する星座が獅子座ひとつしかないのは、この配列によるものです。
Further reflections
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本記事の星座は、西洋占星術の方式(春分点を起点に、黄道を12等分するトロピカル方式)で区分しています。天体の位置や、月が星座を移る日時など、天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。星座や月にまつわる解釈は、古代から受け継がれてきた西洋占星術と月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。身体やアロマ・ハーブに関する記述は、伝統的な占星術における象徴としての対応を紹介するもので、医学的な効果や診断を示すものではありません。体調に不安があるときは、医療機関にご相談ください。