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ヤロウ(ヤロー)の効果効能|ハーブティー・メディカルハーブ・スパイス事典

ヤロウの効果効能

目次

  1. キーワード&データ
  2. 特徴
  3. 有効成分
  4. 注意事項・禁忌
  5. ヤロウの使い方
  6. アーユルヴェーダからみた使い方



キーワード&データ

キーワード:傷や消化不良に

名前 ヤロウ、ヤロー、yarrow
和名 セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
学名・読み方 Achillea millefolium [アキレア・ミレフォリウム]
科名 キク科
使用部位 葉・花
ジェンダー 女性
惑星 金星
四大元素
性質 寒・乾

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特徴

ヤロウは草丈1m程になる多年草です。ヨーロッパが原産で、小さな白い花を咲かせます。学名のAchilleaはギリシャ神話のアキレスが、ヤロウを兵士の止血に使用したことに由来しています。millefolium は、ラテン語で「1000」を意味するgearweが由来です。葉が細かく分かれていることからきています。

スピリチュアルなストーリー

ヤロウを持っていると、恋愛を引き寄せたり、会いたい友人や知人を引き寄せてくれると言われていました。また、ネガティブなエネルギーを浄化してくれ、それは空間やモノ、人など様々な場合に有効と信じられていました。カルペパーは、軟膏として使うと炎症を起こした傷にいいとしました。白ワインで煮た煎じ汁は、月経や下血を止めるとしました。

ヤロウの効果効能

ヤロウは様々な効能が期待できます。胃、腸、胆系の機能障害からの食欲不振や消化不良に使われます。肝臓の疾患に対する科学的な詳細はまだ分かっていないものの、強壮矯味薬としての作用、消炎、駆風、鎮痙作用により、肝臓病の上腹部の障害に有効とされています。発汗作用があるので、熱を伴う風邪などの感染症に効きます。外用としては、軽いけがや火傷に使用すると、止血され早く治ると言われています。治りにくい傷や皮膚の炎症にも効果的です。月経困難症や、自立神経の障害による婦人科系のトラブルにも使われます。生理痛や自律神経系の緊張には坐浴が推奨されています。

作用

  • 消炎作用
  • 鎮静作用
  • 鎮痙作用
  • 健胃作用
  • 発汗作用
  • 利胆作用
  • 抗菌作用
  • 収斂作用
  • 利尿作用
  • 止血作用
  • 創傷治癒作用

適応

  • 食欲不振
  • 消化不良
  • 胃アトニー
  • 胃炎
  • 生理痛
  • 難治性外傷

作用の意味一覧

有効成分

精油、苦味アルカロイド(アキレイン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、クマリン類など

注意事項・禁忌

通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。妊娠中・授乳中の使用に関しては、問題は確認されていないものの、最終的な安全性は確立されていません。キク科アレルギーの人は注意してください。

安全性クラス : 1(適切に使用する場合、安全に摂取することができるハーブ)
相互作用クラス: A(臨床的に関連のある相互作用が予測されないハーブ)

『メディカルハーブ安全性ブック第2版』

妊娠中・授乳中は、専門医のアドバイスのもと使用すべき

『ESCOP Monographs』

ヤロウの使い方

ティーの飲み方

小さじ1をお湯に入れ、5分蒸らす。

ハーブティーの入れ方

症状別ハーブの使い方

月経困難症に

  1. 大さじ1の生薬に1カップの沸騰したお湯を注ぐ
  2. 5分蒸らし、きれいに濾す
  3. 1日数杯飲用する

『フィトセラピー植物療法事典』

血行改善のためのハーブブレンド

ヤロウ、エルダーフラワージンジャー

症状別ハーブ一覧

おすすめの使い方

ハーブティー、スキンケア、ホームケア、バス

ハーブのレシピ



アーユルヴェーダからみた使い方

名前:ヤロウ|Gandana

ヤロウは、収れん作用と鎮痙作用に優れ、身体を冷ます発汗や解熱にいいハーブです。風邪、インフルエンザ、感染症の時の、熱や炎症が辛いときに向きます。また、体内、体外ともに出血を抑えます。月経過多や月経痛を緩和します。ヤロウはピッタの過剰、胆汁、消化器系の炎症を減少させます。そして粘膜を増強させることを助けます。鎮静と神経への作用があるので、明晰性や直観力を与えてくれます。ペパーミントとのブレンドは発汗によく、セージとのブレンドは収れんや神経の鎮静にいいです。カモミールとのブレンドは腹痛に効果的です。ヴァータ過剰の時の使用には注意してください。

学名 Achillea millefolium
使用部位 葉、花
ドーシャエネルギー PK-, (過剰摂取の場合V+)
6つのラサ 苦味、渋味、辛味
ヴィールヤ(消化中のエネルギー) 冷却
ヴィパーカ(消化後の味) 辛味
ダートゥ(組織への影響) リンパ、血液、筋肉
系統 循環器系、呼吸器系、消化器系

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