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マーシュマロウの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

マーシュマロウの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. マーシュマロウの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方



キーワード&データ

キーワード:粘膜の保護に

名前 マーシュマロウ、マシュマロウ、アルテア、marsh mallow、rose mallow
和名 ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイ
学名・読み方 Althaea officinalis [アルタエア・オフィキナリス]
科名 アオイ科
使用部位 根、花、葉
惑星 金星
性質

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特徴

ヨーロッパでは2000年に渡り医療に使われてきたハーブです。それを示すように学名のAlthaeaは、ギリシャ語で「健全にする」を意味するalthainoが語源です。1000種ほどあるマロウの中でも、最も強い薬効がある種の一つで知られています。現在は殆どないものの、マシュマロは古くはマーシュマロウの根のデンプンから作られていました。名前のmarshは湿地や沼地を指します。湿りがちな土地を好むことから名付けられました。

スピリチュアルなストーリー

カルペパーは、マーシュマロウは刺激を抑え、痛みをやわらげ、できものや炎症を治すとしました。外用として、痛みを和らげる軟膏や湿布として使うことを勧めていました。また、腹部を緩め、身体のあらゆる痛みをやわらげるとし、浣腸としても使ったり、結石が痛みなく排出されるためにも使ったとされています。

マーシュマロウの効果効能

マーシュマロウの一番の特徴が、根や葉に含まれる粘液質です。そのため、その粘液質が効果的に働く、粘膜の保護・修復に向いています。具体的な症状としては、空咳、のどの痛み、気管支炎、口内炎、消化器官の炎症や泌尿器の炎症、胃潰瘍、胃炎などが挙げられます。粘膜に潤いを与えることで、刺激から守ってくれます。また、下痢で傷ついた粘膜を保護し、便秘も解消します。浣腸剤として使用されることもあります。口内炎にはマウスウォッシュとして使用します。また、肌に使用することで、乾燥、肌荒れ、ニキビ、湿疹や皮膚炎を緩和させます。

作用

  • 粘膜保護作用
  • 緩和作用
  • 抗炎症作用
  • 去痰作用
  • 利尿作用
  • 緩下作用
  • 刺激緩和作用
  • 鎮咳作用
  • 創傷治癒作用

適応

  • 粘膜の炎症
  • 皮膚炎
  • 火傷
  • 口腔の炎症
  • 乾燥した咳

作用の意味一覧

有効成分

粘液質、フラボノイド、フェノール酸など

注意事項・禁忌

通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。薬の吸収を遅らせる場合があるので、薬の摂取はマーシュマロウ摂取の1時間前もしくは数時間後にすべきです。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき

『ESCOP Monographs』

マーシュマロウの使い方

ティーの飲み方

小さじ2を7分煮出す。長く煮るととろみが出てくる。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

咳止めに

  1. 大さじ1の葉、又は小さじ1の根に1カップの水を注ぐ
  2. 時々かき混ぜながら、1~2時間漬け、少し温める
  3. 1日数回、1杯飲用する

『フィトセラピー植物療法事典』

喉の痛みのためのハーブブレンド

マーシュマロウ、エルダーフラワーマレイン

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、バス

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:マーシュマロウ

マーシュマロウは、粘液質が豊富で、内服では滋養強壮剤として、外用ではエモリエント効果が期待できます。ピッタを回復させ、肺や腎臓にいいです。またヴァータの強壮にもいいです。炎症を静め、肌や粘膜を滑らかにします。同時に体の水の要素を洗浄し、修復もします。慢性の炎症や壊死組織の回復を助けます。また、吸いつく力が強いので、炎症や感染の湿布として外用で使えます。元気の回復剤として使う場合は、ミルクで煎じてジンジャーを少しプラスするといいです。肺の強壮には、リコリスやエレキャンペーンをブレンドするといいです。

学名 Althaea officinalis
使用部位
ドーシャエネルギー VPK=(過剰摂取によりK+, アーマ+)
6つのラサ 甘味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 冷却
ヴィパーカ(消化後の味) 甘味
ダートゥ(組織への影響) リンパ、血液、筋肉、骨髄、神経、生殖
系統 呼吸器系、泌尿器系、消化器系、神経系

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