タットヴァボーダのテーマについて|ヨーガ・アーユルヴェーダ・インド哲学

タットヴァボーダ No.1

タットヴァボーダ(Tattva Bodha)という本の中で、約5000年前からあると言われているインドの知識の源「ヴェーダ」の中の教えが初心者用に分かりやすく説明されています。ヨーガ、アーユルヴェーダのもととなる基本的な考え方を理解するにあたって、とても重要です。このサイトでは、そのタットヴァボーダの内容をサンスクリット語の訳に沿いながら説明しています。グリーンで囲われている部分がサンスクリット語の日本語訳です。ここではその中でも一番初めにあたる、タットヴァボーダに何が書かれているかという部分を説明します。タットヴァボーダについて詳しく知りたい場合は下記をご覧ください。

 






 

タッドヴァボーダのはじまり部分

No. 1|議題

最高のヨギー、グル、さらに知識の贈呈者である、ヴァースデーヴァへ敬意を表し、タットヴァボーダは探求者たちの利益にために詳しく説明されています。

解説

ここでいうヨギーは、ヨーガとは?で説明しているように、ヨーガのアーサナをする人だけでなく、包括的なヨーガの実践者のことを言います。グルは師とも訳されますが、サンスクリット語で暗闇、無知を表す「グ」と、取り除くという意味の「ル」が合わさった言葉です。つまり、知識という光によって私たちの無知を取り除く尊師という意味です。ヴァースデーヴァとは、すべての知識の源ともいわれるクリシュナ神のことを指します。ここでの探求者たちとは、タットヴァボーダとは?でも説明しているように、この本の目的、「自分自身の知識を得る」ことを探求している人たちのことです。

インドの文学の決まり

インドでは、古くから分を書く時の決まりがありました。下記の4つを明確にし、必ず目的を分かりやすく伝えなければなりません。タットヴァボーダもその決まりに沿って書かれています。

1, テーマ(subject, ヴィシャヤ)

一番大切な本のテーマです。タットヴァボーダのテーマは、「自分自身の知識について」(=Self-Knowledge)です。今後の説明の中で自分自身の知識は、真実、本当の自分自身、真我、意識、アートマー、ブランマンといった言葉でも表現されます。全て同じ事を指しています。この世にたった一つだけの実在するもの、「真実」は何かを探求していきます。

2, 資格(qualifications, アディカーリ)

次に誰のために書かれた内容かを明確にします。タットヴァボーダは自分自身の知識に興味がある人(ムムクシュ)のために書かれています。ムムクシュが、次の章以降で述べる自分自身を学ぶにあたって必要な資質を得ると、アディカーリと呼ばれるようになります。

3, 利益(benefit, プラヨージャナ)

さらに何の利益がもたらされるかを明確にします。タットヴァボーダから得られる利益は「永遠の幸せ(=解放)」です。一つの悲しみが癒されてもまた新たな悲しみが現れます。何かを得て幸せを感じてもまた新たな欲が現れます。こういった内側の浮き沈みからの解放、つまり永遠に終わることのない幸せを感じることができます。それを達成するたった一つの方法は、真実の知識(自分自身の知識)を得ることです。

4, つながり(connections, サンバンダハ)

知識を得ることで利益も得ることを明確にします。タットヴァボーダでいう知識とは自分自身の知識です。そしてそれを得ることで、永遠の幸せ(=解放)が得られるということです。例えば、眼鏡を探している人に対して、ここに眼鏡があるよ、と教えてあげます。眼鏡がある場所(=知識)を得ることで、探していた眼鏡を見つけられる(=利益)も同時に得ていることと同じです。

 

次の章からは、この自分自身の知識を学ぶにあたって必要なことを説明しています。

 

次はこれを要チェック

 

 

 

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『VEDANTA BOOK OF DEFINITIONS』 Swami Tejomayananda

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