Timeless Edition

Pisces Full Moon
魚座の満月のアファメーション

残暑のなかに秋の気配が混じりはじめる夜、東の空に魚座の満月が昇ります。春の新月で大きな流れにゆだねたことは、毎日の小さな選択のなかに、どうあらわれていたか。乙女座の太陽が映し出すそれを、ひとつひとつ受けとる満月です。

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Contents

  1. 魚座の満月とは
  2. 魚座の満月のテーマ
  3. 魚座の満月のアファメーション
  4. 魚座の満月をささえるアロマ・ハーブ・天然石
  5. FAQ
静かな空に浮かぶ満月と魚座の記号、「Full Moon in Pisces」の文字

魚座の満月とは

魚座の満月とは、月が魚座にあり、太陽がその正面の乙女座にある満月のことです。太陽が乙女座を進む8月23日頃から9月22日頃のあいだに、一度めぐってきます。8月の終わりに満ちる年と、9月に入ってから満ちる年があり、日本では暑さの残る夜の満月です。今年の日時はMoon Calendarでご確認ください。

乙女座の区間は秋分で終わります。秋分を過ぎると夜が昼より長くなるので、魚座の満月は、昼のほうが長い半年に起こる最後の満月です。夏のあいだ南の低いところを渡っていた満月は、このころから少しずつ高く昇るようになり、空にいる時間も伸びていきます。秋分にいちばん近い満月は、英語で収穫の月(ハーベストムーン)と呼ばれ、9月の半ばすぎに満ちる年の魚座の満月がそれにあたります。日本の中秋の名月と重なる年もあります。

春の魚座の新月で言葉にしたのは、大きな流れにゆだねていく自分の姿でした。夏の終わりのこの満月では、そのゆだねる心が、毎日の選択のなかにどう生きていたかを見ます。見えたものを持って、次の春の新月でまたゆだねていく。魚座の一年は、この行き来でできています。

魚座の満月のテーマ

この満月が映し出すテーマは、毎日の選択にあらわれている、ゆだねる心です。

魚座は、全てを信じて、ゆだねることを思い出す星座です。自分とまわりを分ける輪郭がほどけ、ひとりの思いは、地球や宇宙という大きな流れのなかに溶けていきます。ゆだねるとは、流れのほうを信じて、握っていた手をひらいていることです。満月は、心の光が全面で世界に向き、世界という鏡に自分の姿を見る夜です。

この夜、魚座の月を照らしているのは、向かいの乙女座にある太陽です。乙女座は、細部に全てが宿ることを思い出す星座です。乙女座の側から見ると、ゆだねることは、遠くの大きなものに祈るときだけに起きるのではありません。今朝の食卓、頼まれた用事への返事、予定が崩れたときの一息。そうした小さな選択のひとつひとつに、流れを信じているか、まだ自分の手で握っているかが、そのまま出ています。この満月で見るのは、ゆだねる心が、毎日の選択のなかにどう生きているかです。

魚座の満月のアファメーション

魚座の満月のノートでは、日々の選択にあらわれていたゆだねる心を見てから、アファメーションを研ぎ澄ませます。読み返し方の基本は月のアファメーションにあります。

1. 大きな流れにゆだねているものを書き出す

ゆだねる心は、小さな選択のなかに、どうあらわれていたか。向かいの乙女座の側からは、それが見えてきます。春の魚座の新月から今日までをふり返って、次の三つを書き出してください。

日々のなかで、地球や宇宙に捧げていること
食べものを無駄にしないこと、通り道の草花や生きものに向ける小さな気づかい、朝の数分の祈りや瞑想、誰にも言わずに続けている寄付や手伝い。大きなことでなくてかまいません。こうして毎日続いているものには、ゆだねる心がもう形になっています。

つい、コントロールしたくなるところ
予定どおりに進まないと落ち着かない朝、先のことが見えないと落ち着いて眠れない夜、返事が来るまで何度も携帯を見てしまう時間。握ろうとすること自体が悪いわけではありません。そこには、本当は安心して流れにまかせたかった、という気持ちが隠れています。

思いどおりにならなくて、よかったこと
予定が流れて空いた時間に、思いがけない出会いがあった。断られたことで、別の道がひらけた。道に迷って、ずっと探していた店を見つけた。そこには、自分の計画より先を知っていた、大きな流れの働きが見えています。

春の魚座の新月でアファメーションを書いた方は、そのページも開いて、並べたものと見比べてください。ゆだねると書いたことは、毎日のどんな選択のなかにあらわれていたでしょうか。思っていたのとは違う形で流れていたことも、まだ握ったままのこともあるはずです。

