経皮毒を徹底解説!デマ?それとも真実?

経皮毒

経皮毒とは?

ナチュラルやオーガニックにこだわった製品が増え続ける中、同時に経皮毒という言葉と聞くことも増えてきました。賛否両論あるこの経皮毒について、解説していきます。経皮毒に対する意見は人それぞれですが、どう考えるか判断ができるように情報を集めてみました。

私たちが外界から物質を取り入れる経路は3つあります。口から食べ物として取り入れる「経口吸収」、呼吸により取り入れる「経気道吸収」、そして皮膚から吸収される「経皮吸収」です。経皮毒は、皮膚からの経皮吸収を通じて、有害な化学物質を体内に取り入れてしまうことをいいます。2005年に竹内久米司氏が、書籍で経皮毒という言葉を使ったことが最初と言われています。

 






 

経皮毒はなぜ危険か?

経皮毒は有害な化学物質を経皮から吸収することですが、どうしてそんなにも危険と言われるのでしょうか?

1. 経皮から吸収されたものは排出されにくい

皮膚から吸収された化学物質は、10日経ってもその10%ほどしか排出されません。口から吸収したほとんどの化学物質は、肝臓といった消化器官を通り、分解され排出されてしまいます。しかし、経皮吸収したものは消化や分解する器官を通らないので、そのまま皮下脂肪に蓄積されたり、血液を通って子宮や脳に蓄積されると言われています。化学物質が肝臓を通った場合と比べて、皮膚を通った場合の分解率はたったの2%と言われています。

 

2. 化学物質は分子量が小さく、皮膚から吸収されやすい

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つの層でできています。その中の表皮は、何層かの角質層でできています。体の場所によって角質層の厚さが違います。角質層は分子量500以上の微生物やウイルスの分子を通さないバリアになっています。自然界に存在するものは、この角質層を通過できないといわれています。

しかし、現在、界面活性剤をはじめ、私たちのまわりの日用品などの多くに使われている化学物質は、極めて小さい分子の集合体でできています。それらは私たちの皮膚を簡単に通り抜けてしまうのです。

 

3. 経皮毒の蓄積場所

経皮吸収された化学物質は、一度吸収されると皮下脂肪に蓄積されるか、血液などを通って体全体に回ります。多くの化学物質は脂溶性のため、皮下脂肪はもちろん、脂肪の塊である脳にも蓄積されやすいと言われています。また、女性は子宮に、男性は前立腺等に蓄積されやすいそうです。

 

4. 子供へ受け継がれる経皮毒

子宮へ蓄積されやすい経皮毒は、子供にも影響を及ぼすと考えられています。母親の羊水や胎盤を通じて、子供に移行していくそうです。昔と比べ、アレルギーの子供や集中できない子供、免疫力のない子供が増えている原因の一つと考える専門家もいます。

 

5. 経皮毒と関連づけられている病気

まずはじめに、皮膚の病気があらわれることが多いようです。肌荒れ、湿疹、アレルギー性皮膚炎などです。アトピーを発症したり、免疫力の低下、婦人科系の病気、がん、脳に関連する認知症やアルツハイマー病も一つの要因と考えられています。婦人科系は特に、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣膿腫、乳がん、子宮がんです。

 

経皮毒を特に気をつけたいもの

日常に使われているもので経皮毒の恐れがあると考えられているものはたくさんあります。化粧品、基礎化粧品、ハンドクリーム、台所用洗剤、プラスチック・・・etc 心配な人は、どんな成分が危険と言われているかをチェックすることが大切です。医薬部外品という部類になっているものは、全成分の表示義務がないため、消費者がわからない成分が入っている場合がほとんどですが、ここでは特に気をつけたい製品を紹介します。

 

経皮毒とシャンプー・リンス

shampoo頭皮は、腕に比べて3.5倍も経皮吸収率が高いです。また、吸収された脂溶性の化学物質はすぐに脂肪が大半でできている脳に届き、蓄積してしまいます。

シャンプーの殆どの成分が界面活性剤といわれる経皮毒性をもつ化学物質です。一時的には、さっぱりするのにきしまず、心地のいい洗い上がりにしてくれるものですが、使い続けると皮膚のバリアを破壊し、薄毛などの原因にもなります。

リンスには、界面活性剤の他に、香料柔軟剤帯電防止用の物質が含まれます。そのために、いい香りが長持ちし、さらさら感が続きます。しかし、長期的にみると髪を傷めてしまっている場合があります。

特に気をつけたい成分は、ラウリル硫酸系ラウレス硫酸系スルホン酸Naポリソルベートパレス 等 です。

 

経皮毒とカラーリング剤

haircolorシャンプー・リンスと同じように、頭皮に使用するカラーリング剤やパーマ液も、経皮毒があると言われています。髪の毛に色素が浸透するのと同じように、頭皮からも液を吸収します。長年カラーリングをやり続けると、頭蓋骨にも色が付いているとも言われています。

 

 

経皮毒とナプキン

cotton性器からの経皮吸収率は、腕と比べると42倍と大変高い数値となっています。そこへ毎月、長時間使用するナプキンには、経皮毒を疑わせる物質が含まれています。清潔に保つための塩素漂白剤と、吸収&凝固の性質をもつ高分子ポリマーです。塩素漂白剤はダイオキシンの原因とも言われています。これらは子宮系や皮膚の病気をもたらすとも言われています。このことが知られるようになってから、一部の女性の中で、布ナプキンを使う人が増えています。

