Timeless Edition

Last Quarter Moon
下弦の月

満月を過ぎ、ふたたび半分になった月が、こんどは朝の空にかかります。月を心の象徴として読むなら、ここは、手渡してきたものが役割のかたちに落ち着く「貢献」の節目です。このページでは、下弦の月の日の心の傾向と過ごし方をご案内します。満ち欠けを8つのサイクルでめぐるシリーズのひとつとして、ご自身の直感を優先しながら使ってください。

Contents

  1. 下弦の月とは
  2. 下弦の月が映し出すテーマ
  3. 下弦の月の過ごし方
  4. FAQ
下弦の月の空のイメージ

下弦の月とは

下弦の月(Last Quarter Moon)は、太陽と月の角度(離角)が270°になる瞬間、つまりふたつの天体が地球から見てふたたび直角に並ぶ瞬間と、その前後の一日ほどを指します。新月からおよそ22.1日後、月齢はおよそ22、輝面比は50%。満月と新月のあいだ、月が源へ帰っていく道のなかほどで迎える、三つめの節目です。上弦の月と同じ半月ですが、光るのは反対の側(北半球では左半分)。のぼるのは真夜中ごろで、夜明けに南の空を通り、昼ごろ西へ沈みます。朝の空に残る白い半月が、この月のいちばん親しまれている姿です。

暦のうえでは、旧暦22日・23日ごろの夜にあたります。江戸の町や村では「二十三夜待ち」といって、この夜に人びとが集まり、飲食をともにしながら真夜中の月の出をいっしょに待つならわしが、月待ちのなかでもいちばん広く行われていました。潮の暦では、上弦の日と同じ小潮(こしお)。太陽と月の引力が直角に打ち消し合い、海の満ち引きがおだやかになる日です。それぞれの月の名前の由来や物語は、日本の月の名前の記事でご紹介しています。

下弦の月が映し出すテーマ

この日の月が映し出すテーマは、貢献です。満月の夜に全面でひらいた光を、月はこの一週間、すこしずつたたんできました。心の側でいえば、満ちる半分で築いてきたものを、身近な人に分かち、すこし遠くのだれかへ手渡してきた時間。下弦の月は、その手渡してきたものが「役割」というかたちで世界のどこかに据わる、実りの節目です。貢献ということばには、仕事で果たしたことも、家のなかで担っている役割も、だれかの一日をすこし軽くした小さなことも、みんな入ります。

下弦の月は、名前に「弦」を持つ月でもあります。和弓の世界には、役目を終えた弓は弦を外して休ませる、という作法があります。弦を張りつめたままにしておくと、弓そのものが力を失ってしまうためです。満ちる半分の旅のあいだ引き絞られ、満月で放たれた力は、もう弓のなかにはありません。放たれた矢は、いまごろどこかで、だれかのもとに届いています。下弦の日に弦を外すのは、そのことを信頼するしるし。よく働いた弓を、ていねいに休ませはじめる節目です。

この月がのぼるのは、多くの人が眠っている真夜中です。夜のあいだじゅう空を渡って、人びとが起き出す朝には、西の空に白くしずかに残っています。目立つ時間の外で働いて、朝の光のなかにそっと居る。貢献という営みは、この月とよく似たかたちをしています。ここから新月までの一週間は、果たしたものを託して、身をかるくしていく手放しの時間。下弦の日は、その入り口に立って、ここまでの働きをたしかめる日です。

下弦の月の過ごし方

自分の能力を、信じる。 満月を過ぎ、すでにあなたはいろいろなことを成し遂げています。そしてその余韻が、より多くの人へと届き、より多くの人の喜びとなるよう、自分の能力を信じてください。本来届くはずの誰かへのギフトを、疑いによって狭めてしまわないようにしてください。

力を、ゆるめる。 満ちる半分のあいだ張ってきた力を、すこしゆるめる日です。予定に空白をつくる。引き受けすぎているものをひとつ降ろす。だれかに任せてみる。片づけや削ぎ落としの本番は、ここから新月へ向かう一週間が受け持ってくれるので、今日は弦をゆるめるところまでで足ります。弓を休ませるのは、次にまた引くため。ゆるめた分だけ、新しいひと月に引く力が戻ってきます。

役割を観察する。 自ら放った矢が、社会でどのような役割を果たしているか。それがわかってくるのもこのタイミングです。どのような人に届き、どのように貢献できているかをみることは、自分自身の使命を確認する一つの儀式にもなります。

FAQ

Q1. 生まれの月相の「下弦フェーズ」との関係は?

A. いま空にある月に合わせた過ごし方をご案内しているのがこの記事で、あなたが生まれた瞬間の月がこの時期だった方の資質をお伝えしているのが下弦フェーズ生まれの記事です。生まれの月相は、その人に備わった自己探求の道筋を教えてくれます。

Q2. 昼間の空に見える白い月は、下弦の月ですか?

A. 午前中の空に見える白い月なら、その多くがこの頃の月です。下弦の月は真夜中ごろにのぼり、昼ごろ西へ沈むため、朝から午前のあいだ、青空のなかに白く浮かんで見えます。北半球では左半分が光って見え、光る側も、見える時間帯も、夕方の空にかかる上弦の月とちょうど反対です。

今、私は何を捧げられるだろう?

Further reflections

More in:

・・・

本記事の月の満ち欠け・月の出入り・天体の位置など、記事内の天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。月にまつわる解釈やリーディングは、古くから伝わる月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。

Words by Yuki

Sponsored