新月に書いていない方は、並べたものがそのまま出発点です。ここで見えたものが、春の魚座の新月で、大きな流れにゆだねるものを言葉にするときの手がかりになります。

2. ヒントになる質問

7つの質問は、向かいの乙女座の太陽の側から作ってあります。新月の記録がなくても、ここ最近のことをふり返れば答えられます。

  1. 書き出した「捧げていること」をしているとき、心はどんな状態にありますか?
  2. つい自分でコントロールしたくなるのは、どんなことですか? それを流れにまかせられたら、気持ちはどう変わりそうですか?
  3. ふとした直感や「なんとなく」に従って選んだことは、どこへつながっていきましたか?
  4. 思いどおりにならなかったのに、あとから「これでよかった」と思えたことは何ですか? そこから、流れについて何を知りましたか?
  5. 予定が崩れたとき、それを受けとめられた日と、受けとめられなかった日では、何が違っていましたか?
  6. 答えを急がずに待っていたとき、向こうからやってきたものは何でしたか? それは、あなたに何を教えてくれましたか?
  7. 次の魚座の新月まで、毎日のなかのどんなことを、大きな流れにあずけていたいですか?

3. アファメーションを研ぎ澄ませる

答えを眺めて、新月で書いたアファメーションを、いまの言葉に研ぎ澄ませます。新月のころに書けたのは、ゆだねていく自分の輪郭まででした。いまは、それが毎日の選択のなかでどう生きていたかまで見えています。書いていない方は、思いどおりにならなくてよかったことから言葉にしてください。次の魚座の新月まで持ちつづけられる言葉にして、「私は」で始めてください。

新月:「私は、大きな流れを信じて、毎日をゆだねています。」
→満月「私は、思いどおりにならない一日のなかにも、流れの導きを見ています。」

新月:「私は、めぐってくるものを、そのまま受けとっています。」
→満月「私は、手をひらくたびに必要なものが届くことを、もう知っています。」

このアファメーションを持って、占星術の一年の最後の新月、春の魚座の新月を迎えます。

魚座の満月をささえるアロマ・ハーブ・天然石

カーネリアン
アメリカの宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツが1913年の『The Curious Lore of Precious Stones(宝石の不思議な伝承)』に載せた星座の石の一覧で、乙女座の石とされているのがカーネリアンです。魚座の満月は、乙女座の太陽が魚座の月を照らす満月です。だいだいから赤茶色の、光にかざすとやわらかく透ける石で、半年ぶんを書き出したページの上にのせておきます。

ディル
17世紀イギリスの薬草家ニコラス・カルペパー『The English Physician(英国の医師)』は、ディルを、乙女座の支配星である水星のハーブとしました。ワインで煮たディルや、布に包んで鼻にあてたディルが、しゃっくりを止める、とも書いています。羽のように細かく分かれた葉は、いまも魚料理や酢漬けの香りづけに使われるハーブです。書き終えたら、種をひとつまみ煮出した一杯で夜を閉じます。

FAQ

Q1. 魚座の満月に、感情があふれやすいと言われるのはなぜですか?

A. 魚座の満月は、涙が出やすい、感情があふれる満月として語られることの多い満月です。魚座は、自分とまわりを分ける輪郭のゆるい水の星座で、満月の夜には、月の全面に太陽の光が当たります。抱えていたものが光を受けて、流れだしやすい夜として、この二つが重ねて読まれています。このサイトでは、あふれてくるものを、握っていたものがほどけて、大きな流れに戻っていく姿として捉えています。流れだしたあとに残る静けさのなかに、ゆだねられていたものと、まだ握っていたものが見えてきます。

Q2. 思いどおりにならなかったことばかりで、よかったことが見つからないときは?

A. まだ運ばれている途中なのかもしれません。思いどおりにならなかったことが何につながっていたかは、あとになって分かることが多いものです。見つからなければ、結末を決めずに、いま運ばれている途中の自分を、そのまま書いてみてください。アファメーションは、「私は、いまの流れがどこへ向かっているかを信じています」のように、途中にいる形で書いてかまいません。次の魚座の新月までのあいだに、その答えのほうから、あなたのところへやってきます。

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本記事の星座は、西洋占星術の方式(春分点を起点に、黄道を12等分するトロピカル方式)で区分しています。天体の位置や、月が星座を移る日時など、天文に関する記述は、標準的な天文アルゴリズムに基づいて計算・検証しています。星座や月にまつわる解釈は、古代から受け継がれてきた西洋占星術と月の象徴の知恵をふまえながら、Timeless Editionが独自の視点で編み直したものです。これらは未来を予言したり、性格を断定したりするものではなく、自分自身への理解を深めるための視点としてお届けしています。身体やアロマ・ハーブに関する記述は、伝統的な占星術における象徴としての対応を紹介するもので、医学的な効果や診断を示すものではありません。体調に不安があるときは、医療機関にご相談ください。

Words by Yuki

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