 

経皮毒と入浴剤

bathitemsお風呂は、皮膚全体から化学物質を吸収してしまう場所なので注意が必要です。とくに腕の42倍の経皮吸収率がある性器も無防備になっています。また、温度が高いと経皮吸収率もあがるため、通常より化学物質を吸収しやすい状況です。合成物質でできている入浴剤の多くに、PGとも呼ばれるプロピレングリコールという物質が入っています。これは分子量がとても小さく、経皮吸収を促進させます。また、防腐剤のサリチル酸パラベン合成着色料合成香料などは、アレルギーを誘発させます。

 

経皮毒と洗濯用洗剤

laundry洗濯物の白さを強調する洗濯用洗剤は、キレイになったような気がするので、ついつい選んでしまいがちですが、その分蛍光増白剤漂白剤が使用されています。蛍光増白剤はふきんなどの食品に触れるものには全て使用が禁止されています。

また、部屋干しの嫌な臭いを消すためには抗菌剤が、柔軟剤には陽イオン界面活性剤が使われます。

これらは全て衣類に付着し、それを使用すると肌から体に吸収されます。アトピーなどのアレルギーをひどくさせる可能性があります。また、自然分解しにくいので、水質汚染にも影響があります。

 

経皮毒と歯磨き粉

toothpaste口の中などの粘膜吸収率は、経皮吸収率に比べて10~20倍も高くなっています。飲み込まないから安心と思われがちな歯磨き粉は、実は一番気をつけなければいけないとも言われています。歯磨き粉には、発泡剤としてのラウリル硫酸ナトリウムや、研磨剤合成香料合成着色料など、注意が必要と言われる成分が沢山使用されています。さらに、ポロピレングリコール(PG)といった界面活性剤が使われていて、これはほかの成分の吸収を促進します。

 

経皮毒とネイル

nail女性に必須のおしゃれの一つにジェルネイルがあります。ジェルネイルに施術にも危険な物質が使われています。一番気をつけたいのがアセトンと言われる、ジェルネイルをオフする際に用いられる液体です。プラスチックを溶かす有害物質で、内蔵や生殖器などにも悪影響を及ぼします。揮発性が高く無臭なため、知らぬ間にお店の空間にも蔓延し、お店では慢性的にアセトンを吸うことになるため、体調を崩すネイリストさんも多いと言われています。

また、ジェルネイルの持ちをよくするために、ジェルに爪を溶かしたり、酸化させる成分が入っている場合があります。ジェルネイルをつづけてやっていると、自爪が薄くなっていくのがわかると思います。成分にこだわりのあるメーカーを使うことが大切です。

 

経皮毒の議論

ここまで、経皮毒の説明をしてきましたが、経皮毒に関してウソ、デマだ、と否定する人たちも多くいることが事実です。インターネット上でも否定派、肯定派のいろいろな情報が飛び交っています。何を信じるかは人それぞれなので、様々な立場の考えも紹介してみようと思います。

経皮毒に関しての研究結果がない

病気と経皮毒とを直接関連づけることはとても難しいです。たとえば、乳がんと診断されても、それが先天的なものかもしれないですし、長年の経皮毒の可能性もあります。可能性はあっても原因として特定することは難しいため、経皮毒は受け入れられにくくなっています。

また、経皮毒の情報はたくさんありますが、正式に学術的に発表されたものではないというのも事実です。外国では何十年もかけて調査研究が行われていますが、それに比べると日本はあまりないようです。

そのため、発がん性が疑われている物質も、確実な証拠となる研究結果がないために、使われていることがあります。

 

自社製品を売り込むためのツール

ある会社が、自分の商品を売り込むため、過剰に他社の製品の経皮毒をうたい、営業停止になった事件があったそうです。そういったこともあり、経皮毒は無添加、天然等を売りにした商品を売るために作りだしたウソ、と考えられている場合もあります。

反対に、経皮毒をウソだと主張する人は、ほとんどの日用品に使われている安価な化学物質が毒だと思われると、経済に大きな打撃となってしまうので真実を隠している、という人もいます。

 

まとめ:経皮毒と共存する

経皮毒のことを調べていくと、化学物質がつかわれているものすべてを排除したくなりそうな、そんな極端な気持ちが生まれてしまうことはないでしょうか。様々な化学物質に囲まれている現代に生きている以上、うまく共存することが大切です。実際、沢山の化学物質によって助けられていることも事実です。

ひとつ気付いたことが、私たちの体に有害と言われるものは、自然界にとっても有害であることです。私たちの体に不純物として蓄積されてしまうということは、自然に戻った時も分解されず残ってしまいます。

経皮毒に関して神経質になりすぎて、ストレスになっては困りますが、ある程度気を使うことは、地球にとっても優しいことにつながります。逆に地球に優しい商品を選んでいると、自然に経皮毒を避けられるかもしれません。できる範囲で体にも地球にも優しい商品を選んでいくことは、大切なことではないでしょうか。

 

 

スポンサーリンク



 

 


参考文献:『伝えて!ひろがれ!脱・経皮毒』、『経皮毒データブック487(日用品編)』@Depositphotos.com/dashek, Wavebreakmedia, racorn, atthapols,  joannawnuk, Sandralise, merznatalia, vschlichting

コメントを残す