Herbs,  各ハーブの効能

サフランの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

サフランの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. サフランの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方



キーワード&データ

キーワード:生理痛や冷えに

名前 サフラン、クロッカス、saffron
和名 サフラン
学名・読み方 Crocus sativus [クロクス・サティウス]
科名 アヤメ科
使用部位 めしべ
ジェンダー 男性
惑星 太陽
四大元素
性質 熱・乾

その他のサフランの記事をチェック: #サフラン

特徴

アジアから地中海沿岸が原産のアヤメ科の多年草です。パエリアやブイヤベースに使用される有名なスパイスです。古くから香料や染料として使用されていました。ハーブティーには、めしべの先端の柱頭を使用します。乾燥したサフランを1kg得るために、花は16万個必要という、とても貴重なハーブです。

スピリチュアルなストーリー

サフランは、ギリシャ神話では愛の神エロスと、多産や豊穣の女神アシュトレトと結びつけられていました。愛情やヒーリングと関わるハーブとされます。ペルシャでは安産を祈る際にサフランを使用しました。サフランを使って洗ったシーツで寝ると、手足が丈夫になるとも言われているそうです。カルペパーは、サフランは太陽に支配され、獅子座のもとにあるとしました。そのためとても強力に心臓を強化するとしました。過剰摂取には注意が必要とも述べています。その他脳の活性化、肺病、呼吸困難を改善すると論じました。

サフランの効果効能

女性に特有な生理痛や冷え性といった不調を和らげてくれます。高齢になるにつれての記憶力の低下、ひじや足のしびれにも効果的です。

作用

  • 強壮作用
  • 発汗作用
  • 通経作用
  • 血行促進作用
  • 鎮静作用
  • 鎮痙作用

適応

  • 貧血
  • 冷え性
  • 痙攣・喘息の際の神経興奮
  • 自律神経失調症
  • 生理痛
  • ヒステリー

作用の意味一覧

有効成分

水溶性黄色カロチノイド色素クロシン、苦味配糖体ピクロクロシン、精油など

注意事項・禁忌

授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。堕胎薬として伝統的に使われてきたため治療目的での妊娠中の使用は禁忌です。一般的な料理のスパイスとしての使用は該当していません。過剰摂取により、嘔吐、出血、めまい、錯乱、皮膚や粘膜の黄変の可能性があります。

安全性クラス : 2b(妊娠中に使用しない)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

サフランの使い方

ティーの飲み方

20本程をお湯に入れ、5分蒸らす。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

ヒステリーに

  1. サフラン小さじ2に沸騰したお湯を注ぐ
  2. 3-5分蒸らし、きれいに濾す
  3. 1杯を1日3回飲用する

『フィトセラピー植物療法事典』

月経痛のハーブブレンド

サフラン、オレガノチェストツリー

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、ホームケア、料理

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:サフラン|Nagakeshara

サフランは、とても強力な環器系、消化器系、女性の生殖器系、代謝への滋養強壮剤です。脾臓肝臓の関係の調整やピッタを抑える効果が高いです。また、女性への刺激と催淫作用に優れます。ハーブ自体が強壮剤になっているのではなく、他のハーブの強壮作用に働きかけ、体全体と生殖器系の組織の成長を促進します。その他、愛、献身、思いやりといったエネルギーを与えてくれます。

学名 Crocus sativus
使用部位 花(柱頭)
ドーシャエネルギー VPK=
6つのラサ 辛味、苦味、甘味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 冷却
ヴィパーカ(消化後の味) 甘味
ダートゥ(組織への影響) 全て(特に血液)
系統 循環器系、消化器系、女性の生殖器系、神経系

アーユルヴェーダの基本 ドーシャ ドーシャの体質診断




次はこれを要チェック

ハーブの効果効能一覧 各ハーブの育て方 精油の作用一覧 植物油脂の種類一覧 フローラルウォーター一覧




注意点&免責事項:ここに掲載されている内容は、植物の治療や薬としての有効性を保証するものではありません。日々進化していく全ての情報を網羅しきれていない場合もございます。事故やトラブルに関してこのサイトは責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご利用ください。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談してください。

参考文献をみる