Timeless Edition

Waxing Crescent Moon
新月から上弦へ向かう月

暦が、新しいひと月を数えはじめるころ。月を心の象徴として読むなら、ここは、新月で受けとった意図を最初のひと動きに変えていく——「着手」の一週間です。このページでは、新月から上弦へ向かう月の時期の、心の傾向と過ごし方をご案内します。満ち欠けを8つのサイクルでめぐるシリーズのひとつとして、ご自身の直感を優先しながら使ってください。

※ このサイクルは、当サイトでこれまで「クレセントムーン」とご紹介してきたものです。月の呼び方を天文学の名称に揃えるリニューアルにともない、「新月から上弦へ向かう月(Waxing Crescent Moon)」に統一しました。

Contents

  1. 新月から上弦へ向かう月とは
  2. 新月から上弦へ向かう月が映し出すテーマ
  3. 新月から上弦へ向かう月の過ごし方
  4. FAQ
新月から上弦へ向かう空のイメージ

新月から上弦へ向かう月とは

新月から上弦へ向かう月(Waxing Crescent Moon)は、新月の瞬間を過ぎてから、上弦の瞬間、つまり太陽と月の角度(離角)が90°になる瞬間までの月のことです。期間はおよそ7日半。月は一日におよそ12度ずつ太陽から離れていき、輝面比(光っている面の割合)は0%から50%へと増えていきます。月の満ち欠けを「満ちていく期間」と「欠けていく期間」のふたつに分けると、ここは満ちていく期間の入り口にあたります。

この期間には、古い暦の物語があります。新月そのものは目に見えないため、古くから多くの太陰暦では、新月のあとに初めて姿を見せる細い月こそが「新しいひと月のはじまり」を告げるしるしとされてきました。この期間は、暦がひと月を数えはじめる時期でもあるのです。

だからこの期間の月には、夜ごとの日本の名前が残っています。新月から二日目の細い月は二日月(ふつかづき)。繊月(せんげつ)とも呼ばれます。三日目が、よく知られた三日月(みかづき)。眉月(まゆづき)という別名も持ちます。そのあとは四日月、五日月……と夜ごとに数えられて、七日目ごろ、上弦の月にいたります。それぞれの名前の由来や物語は、日本の月の名前の記事でご紹介しています。

新月から上弦へ向かう月が映し出すテーマ

この時期の月が映し出すテーマは、着手です。新月で心が受けとったもの(やってみたいこと、ふと湧いてきた感覚)を、はじめての具体的な動きに変えるとき。ひと月の満ち欠けを、心の光がひとめぐりする旅として読むなら、ここはその旅の入り口にあたる区間です。

進む順番も、空に刻まれています。この一週間で、光は「自分ひとりの実感」から、「手ざわりのあるたしかなもの」へ、そして「人に伝わる言葉」へと、すこしずつ外に向かってかたちを変えていきます。最初から立派なかたちを目指す必要はありません。まず感じて、たしかめて、言葉にする。その順番で進むのが、この区間のいちばん自然な流れです。

といっても、成果や結論を出す区間ではありません。輝面比はまだ半分に届かず、月の面の大部分は影で、これから光が広がっていく余白の側にあります。方向を見直して土台を固めるのは上弦、世界という鏡に映してみるのは満月。それぞれの持ち場が、旅の先に用意されています。いまは、はじめること。それだけで、この区間の役目は十分に果たされています。

新月から上弦へ向かう月の過ごし方

新月の意図を、最初のひと動きに変える。 数日前の新月のころに浮かんだこと、書きとめたことを、ひとつ取り出してみてください。そして、いちばん小さな行動に翻訳します。調べてみる、道具を揃える、会う約束を入れる、下書きの最初の1行を書く。「はじまった」と言える事実をひとつ作ることが、この数日のいちばんの仕事です。

毎日すこしずつ、積み重ねる。 月は一日におよそ12度ずつしか、旅を進めません。上弦までは、一週間あまり。だから一気に仕上げることはできませんし、その必要もありません。はじめたことに、毎日すこしだけ触れてみてください。5分でも、1行でもかまいません。触れた日数のぶんだけ、光は着実に満ちていきます。

まだ早いことは、先の月に預ける。 うまくいくかどうかの判断、成果の評価、大きく世に問うこと。それらには、それぞれの持ち場が旅の先に用意されています。方向の見直しと土台づくりは上弦に、世界という鏡に映すのは満月に。だから、手応えがまだ薄くても、この時期はそれがふつうです。月齢カレンダーで次の上弦の日をたしかめて、そこまでを「着手の期間」と決めてしまうのも、この区間の上手な使い方です。

FAQ

Q1. 生まれの月相の「三日月フェーズ」との関係は?

A. いま空にある月に合わせた過ごし方をご案内しているのがこの記事で、あなたが生まれた瞬間の月がこの時期だった方の資質をお伝えしているのが三日月フェーズ生まれの記事です。この時期の月の空での見え方や地球照といった観察の話も、そちらでふれています。生まれの月相は、その人に備わった自己探求の道筋を教えてくれます。

Q2. 「クレセントムーン」と同じものですか?

A. はい、同じ時期の月のことです。当サイトでは以前、この時期の月を西洋の月相占星術ふうに「クレセントムーン」とご紹介していましたが、月の呼び方を天文学の名称(Waxing Crescent Moon)に統一しました。

「はじまった」と言えることはなんだろう?

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本記事の月の満ち欠け・月の出入り・天体の位置など、記事内の天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。月にまつわる解釈やリーディングは、古くから伝わる月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。

Words by Yuki

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