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ターメリックの効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

ターメリックの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. ターメリックの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方
  7. 和ハーブとしての使い方
  8. 東洋医学からみた使い方



キーワード&データ

キーワード:肝臓の働きを強化

名前 ターメリック、turmeric
和名 ウコン(鬱金)、アキウコン(秋鬱金)
学名・読み方 Curcuma longa [クルクマ・ロンガ]
科名 ショウガ科
使用部位

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特徴

熱帯アジアが原産の多年草です。インドでは紀元前から医療に使われていました。クルクミンという成分は黄色の染料としても使用されています。学名のCurcumaは、アラビア語で「黄色」を意味するkurkumが由来と言われています。根に薬効があり、黄色いことからきています。longaは、ラテン語で「長い」を意味するlongusが由来です。

スピリチュアルなストーリー

ハワイでは昔からターメリックを浄化の儀式に使っていました。塩水と一緒に蒔くことで、場の浄化をしたそうです。

ターメリックの効果効能

クルクミンという成分が、肝臓の働きを強化します。そのため、お酒を飲む人に最適です。食後に飲むことで、消化を促してくれます。クルクミンは肝臓だけでなく、胆のうの機能も促進し、血中コレステロール値の調整、アルコール肝炎の予防、抗ガンといった作用が期待されていて、研究が進んでいます。消炎作用があるので、皮膚炎、潰瘍、リウマチ、関節炎にも利用されています。

作用

  • 脂質低下作用
  • 胃保護作用
  • 抗酸化作用
  • 消炎作用
  • 強肝作用
  • 利胆作用

適応

  • 消化不良
  • 飲みすぎ
  • 皮膚炎
  • リウマチ
  • 関節炎
  • 潰瘍

作用の意味一覧

有効成分

クルクミン、ビタミン類、精油など

注意事項・禁忌

通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中の使用に関しては、混合した結果が報告されています。稀に接触皮膚炎を起こす可能性があります。胆道閉鎖のある人は使用は禁止されています。大量に使用すると、吐き気や下痢になる場合があります。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき
胆石症の人は専門医のアドバイスのもと使用すべき

『ESCOP Monographs』

ターメリックの使い方

ティーの飲み方

乾燥根5片を5分煮出し、5分蒸らす。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

機能性消化不良に

  1. 細かく刻んだターメリック小さじ1-2杯に1カップの熱湯を加える
  2. 蓋をして5分間蒸らし、きれいに濾す
  3. 食前に1杯飲用する

『フィトセラピー植物療法事典』

肝臓の不調のハーブブレンド

ターメリック、アーティチョークミルクシスル

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、料理

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:ターメリック|handra

ターメリックは天然の素晴らしい抗生物質であると同時に、消化力を高め、腸内フローラを活性化することを助けます。菌に強い性質は、慢性的な虚弱や病気にも向いています。また、血液を浄化し、温め、新しい血液の形成を助けます。さらに代謝の調整をしてくれる作用があり、タンパク質の消化を助けます。また、ターメリックは聖なる母のエネルギーを持ち、繁栄をもたらします。チャクラをクレンジングし、微細なエネルギーを浄化します。黄疸、肝炎、妊娠中、ピッタの過剰の際は注意が必要です。

学名 Curcuma longa
使用部位 根茎
ドーシャエネルギー K-, (過剰摂取の場合PV+)
6つのラサ 苦味、渋味、辛味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 加熱
ヴィパーカ(消化後の味) 辛味
ダートゥ(組織への影響) 全て
系統 消化器系、循環器系、呼吸器系

アーユルヴェーダの基本 ドーシャ ドーシャの体質診断

和ハーブとしての使い方

和名:鬱金|ウコン

西洋のメディカルハーブと同じ種類になります。その他、春ウコン(Curcuma aromatica)や紫ウコン(Curcuma zedoaria)も利用されてきました。日本でウコンが利用されるようになったのは室町時代以前と言われています。秋に採取した根茎を、フレッシュのままかドライにして煎じて服用します。

学名 Curcuma longa
使用部位 根茎
作用 健胃作用、強肝作用、胆汁分泌促進作用、利尿作用、抗菌作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用、止血作用
適応 疲労、二日酔い、胃腸・肝臓の不調、糖尿病、打撲、切り傷、擦り傷

東洋医学からみた使い方

生薬名:鬱金|ウコン

ターメリックと同じ植物が生薬では鬱金として利用されています。詳しくは鬱金のページで解説しています。

学名 Curcuma longa
使用部位 根茎




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