Herbs,  各ハーブの効能

ジャーマンカモミールの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ

カモミールジャーマンの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. カモミールジャーマンの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方



キーワード&データ

キーワード:心身のリラックス

名前 ジャーマンカモミール、カモミールジャーマン、カモマイルジャーマン、German chamomile
和名 カミツレ(加密列)
学名・読み方
  • Matricaria recutita [マトリカリア・レクティタ]
  • M. chamomilla [M. カモミラ]
科名 キク科
使用部位
ジェンダー 男性
惑星 太陽
四大元素

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特徴

カモミールは古くから万能薬に使われてきました。ドイツでは「母の薬草」、中国では「母菊」、フランスでは「貴婦人の花」と呼ばれ、民間薬として様々な国で親しまれてきました。ジャーマンカモミールは今でも世界中で最も飲まれるハーブティーの一つです。西洋のメディカルハーブとしては、ローマン種よりジャーマン種を使用することが多いです。

スピリチュアルなストーリー

ジャーマンカモミールは、昔から安眠薬として使用されていました。また、お金を呼び込むためにも使用されたと言われています。呪いと戦う際にも使われたそうです。カルペパーは、カモミールの煎じ汁は、わき腹の痛みやさしこみを消すとしていました。カモミールで作った油は、脇腹、肝臓、脾臓の異常にこれ以上有用なものは無いとしています。

カモミールジャーマンの効果効能

心身をリラックスさせるハーブの代表です。作用が穏やかなので子供からお年寄りまで幅広く楽しめます。寝る前に飲むことで心地よい眠りをもたらしてくれます。胃腸の調子を整えるので、胃炎や大腸炎にも使えます。疲労回復やストレス回復にもいいハーブです。また、女性特有の月経痛などの症状の緩和や、肌には炎症を抑える効果があります。目の炎症や口内炎、歯の傷みにも効きます。効果が幅広く、作用が優しいので、ストックする定番のハーブとして人気です。創傷には外用で、その他はティーとして服用します。

作用

  • 消炎作用
  • 鎮静作用
  • 鎮痙作用
  • 駆風作用
  • 殺菌作用
  • 筋肉弛緩作用
  • 抗アレルギー作用

適応

  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 胸やけ
  • 生理痛
  • 疝痛
  • 皮膚炎
  • 口内炎
  • 冷え性
  • 不眠
  • 湿疹
  • 腰痛
  • リウマチ

作用の意味一覧

有効成分

精油、セスキテルペンラクトン類(マトリシン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)コリン、クマリン類など

注意事項・禁忌

通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

キク科アレルギーの人は注意

『ESCOP Monographs』

急性の症状が1週間以上続くとき、もしくは定期的に発症する場合は注意

『The ABC Clinical Guide to Herbs』

カモミールジャーマンの使い方

ティーの飲み方

小さじ1をお湯に入れ5分蒸らす。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

胃腸の不調(心因性)に

  1. 小さじ2-3杯のカモミールに1カップの熱湯を注ぐ
  2. 5-10分蒸らし、きれいに濾す
  3. 1日数回、食間にゆっくり飲用する

『フィトセラピー植物療法事典』

ニキビ改善のハーブブレンド

カモミールジャーマン、エキナセアネトルレッドクローバー

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、ヘアケア、バス、芳香浴、料理、園芸

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:カモミール

カモミールは、過剰に摂取しなければすべてのドーシャにいいハーブです。特にピッタ体質にいいです。ハーブティーにフレッシュのジンジャーを少しプラスすることで、完全にバランスが取れた飲み物になります。頭痛やうっ血を軽減させます。月経を促す作用があり、無月経症にいいと言われています。また、感情のバランスを取るのにとてもいいハーブです。神経性の痛みにも効果的です。その他、消化不良、目の炎症、黄疸などに使われます。

学名
  • Matricaria recutita(ジャーマン)
  • Anthemis nobilis(ローマン)
使用部位 花、葉
ドーシャエネルギー KP-, (過剰摂取の場合V+)
6つのラサ 苦味、辛味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 冷却
ヴィパーカ(消化後の味) 辛味
ダートゥ(組織への影響) リンパ、血液、筋肉、骨髄、神経
系統 呼吸器系、消化器系、神経系

アーユルヴェーダの基本 ドーシャ ドーシャの体質診断




次はこれを要チェック

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